第34話 「爆弾届きました。」
切れ芸公爵夫人ルイミア。今朝は、爆弾届く。
公爵様系?超短編コメディーです。くだらなくても許せる方、ぜひ。
第34話 「爆弾届きました。」
「またまた、お届け物でーす!アマゾイーツでーす!」
「どっちかに寄せろ!」
「サインお願いしまっす!」
なんだか、どでかい四角い箱が届いた。
「着払いじゃないだろうな…?」
「いえー、支払い済みです~。時刻指定あり、本日3月7日の午後3:00までっと。」
「今何時だっけ。」
「3月7日の午後5時でーす。」
「過ぎてんじゃん。」
「中世の宅配に無理行っちゃいけませんぜ。」
「まぁそりゃそうだけど。」
「えっと、伯爵夫人メルティ様から、<いい気になってんじゃない?なので、次元爆弾のプレゼントよ。たの死んでね!>だそうです。」
ちっちっちっちっち…箱から時計のような音が聞こえる。
「責任もって持ち帰れ!」
「いやでーす!届けました!」
敗走員は逃げていった。あとでクレーム入れてやる。
それはそうとして。
マキアス様~!助けてえ~!
――――――――――
ちゃーちゃららーちゃちゃちゃっちゃっちゃ♪(捜査BGM
「爆弾は何処ですか!」
白衣を着た美魔女な人キタ。
「証拠品に触れないように!離れて離れて!」
いかつい、渋い系オッサン来た。
「仮装研究会です。略して仮装研。」(美魔女
「一家の長です。略して一家長。」(おっさん
「警察ちゃうやん!」
「…これが次元爆弾。犯人の手掛かりは…手紙ね」
「そうだろうよ!」
「加藤クン、指紋採取。」(サワコ
「いいから爆弾止めろ!」
「馬鹿だな。捜査は足で稼ぐんだよ!」(オッサン
「いや手を動かせ!爆弾止めろ!」
「は!この時計は…聖子オ!?」
「聞け!?てか何処メーカー!?」
「見ろ!サワコ!この箱…黒猫マークだ…!」
「いい加減無視してんだろコラぁ!?」
「犯人は、黒猫の箱を使いながら何故アマゾイーツで宅配を?」
「そろそろ反応してくれよ!泣くぞ!」
彼らの背後に、すっと、侍女軍団が立った。
侍女軍団、通称プリキュジョは公爵家最高戦力。軍隊より強いのだ。
「…仕方ない!箱を開けてみよう!」
オッサンは渋々働きだした。
いや、最初から働け?
箱から、コードでグルグル巻かれた、黒っぽく丸いものを出した。
「何という事だ…!」
「なんだそれは!?」
「北海どおスイカに…爆竹がいっぱい刺されている!!」
「スイカ~!しっかり~!!」
「む、メッセージもある!」
<賞味期限内に解除しないとスイカが木っ端みじんよ。高かったんだから頑張れ。床もべしゃべしゃになること間違いなし。ふふふ、ふわははっは!>
<ヒント:コードは2種類。赤と青どっちか切ると解除できます。>
「これは本格的にやらねばならん…ではBGM頼む…」
鑑定班がBGMを流す。要らんけど。
ちゃらららちゃっちゃーっちゃ、ちゃっちゃーっちゃちゃっちゃーっちゃ♪
「それはヒゲ団ス!」
サワコさんがスイカを投げようとしている。
オッサンがサーベル構えてる。
「スイカ刺そうとすんな!」
「…2人揃ってテヘとかすんな!」
「…ふむ、では公爵夫人、赤と青どっちを切るべき?」
「アタシに振るな!」
「へるぷミィ…」
「しっかりしろ仮装研!爆竹抜けば!?」
「は!…あなた、仮装研の才能あるわ…!」
「やらん。」
「わかった、では、赤を切ろう。」
「何を判ったんだよ!人の話聞け!?」
「は!赤ちゃんが!マルセルが哀しい顔をしてる!まさか!」
「まさかスイカが好きなのか!?」(まきあす
「ちげえんだよお~流れ感じろよおおお」
「俺の子に、二択の才能が!?」
「ちげえ!刑事オヤジー!青を切れ!!」
「うむ。青って赤い方だっけ…」
「…引退しろ!返納しろ!!」
「…フラン!青!責任はアタシがとる!」
「ハイ!」
侍女が、トランプを投げた!青のコードをぶち切る!!かっけえ!
・・・・・・・・
止まった!?
やたー! 止まったー!
我が家の床と、スイカは守られたー!!
ありがとうフラン!今度それ教えてえー!
――――――――――
2人の刑事?は去って行った。
爆竹犯メルティは後日怒られたらしい。本当かなぁ。
「ルイミア、うちの子はもしかしたら、スゴイ天命があるのではないかなぁ!」
「うん!マキアス様。誤字なしでエライ!きっとそう!」
赤ちゃんは、初めてのスイカを美味しそうに食べていた。
BOMスイカって品種らしい。




