表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最底辺な俺だけの地下システム  作者: 料亭カニ味噌
11/12

第11話 バトルロワイヤル終了

こんな所まで飛ばされてしまった。マップを確認すると森林エリアのエリア境界付近だった。

ひとまず都市エリアの方を目指して歩こう。居場所が公開されるのはチームの1人だけなので自分の居場所は公開されていない。だからと言って安心できるわけではないのだが。




しばらく歩いていると隠れられそうな洞穴があった。そこに隠れていよう。それにしても1人だと心細い。広正がいると謎の安心感があった。全てを見越しているような指示を出して、様々な能力を使って危機を乗り越える。同じEクラスなのに、底辺クラスなのに。それなのに僕は1人だと何もできない。思えばバトルロワイヤルが始まってからずっと指示されたことしかしていなかった。自分から行動したことは何一つない。

ん?なんの通知だろう。え、広正がやられた?これからどうすればいいだろう。1人じゃ何もできないのに。


「お、こんなところに獲物が1匹いるじゃないか。」


誰か来た。もうここでやられてもいいか。


「お前仲間はいねぇのか、まぁ関係ねぇ。俺の糧となってくれ。」


ポケットに手を入れると、ピストルがあった。これは広正がくれたやつか。僕がライフルしか持ってないから近距離でも戦えるようにくれたんだっけ。


「んん?お前まさか女か?男みたいな見た目しやがって。女ならなぁ、俺のものになりや見逃してやるよ。」


そういえばこの女の子らしくない見た目、低い声、一人称、よくバカにされたな。でも広正は僕のことをちゃんと女の子と認識していたし、特に気を使わずに接してくれていた。向こうは気にしてないだろうけど。なのに僕はなんでここで諦めようとしているんだ。まだ負けと決まったわけじゃない。僕一人でもできることがあるはずだ。広正のためにもここで諦めるわけにはいかない。


「おい!聴いてんのかよ!」


ドンッ!


手を掴まれると同時にゼロ距離で頭に弾を撃ち込んだ。


「てめぇ!!」


倒しきれなかったか。


ドンッ!ドンッ!ドンッ!

さらに3発撃ち込むとダウンすることなく脱落した。


洞穴の外に出るともう暗くなっていた。そんなに時間が経っていたのか。今自分ができることはできるだけ生き残ること。順位を見ると僕たちのチームは10位まで下がっていた。1位から5位までは全員Sランクだった。そして残りチームは80チームを切っていた。減り方が急すぎる。それにSランクが急に上位に上がってきている。何が起きているんだ。

その瞬間、体が宙に浮いた。そして猛スピードで接近してくる何かにぶつかって、目を開けると教室に1人でいた。ああ、脱落してしまったのか。結局何もできなかったな。前向きに考えればチャンスは今回だけではないが、広正が次も僕とペアになってくれるかはわからない。いや、考えるのはもうやめよう。とりあえず疲れた、家に帰って休もう。





スターリー順位4位 柊彩芽


「はぁ、やっと片付いたわね。」



スターリー順位7位 石塚明(いしづかあきら)


「誰かさんがSランク以外を全員倒してSランクだけで戦おうとか言うからだよ。」



スターリー順位5位 五十嵐遊星(いがらしゆうせい)


「そのせいでやられちゃった人もいるわけですしね。」



スターリー順位2位 伊井野愛(いいのあい)


「はぁ?私が悪いって言いたいわけ?弱いやつは邪魔でしかないんだからいい提案でしょ。」



スターリー順位9位 朝霧瞳(あさぎりひとみ)


「まー、やられたのは実力不足だよねー。」



スターリー順位10位 中山康介(なかやまこうすけ)


「まぁまぁ、皆さん落ち着きましょうよ。」



スターリー順位3位 司堂瞬(しどうしゅん)


「ねぇ、早く殺りあおうよ。」



スターリー順位6位 姫咲歩美(ひめさきあゆみ)


「全員集まったようですしね。」



スターリー順位1位 霧島真(きりしましん)


「では、始めようか。」





バトルロワイヤルは3日目に突入することなく終わったらしい。2日目の途中でSランクによる殲滅が行われ、その後Sランク同士が戦って終わったようだ。そのせいで俺がSランクの1人を倒したことが多かれ少なかれ話題になっていた。まぁ顔は見えないようにしていたし個人の特定にまでは至らないだろうが、悪目立ちしてしまった。俺達は残り75チームまで残り、順位は11位だった。上位10位まで名前と所属学園が公開されるから危なかった。ちなみに上位10位は全てSランクだった。そして学園とクラスの順位は後々発表されるらしい。

バトルロワイヤルが終わってからは2日間休みになっていた。






順位に応じたポイントは後日振り込まれた。俺たちには500万Pが振り込まれていた。ふとSNSを見ると1~10位の名前が出ていた。優勝したのは、学園都市全体の順位、スターリー順位が1位のやつらしい。霧島真、その名前に見覚えはないな。そのまま1時間ほどSNSを眺めていると、碧からメッセージが来た。


「今から少し会えない?」


正直今は外に出たい気分ではないな、でもまぁこのままいてもずっとぐうたらするだけだからいいか。

2人とも近くのコンビニが一緒だったのでそこで会うことにした。



「それでどうしたんだ急に。」


「バトルロワイヤルが終わって、ポイントが入ってきたじゃん。正直、僕はこのバトルロワイヤルで何もできなかった。君の指示に従ってばかりだった。だからこのポイントは全部君に貰って欲しい。」


「そんなに自分を卑下するもんじゃない。俺だけの力だとあそこまで行けなかったんだ。だからそのポイントはお前のものだ。」


「いや、これは僕にとってのけじめなんだ。だから、どうか受け取って欲しい。」


「そうか、わかった。ありがたく頂くとするよ。」


ここで、後で返せとか言うなよとか言うのは野暮だろう。そう思わせるほどの眼差しだった。だがこれで1000万Pを手に入れたわけだ。

碧と別れたあとそのまま中心街へ向かった。





俺は中心街の路地裏にある物件を1つ買った。値段は路地裏ということもあり950万P程だった。色々手続きが終わったら、鑑定を発動し、所有者が自分になったことを確認した後俺は家に帰った。

そして地下室に入り、システムを起動する。家のフォルダを開くと、新たにもうひとつ家が追加されていた。やはり新たに買った物件も同じようにこのシステムの管理下におけるようだ。今は自宅の方にこの地下室が繋がっているが、それを新たに買ったところにして地下室を出てみると。中心街の物件の中に出た。自宅から中心街まで電車で40分ほどかかるからそれを短縮できるのは大きい。この物件を買った理由の1つはこれだ。そしてもう1つは、


「これからのご依頼はこの住所の事務所でお受けいたします。」


そう、情報屋Xの事務所とする。今まで通りSNSを通してでも良かったが、直接会った方が依頼者の能力を見れて一石二鳥だ。



事務所の装飾を色々していたらすっかり遅くなってしまった。でもいい感じになったな。事務所って感じだ。あとはどうやって身バレ回避するかだが、Dランクスキルの(変身)をついさっき取った。試しに発動してみると、


「ん?若干背が低くなったか?」


鏡を見てみると、俺は銀髪ロングヘアーの女の子になっていた。変身ってこういう方向性なのかよ。てっきり動物とか他人に返信できると思ったんだがな。とりあえず現時点では性別を変えられるだけのようだ。でもまぁこれの方が動物とかの見た目で姿を見せるより能力を探られないだろうからいいか。

よし、これで明日から活動できるな。バトルロワイヤルが終わって次に何があるかはわからないが、備えるに越したことはない。ポイント稼ぎ再開だ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ