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第41話「勇者…ロボ!」

今回は…いつもよりシリアス回!公爵家の運命がまた、動く!頑張れ、切れ芸公爵夫人ルイミア!ついに聖女覚醒! か!?


公爵様系、短編コメディーです。今回は、いつもより真面目です。

お時間ある方、脱力好きな方、苦笑いで許せる方、ぜひ。

 王様とは、この国の絶対的権限である。


よっぽど悪くないと、この地位を追われないよね。悪代官レベルより上ね。



で、今日は王様に、お呼ばれした。


しかも、アタシ達だけ。何だろうねえ。ぷれぜんつ?



 謁見の間だ。流石にアタシも初めて来るなぁ。


「よくぞ参った。公爵マキアス。公爵夫人ルイミア。息子マルセルも元気そうだな。」



 玉座のオヤジが言った。ヒゲだ。ヒゲが喋ってるカンジ。


でも、皇太子のキンベル様が。以前のお宝発掘騒動のカレが、何やら困った顔をして、アタシ達を見てる。何か言いたげ。


「まずは、食事でもどうだ」


王様は、アタシ達3人にたっぷりと、食べきれない量の御馳走を出す。なんか、ヤバい気配がして来た。


「公爵マキアス。日頃より、そなたの働き見事である。兵の練度も上がり、士気も高い。」


本当かなあ。南斗鳳〇拳のポーズとかやってたけど本当かなぁ。



 「公爵家に、更なる領地を与えようと思う。」


いよいよ怖いゾー!



 「で、マキアスよ、頼みがある。」


キタ。何だろう。まさか、アタシを奪う気じゃないだろうな!?


「オマエ達の子、マルセルを、キンベルの養子に迎えたい。知っての通り、キンベルには娘はおれど、息子がおらぬ。この後、すぐに男児が生まれると良いのだが…中々うまくは行かぬもの。」


「悪いようにはせぬ。キンベルの養子になれば、いづれは国王ぞ。」


「な!!」


アタシが言おうとした言葉を、マキアス様が遮る。


確かに、立場的にはそうなんだろうけど!



 「コック王様!」


料理長になったー!


「そのお話は…お斬わり致します!」


アホ!それは<斬>だ!クーデターか!!


「ちょっと来い…マキアス様んちょっと来い。テーブルの下来い。」


「えー」


「国王はこう!コック王はアタシ的にはこちらのゼフさん!」


「更に、<断>はこう!<斬>はこう!今は時間が惜しい…200かけ。テーブルの裏に掛け…」



 むく。アタシだけテーブル下から脱出。


「…マキアスはどうした。」


「漢字書いてマス。」


「で、夫人は如何か?」


「アタシがマルセルを手放すわけあるかー!」


いかん、口が。



 王様の執事が即、叫んだ!


「貴様、コック王様に何という口の利き方!」


いいんだ。コック王で。



 「待てい執事…。聖女ルイミア、聞く所によれば、お前の息子もまた、不思議時空を操れると言うではないか。」


「宇宙刑事か!?」


「不思議な力で叶えるの夢を…だそうじゃないか?」


「魔法少女か!?」


「ぷりんぱーぱぷりんーぷりりんぽあ!…だったか…?」


「いやそんなアホっぽくない!」



 むく。テーブル下からマキアス様参上。


「む、マキアス何処へ行っておった?」(国王


「只今、誤字練習から戻りました!」


「誤字の練習じゃねえ!!」



 「国王様!例え、罰として全ての領地を召し上げられようとも!例え、無一文になり国を追われようとも!ルイミアとマルセルは渡さない!」


「あっぱれ。しかし、国のためなのだ。近衛兵!」


「は!!」



 国内、城内でも最強の近衛兵団が、アタシ達を取り囲む!


「侍女軍団プリキュジョ!今こそ、我が妻と息子を守る時!」


アタシの後ろにすっと立ち上がる、5人の影。最強侍女軍団!


「頑丈な近衛兵だ。多少荒っぽくても構わん!」


「はい!マキアス様!ルイミア様らぶ!」



 おおおおおおおお!城の中枢、謁見の間で、時代劇ラストの如き大立ち回りが始まった。


てか、初の、本当の闘い。



 一騎当千の侍女軍団は、1人で近衛兵10名を相手にしている!


しかし、侍女軍団の守りを抜けて、3人の近衛兵が、マルセルを抱っこするアタシにかかって来た。


素手だけど、マルセルを奪う気だろう。



 アタシは、右手を近衛兵の前に突き出す。


「アタシに、本当に聖女の力が<間違って>あるなら!今!助けて!」



 アタシの足元に魔方陣が現れる!


おお!アタシまさかの本物!?聖女でいい!?29歳だけどいい?元悪役令嬢ママだけどいい!?



 魔方陣から、2匹のシマエナガの縫いぐるみが出て来た。近衛兵の目の前に立ちふさがり、漫才を始めた。


もう一人、半透明のユーレイが!おお、BLご先祖!一人を呼び止めて、冊子を見せ始めた。


「仲間になりなさああい!同人の世界へよおこそおおおお!」


…もうちょっと役に立ちそうな人?を召喚したかった!!



 漫才を聞いている近衛兵が座布団に座った。…ぐっじょぶ。


同人誌を見せられた近衛兵は財布を開いた。ぐっじょぶ…いいのか?



 もう一人が!マルセルに手を伸ばす…!


マルセルからまばゆい光!男の手を弾く!


「おお!?何故だ!この子にオサワレない!?」


「やめろ!オが付いただけで何故かエロイ!」


「こ、これは!まさに神の加護!と、という事は!勇者…ロボ!?」(国王


「ロボ付けんな!」


「シリーズ?」


「それも付けんな!」



 「や、やめい!ここまでだ!もう良い、近衛兵、引け!」


近衛兵が、王様の命で下がっていく。



 プリキュジョは、アタシ達の前に戻る。


「…間違いない…その子は、国の宝、勇者である!したがって、やがて姫を娶り王座に就く。3つくらい年上だが、4歳の姫フェルティアを、勇者の許嫁とせよ!」


「ええ?父上、政略結婚ですかぁ?俺の娘を~。」


「良いではないか。そこに、政略結婚で幸せになった奴らがおる。たしか。5歳上では無かったか?ルイミア。」


アタシは、マキアス様に寄り添って、力強く頷いた。


「両者のどちらかが嫌ならば、解消する権限を与えよう。どうだ、マキアス。この大騒ぎも不問とする。勇者の両親を裁くなどできんからな。」



「コック王…」


マキアス様は、剣を収め、再び王様の前に膝をついた。


「…ワシ、なんか勇者と姫うまく行く気がするからOK。」


王様、高らかに宣言。


「これにて、一件落着!」


「コック王様…」


いや、待て!問題の根源が爽やかに一件落着言ってんじゃねえ!



 アタシ達は、馬車に揺られて、いつもの幸せな時間に戻って行くのだ。


「マキアス様ん、王様にタンカ切った時、誤字なしでカッコよかった。」


「そ、そうか?漢字練習の甲斐が在ったな。」


マキアス様ん…。


ルイミア…。


あー、こほん。こほん。着きますよ。


「よし!プリキュジョ、見事だった!みんなで、伸ばし伸ばしにしていた<バカん巣>行くぞー!!」



…遂に。行くらしい。


まぁいいや!今日も乗り切ったぜー!いえい!


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