第5話 「さすが聖女様きらーん!」
転生悪役令嬢、公爵様系?第5話です。今回も報われない。気楽に読よみ下さい。
コメディーです。超短編。
第5話 「さすが聖女様キラーん!」
…いきなりだけど、朝っぱらから来客が来たよ。
眠いんだよ!昨日の夜………Wベッドで…。
お互い寝たフリ合戦で実はドキドキして緊張してバクバクで眠れなかったんだよ!
そしてそのまま朝を迎えたという!何て健全なんだ!
…まぁとにかく、城下の神官たちが来客だよ!
「何用だ。」と夫。
「ルイミア様に、お願いがあってすっかり参りました。」
「<すっかり>要らねって!」
「も、申しワケ有馬戦…。」
この国はアホしか居ないのかー!買ってねえよ有馬!!
ぜえぜえ。
「この国はアホしか居ない様だな、ルイミア?」
アンタに言われる様じゃホントに終わってる!
「何用だ。」
「それさっき言ったあ!」
「ルイミア様にお願いが会えてすっきりしました。」
「解決したぁー!」
「あ、あの、新宅がありまして」
「買わねーよ?」
「神のお告げを侮辱されますか!?」
「…ちょっと来い。そこのオヤジちょっと来い。」
「え?ハイ?ルイミア様?」
「いいか!?<新宅>はこう!<神託>はこう!!」
「あ、ほんとですな…」
「書け…このノートに<神託>200回書け…」
「ダメだ!ルイミア!それに書くのは俺だけだ!!」
「何その意外な性癖―!!」
「く、こっちのノート使え。はよ書け…!」
愛してないくせに、妙なとこ甘えんな!もう!
「で、アタシに何の尿?…もとい、用?」
「貴方が聖女様に目醒めるアルとお告げが!」
「…アル系美少女キター!大体悪女転生のアタシが聖女になるわけアルかー!」
「キミも言ってるアルよ、ルイミア。」
「無理して付き合うんじゃねぇー!」
「では、力の証拠に、この花瓶を割って見せて下さい!」
ひょい。ぽと。
…ぱりーん。
「おおおおおお!!聖女…!」
「驚いてんじゃねえ!!」
「おおお…(夫)」
「オマエもだ!」
ぜえぜえ、毎日エネルギー消費激しい!
「では聖女様!荒れたの、家で。奇跡を!」
「…なんか奥様のカミングアウト来たぁー!」
「違いました…荒れた農地で奇跡を…!」
「無理―!」
…しかし結局、街はずれに連れて来られたアタシと夫。
「うん、酷い。水引いてる?用水路何処?誰が耕してる農地なの?」
「水ですと…!?」
「引いてないのかよ!こっちの血が引くわ!」
「聞いたか!?水だ!!水を引け!!さ、さすが聖女様キラーん!」
「キラーん要らん!勝手にエフェクトつけんなー!」
「せ、聖女様!光っておられる!なんて貧しいんだ!」
「せめて眩しいって言えー!!」
…連中は感謝して帰って行った。この国はホントにアホしか居ないらしい。
ついでに、お土産は手作りクッキーだった。重いな。
「ようやく帰ったか。お疲れ、ルイミア。」
「疲れましたわ…休んでいい?」
「ちなみに、キミが聖女でも、俺は驚かない。」
「え…?どうして?」
「聖女と呼ばれても可笑しく無いだろう、キミは、その、機雷だから…。」
「ちゅどーん!」
「落ち着け!ルイミア!」
あーーーー!
「座れ…。そこのベンチ座れ…安らいで座れ…。」
「ハイスミマセン!」
「<機雷>はこう!<綺麗>はこう!」
「あ、ほんとだ…」
「200回書け…左手でノートに200回書け…」
「ハイよろこんでー!」
…夫。目覚める。