表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

第15話 調査

俺は今日学校を休んでとある場所に来ていた。

それは学園都市の中心街、その真ん中にそびえ立っている巨大な塔。学園都市全域に電波を飛ばしているらしい。俺がここに来た理由は、失踪した生徒の調査をするためだ。全員に共通していることとして、ここでの目撃情報が最後なこと、そして以前の定期テストで成績が悪かったということだ。俺が最初地下室に入った時に見たメモ書きの主は、自分はどこかに囚われていると言っていた。それとも何かしら関係があるかもしれない。

電波塔は巨大なショッピングモールのの中心に建っている。だがショッピングモール内をいくら探しても塔への入口は見当たらない。関係者しか入れないところにも潜入したが塔へ続くような道はなかった。

諦めようと思った時、ふとあることを思い出した。そういえば鑑定ってものに対しても使えたよな。隠し扉的なものがあるなら鑑定でわかるのではないか。そこからひたすら鑑定を使いながらショッピングモールをもう一周した。そうすると、


ランクA

耐久値 50000

付与能力 認識阻害


これか。認識阻害の能力がつけられているということは確実にこの先を隠そうとしているということだ。俺の予想は当たっていたようだな。だが、どうやって入ろう。俺の能力でこの扉を開けられそうなものはない気がするが。いや、システム干渉があるな。これは地下室のパソコンを起動したときに得た能力だが、この能力が学園側に対抗するためのものならこの扉を開けられてもおかしくはない。

俺は扉に触れ、システム干渉を発動した。

その時、この扉にセンサーがついていること、この扉を開けようとしたりすると通知が行くことなどが感覚でわかった。そして、その機能をこの能力で止められることも。

センサーを一時的にオフにし、俺は中に入った。

その時に、ある違和感を感じた。能力が使えなくなっている。この扉を境に能力を発動させることができなくなるどころか、この学園都市に来て使えるようになった非日常なことが何一つできなくなっている。

引き返すべきか悩んでいると、


「やめてくれ!もうやめてくれ!俺が何をしたって言うんだ!!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」


奥の方から悲鳴が聞こえてきた。声的に大人の声ではない。消えた生徒は少なくともここに一人はいるのが確定した。見つかったら対抗する手段がない以上ここに居続けるのは危険だ。だが、今が1番この学園都市の裏で行われていることに近づいてる気がする。いや、ここで見つかったら俺もああなる可能性がある。今日のところはここで引き上げよう。

隠し扉からショッピングモール側へ出ると、


「おや?君はいつぞやのEクラスの子じゃないか。」


こいつは、小鳥遊響、バトルロワイヤルで俺が倒したSランクのやつだ。


「バトルロワイヤル以降会うのは初めてだね。俺は小鳥遊響、君の名前は?」


「佐伯広正だ。」


「佐伯君ね、いやぁ、まさかEクラスの子に倒されるとは思わなかったよ。今度のグランプリでリベンジさせてもらうとするよ。というか、なんでそんなに強いのにEクラスなんだい?そんなに強かったらそもそもEクラスになんかならないはずなんだけどね。それともEクラスになってから強くなったとでも言うのかな?」


グランプリというのは夏に開催される学園都市全体の大規模な大会のようなものだ。様々な分野や、チーム戦や個人戦、総当りやトーナメントなど色んなものがある。こいつが言っているのは最後にあるトーナメントのことを言っているのだろう。だが、


「俺はお前の言ってるトーナメントには出ない。」


「あれ?そうなんだ、じゃあリベンジはまた今度かな。」


そいつと別れて、俺は家に帰った。




俺は今日経験したことについて考えていた。

認識阻害の能力が付与されていた隠し扉、その先で感じた違和感。そして能力が使えなくなっていたこと。奥から聞こえた高校生らしき悲鳴。ここまで厳重に隠され、その中で明らかに何か怪しいことが行われていた。これを黒と言わずに何と言うのだろう。あの先に何かがあるのは確実だが、能力が使えない状況では危険だ。なにか対策をしなければあの先には進めない。一旦保留にするしかないな。

俺は地下室に行き、パソコンに端末を置いた、


「-----を検知しました。一時的にアクセスを許可します。」


急にモニターに男の顔が映し出された。


「君が佐伯広正くんだね。私がメモの主だ。これを見てるということは君は電波塔まで来たのだね。君に干渉できる時間も少ないから必要なことだけ言う。夏に開催されるトーナメントの景品を手に入れるんだ。それを使えば電波塔の調査ができるようになるはずだ。詳しいことは実際に会ってからだ。それを手に入れて....電波...まで.....んだ..」


そこで通信が途切れてしまった。俺がメモの主なのか。見た目は50~60代の男性だった。電波塔にあった何かしらが端末に付着していてそれを検知して今通信をしてきたのだろう。詳しいことはわからないが、確実に進展はしている。トーナメントの景品を手に入れるという道筋も示してくれた。どのトーナメントの何かはわからないが、わからないのなら全て手に入れるまでだ。


次の目標はトーナメント全制覇だ!








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ