第44話 「婚約者(4歳)来襲」
公爵様系、聖女系の超短編コメディーです。
くだらなさを満喫できる方、苦笑いで済ませられる方、お時間ありましたらどうぞ。
皇女フェルティアという女の子がおりまして、今日は公爵家に遊びに来るのだ。
先日の、城での大立ち回りで、ウチのマルセルちゃんの婚約者になった女の子。
3つ年上の4歳。
ぴんぽーん。
はじめまして、みらいのお父さまお母さま。ふぇるてぃあです。
おお。ポニーにしたプラチナの長い髪、藍色の大きな瞳。可愛い~。
そしてアタシに抱かれている1歳児。
「わぁーかわいいー!この子がマルセルね!わたしのダージリンになるのね!」
いい香りがしそうだな。
「わたしと遊ぼ―!いないいない、ババァー!」
ここに祖母が居なくて命拾いしたな義理の娘よ。
「お菓子持って来たよ~!いっしょにためよ~!」
次から次へ忙しい子だなぁ。元気だな~。
「はい、キャラメルだよ?」
う?1歳にそれはどうだろう?
「有名なワードがあるんだよ?一粒100マイル。」
それはすげえ。
「ポーズも有名なの。両手を上にあげてえ、膝立ちで。」
あ? 膝立ち?
「<アメリカは負…>」
「やめろおおー!」
「えーだめ?」
「あ、あはは、キャラメルもプラ〇ーンも早いかなぁ~って。」
「じゃぁ、そこで拾ったキノコどお?」
「やめろおおー!」ぜえっぜえ
「え?まだ食べれない?」
「いや!キノコは大人でも勝手に判断しちゃ駄目!気を付けようねー!」ぜえぜえ。
「じゃあ、お人形ごっこしましょう!」
「うんうん。いいわねー。」
「はい、持ってきたのG〇ジョー。」
「渋い!」
「はぶー」
「きさま!上官にはハイかいい枝!」
いかん。漢字書かせたい。
「ばぶ!」
「ほう、イイ根性だ…。あくまでもバブか…。キモが吸われているようだな…」
肝汁か!?
「おかあさま、ところでキモってなに?キモいの?」
知らんで使うなー!
「ま、まだマルセルちゃんに軍隊ごっこは難しいかな~あはは~。」
「じゃぁ、おままごとしましょう!」
「そ、それがいいわね~。」
「はい、泥だんご。」
いきなり夫にどろだんご。
「ばぶ」
「まぁ!今日はもう夕飯食べて来たからイイですって!?ひどい!」
どこの家庭だ!
「ぱぶ。」
「え!パブに行って来たの!?まさか女の子の居るとこじゃないよね!」
「ばぶばぶ…」
「ぱ、パフパフして来た!?アタシと言うモノがありながら!」
マルセルちゃんが救いを求める目でアタシを見ている。
「は、はい。マルセルちゃんを抱っこして~。」
ぎゅ。
「ず、ズルいんだから!困るとすぐそうやって甘えるんだから!」
子供に変なとこ見せるな王家!!
「わーん、かわいい~マルセルかわいい~わたしのダージリンかわいい~!」
うん。間違ってるけど可愛いからイイ。うん。
「ふぇ、フェルティアちゃん、ごはん食べよっか。」
「は~い!」
元気よくテーブルに走るフェルティア。
あ!
勢い良くつまづいたフェルティア。その先には、固いテーブルの脚が!
マルセルの手から白い光が伸びる!フェルティアを包み込む。
フェルティアは、その場でピタッと止まり宙に浮いた。
「マルセルえらい!勇者の力を使ったのね?」
フェルティアちゃんは感動に目を潤ませてマルセルちゃんに飛びついた。
「まるせるう~!そんなにわたしが大事なのね~!」ぎゅー!
1歳にしてオトス我が息子。
「わたしにすっかりトリコなのね!?」
ふふ、難しい言葉を。おませさん。
「全巻持ってるわ~。コミック。」
そっちかー!
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「じゃぁ、また遊びに来るね~ダージリン!」
「みらいのお父さまお母さまもごきげんよう!」
嵐は去る様だ。でもカワイイから許す。
ばたん。
あたまもイイみたいだなぁ。マルセルちゃんのふぃあんせ。
…がちゃ。
扉が少し開いて、隙間から覗く小さな瞳…。
「…わたしが帰ったらすぐ別のオンナとか無いわよね……無さそうね…。」
ばたん。
…ヤンデレのかほりがするー!?




