第36話 「伝説の悪役元令嬢」
切れ芸公爵夫人ルイミア、今日の戦いは、れでえす!
元悪役令嬢VSれでえす!今日もがんばれルイミア!
公爵様系?コメディーです。脱力好きな方、くだらなくても苦笑いで許してくれる方、是非…。
超短編。第36話。
例の如く、お買い物に向かう公爵夫人一向の前に、高校生っぽいのが立ちふさがった。
(ここは中世ファンタジー)
すっごく長いスカート、短いセーラー、長い髪。手にクサリガマ持ってます。不良っぽいです。
アタシは赤ちゃん、マルセルを侍女に預け、馬車を降りる。
女子コーセーはずんずん近づいて来た。
なお、彼女の後ろには、旗を立てたポニーに乗った少女たちが10名ほどいる。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…」
「いや、口で言うな。」
「ふ、さすが元悪役令嬢の公爵夫人ルイミア。顔色1つ買えないとは。」
「…どうやらアンタにも漢字の書き取りが必要なようだね。おぜうさん。」
「お控えなさってぇ!」
「うわ急に上品!」
「…上品だったアタイ?」
「うむ。」
「ちょいとヅラ貸しな!」
「ヅラなんぞ被っとらん!」
「…間違った?アタイ?」
「うむ。」
「アタイと怠慢helloってのかい?」
「挨拶行儀いいー!」
「…品行方正?アタイ?」
「うむ。雇ってもイイ。」
「アタイお舐め!」
「続き言わんとヘンタイだろが!?」
「…んじゃねえぞ!」
「おそい!」
「…変態っぽ?アタイ?」
「うむ。」
「上等だ!表にでろやぁー!」
「ここが表だコラァ!」
「本当だ…」
「今知ったのか…」
「世間知らず?アタイ?」
「うむ。ちょいカワイイ。」
「ち、参ったな。さすがは姐サンだぜ!」
「ふ。わかればいい。」
「アタイもアンタみたいな悪役令嬢目指すよ…」
「悪いけどそれは前世だからな。今のアタシじゃない。」
「前前…」
「やめとけ?」
「ハイ…。」
「とはいえ、このママじゃぁ部下に示しがつかねえ。勝負してもらうぜ。」
「ふうん?」
「アタイとチキンでレースだ!」
「ケンタで!?」
「…間違った!」
「わかった言い直せ。やらんけど。」
「キッチンレースだ!」
「調理バトルきたー!」
「…間違った。」
「だろうな…。」
「チキン?おあポーク?」
「ポークだな…。」
「ポーカーで勝負だ!」
「何でだよ!」
「ああん?逃げようってのかい?」
「なんだとう?」
「恥だけど焼く煮だったりするらしい。」
「旨そうだな、恥。」
「…お料理上手っぽ?アタイ?」
「うむ。」
…まぁとにかく、しつこいので一回勝負することにした。
アタシの運を見せてやるか。
「ふふふ、このトランプをよく見ろ…」
「むむ?」
「コ●ンのトランプ…非売品」
「いいな。」
「いいだろ…」
「うん。」
「…なんで封切っちゃったんだアタイはー!!」
「いるー!こういう勢い優先の人!」
「汚さないで使ってネ…」
「…わかった善処しよう。」
「と言ってる間に素早くアタイは配り終えた。フフフ、罠があるとも知らず」
「なんで白状しながら配ってる!?」
「正直者?アタイ?」
「うむ。」
あ、侍女が呼んでる。
「ルイミア様~マルセル様がママ呼んでますよ~」
アタシはダッシュで馬車に戻った。
…んで、マルセルを抱っこしてポーカーに戻って来た。
「おまたせ。おぜうさん。」
「ふ、アタイはもう、チェンジしたぜ…」
「相手が見てねーのにチェンジすんな!」
「ふ、隙を見せたアンタがぬるいのさ…」
「ホー。良かろう。アタシはチェンジなしだ。このまま。ね、マルセル。」
「何だと!カード見てもいねえじゃねえか!?そんなジョジ●っぽいことやっていいと思ってんのか!」
「いいんだよ!運の違いを見せてやらぁ!」
「コールだ!ロイヤルストレートフラッシュ!勝ちぃ!」
「どうかな?おりゃー!」
一瞬、マルセルが笑った。
「ファイブカード。全部Aだ…終わったナ。」
「ぜ、全部Aだとー!」
「ふっ…」
「ロイヤルで1個使ってるのに!?」
「アタシの勝ち。通してもらうよ。」
「バァアアアアアン!」
アタシ達は、れでえすの真ん中をドーンと通って行った。
「…フラン。効果音は良いのよ…。」
通り過ぎざま、後ろから、れでえす総長の声が掛かる。
「見事だぜ!公爵夫人!さすが年季が違うぜ!」
瞬間移動(心象)。びゅーん。
ぎゅううううううううう(片手コメカミ、宙づり)
「ぐああああ!エ●ックー!」
「うわああ!総長がレスラーにやられたー!」
「レスラーちゃう!」
「怖いー!悪役元令嬢!怖い!」
「元令嬢だとコラァ―!!」
アタシは、暴れまくった…。
…そして<伝説>となった…。




