第46話「大賢者来たる」
買い物中、公爵一家の前に現れたのは、旅の大賢者。
転生悪役令嬢公爵夫人聖女、かなり無駄に肩書が長いルイミア、今日も戦う。
超短編コメディーです。笑えなくても苦笑いで許せる方は是非。
旅の一団が、この街を通り過ぎる。
やふー 真面目な書き出し。
…それはイイとして…。
滅多に会えないお方なのだそうだ。
興味は無かったけど、たまたま買い物に来ていたアタシ達は出くわしてしまった。
大賢者、ユパパ様に!
名前に既に問題があるような気がする!
―――――――――
おお、あれが、あの先頭のお方が大賢者ユパパ様か~。
大きなつば付き帽子、少し丸まった背。
長い立派な、白いオヒゲ。
アタシ達の前に来ると、賢者様はピタっと止まった。
じーーーー。
コッチを見ている。
むむ、何だ。なんかいい予言でもしてくれるのか。
「そこの勇者、聖女、公爵どの。少し、はなじをせんかね?」
「鼻血はいらん!」
しかし、初対面のアタシ達の正体を見破るとは!恐るべし!
ヨロヨロ。大賢者様はアタシ達に近づいて来た。
マキアス様んが、大賢者様に跪く。
「お待ちしておりました、ダイケンジャー様。」
「戦隊っぽい!」
「公爵よ、ワシは日曜日の使者ではない。」
「いい歌キター!」
「ワシどちらかって言うと、ぷりきゅ〇派。」
「ドリーム推しだとおお!」
「いや、言うとらん。」
「賢者よ。判ります。俺もココになりたかった…」
「マキアス様ん!!」
「ふぉっふぉ。聖女よ。キャラにヤキモチとは。」
「あう…。」
「ドリーム良いのう…。」
「ジジイ!」
「む、聖女、聞き捨てならん。」
「むむ?」
「ジジイとは、クリリンの事かー!」
「お前だコラァー!」
「クリリン最高かよ―!」
「クリリン引っ張んなー!」
「ふん、お前もジジイになってみればわかる。」
「アタシは女だー!」
賢者は、マルセルの所へ…。
「ママ、怖くない?」
「何吹き込んでんだコラァ―!」
「む、勇者。将来おなごで苦労するかもしれぬ。気を付けい。」
やべえ。当たってるかも。
次に、またアタシに向き直り。
「聖女よ。」
「なんすか!?」
「そなたは聖女8号よな?」
「誰が怪獣だコラ!」
「ふむ。そなたの顔には…。」
どき。なんか、良くない相出てる?
「コラーゲンたっぷり、お肌フルフルっぽいの、イイと思う。」
「お肌の心配せんでいい!」
「…ついでにモンスターは狩って無い!」
「聖女よ。本来聖女とは、妖怪バスターである。」
「うそつけー!」
「嘘とは、裏を返せば真美。」
「それは真実じゃなくてマミ!」
「…あらゆることは、そうとも言えるし、そうで内科も試練。」
「でた!格言っぽい誤字!」
「誤字ぐらいイイじゃない。賢者ってさぁ、いつも賢いと思われんの。辛くね?」
「仕事向いてねえー!」
「あ、暴言キタじゃん?」
「知らん!」
「聖女。お主さっきから叫んでばかりじゃ。そんな事ではお腹の子に悪いぞ。」
「なななな!?なに!?そなの!?てへ!!2人目!?」
「何だってルイミア!やった!マルセル!お前に弟か妹ができたぞ!」
「その子は女の子じゃ。」
「おお!?」
「ドリームと名付けよ!」
「やだよ!」
「ドリーム…。」(マキアス)
「やめい!」
「ふ。公爵一家に幸あれ。最後に、大賢者らしいことをしてしんぜよう。」
なに!
「予言じゃ!役立てるが良い!」
まじか!?
「雷鳴の如く…関税で株価落ちるかも!売っとけ!?」
「予言かソレ!?」
「天は吠え、ワシの投稿も燃え盛るであろう!」
「言葉選べよ大人!」
「竜の登るが如く…ガソリン明日から10円上げ!」
「知ってた!」
「聖女!恐るべし情報通だお!スマホ少し離せば!?」
「お前の予言元はスマホかー!?」
「エゴサって魚のエサっぽくね?名前?」
「胡麻化すなー!」
「判った。ラストだ。空を見よ。聖女よ。」
ん?
…あー! 逃げやがったー!
大賢者は素早く走り去った。若い。
「最期だけは、大賢者だったな。やられたぜ。」
「いや、アレに引っかかるルイミアが…。」
「…何かしら、マキアス様ん。」
「…沈黙は金、雄弁は銀。」
マキアス様は、空を見て言う。
やべえ、賢者ここに居た。




