第45話 「家庭教師うふふ」
久々更新、転生悪役令嬢公爵夫人聖女、肩書きが無駄に長い公爵夫人ルイミアのコメディーです。
1歳半、勇者マルセルちゃんに家庭教師!
超短編。笑えなくても苦笑いで済ませられる寛大な方、お暇つぶしに是非どうぞ…。
ウチのマルセルちゃんは、1歳半。勇者の運命と力を持った子なのだー。
今はもう、贔屓目?かなり喋るのよ。かうわぁいい!
んで、国のおススメもあって、乳幼児期からの英才教育とやらが始まるのだ。
にゃー、早いんじゃね?1歳半よ?
しかしまぁ、国王の顔を立てて、今日は様子見だ。
ピンポーン(心象)。お、来たな。
扉を開けて深々と一礼。
まるでメイド服みたいなのを着た、20後半…アタシと同じくらい(秘)の女性。
がっつり3つ編み、黒い髪。なんか妙に惹かれる美人。
「エルシオラと申します。公爵様ご一家のお力になれますよう、誠心誠意努めさせて頂きます。」
やべえ!
誤字がねえ!
ツッコめないアタシに、彼女は畳みかける。
「では早速、勇者マルセル様の家庭教師を始めましょう。」
「は、ハイ。どうぞコチラへ。」
なんてこった。普通の人だ。
アタシは、子供部屋に案内する。
「ママ。」
「マルセルちゃん。この人は家庭教師だよ。ちょっと、お勉強っぽい事してみようね。」
「べねっせ?とらい?」
「マルセルちゃん、そのへんは触れちゃだめよ?」
「初めまして、マルセルさま。私はエルシオラ。仲良くお勉強しましょう。」
「じゃ、じゃあ、お任せしますね…。宜しく~。」
アタシは部屋を出た。お勉強に親がつきっきりというのもなんだろう。
……こっそり…。
「では、ではマルセルさま、最初に帝王学から。」
早え!
「聞けば、やがて勇者となり、王女と婚姻して王になるとか。いいですか、私の言葉のマネをするんですよー。」
「うん。」
「立てよ国民!」
「たてよこくにん!」
ヤメロー!妹に撃たれるだろ!
「オレの物はオレの物だが、お前の物もオレの物!」
「おれのなはー、のもー。」
やめろ!広場でホゲーって歌ったらどうする!
「良いでしょう。流石は国を背負う方。NOMOさんは英雄です。」
良いのか!
「では社会です。付いてきてくださいね、さっきと同じですよ?」
「うん。」
「消費税なんか下げません。」
「ざいげんないの?」
「お前らは草食っとけ。」
「くさ?ほうれんそう?」
ヤメロー!まや先生に謝れ!
「では、そろそろ休憩を兼ねて。保健体育です。」
「うん。」
「…女性の体に興味ある?うふふ。」
「待てコラぁー!1歳児誘惑すんなボケぇ!!」
アタシが飛び込んだのと同時に、小さな影が飛び込んだ。
小さな影は、黒い仮面をしていた。エルシオラの背後に周り、オノを片手にすーはーすーはーしている。
「…いつの間にキタ!?フェルティアちゃん!」
「誰のことかしらーすーはーすーはー。」
恐るべし、ヤンデレ幼女!
「と、とにかく!エルシオラ!何しとんじゃコラァ!」
「え?勇者闇落ち作戦…?」
「なにー!?」
エルシオラは、妙な煙に包まれて姿を変えた!
黒い羽!如何にも、サキュバス様!的なお姿だった!
「てめえ!サキュバスか!ま、待ってろ!水着に着替えて来るからな!」
「なんで張り合う聖女!?」
「みらいのお母さま、斬ってイイ?」
「待ってフェルティアちゃん。色々なイミで勝ってからよ!」
「ふふふ、既に遅い。R18にはなれなかったが…NTR好きのPVも増えないが、勇者にはもう、幾つかの言葉を覚えさせたぞ!」
「何ですって!?」
「ふふふ、勇者よ、今日覚えた言葉を言ってみろ!!」
「えっと。ノモさん、しょうひぜいにたちむかうの。」
「それから。ほうれんそう、からだにイイの。」
「…おのれ!ピュア変換しおって!ああ、しまった!ぴゅ、ピュアパワーがあああああ」
「お。消えてく系?」
サキュバスが光に包まれる。
「う、生まれ変わったらNTR本になりたいー!」
「書き手でいいじゃん!」
……まぁとりあえず、アディオス。
「では、みらいのお母さまごきげんよう…わたしはナゾのマルセルしゅごしゃ…。」
「気を付けて帰るのよ~フェルティアちゃーん。」
フェルティアは帰って行った。
…コンコンコン…。
「どなた?」
「アリアンナと申します。本日から勝て異教師のアリアンナです。」
どうやら本物が来たか。アタシは笑顔で迎えた。
「入れ…<家庭教師>、200回書いてから入れ…。」
…誤字バカの方が安心できるのは何故だー!




