第31話 「友人代表」
公爵マキアス様と切れ芸公爵夫人ルイミア、結婚式に御呼ばれする。
今日の敵は、スピーチだ。誤字らず乗り切れ、マキアス!
テキトウな公爵様系短編コメディーです。くだらなくても微笑んでいただける方、是非。
第31話 「友人代表」
「ハイ、マキアス様。聞いたとこから作ってみたから、読んでみて。」
< 狩れとは応急で友に軒を習った仲魔でして、そのトキから遊人として侵攻を深めて参りました。
正直、マスター・つべ氏の修行は厳しく、2人でゴッソリ逃げ出したと気も在るものです(竿)
互いに悩みを打ち明け、ノミを交わし、九楽を共にしてきた、いわば京大のようなMONOです。
そんなカレーがこの旅、美しい姫を迎える事となります。供として、これ異状ない喜びDEATH。
髪よ、祝福あれ、2人の未来に幸多からんことを!
遊人代表、マキアス。 >
「…ルイミア、これで良いのか本当に?」
「だってマキアス様ん、間違えるもん。絶対に。」
「うん。自信あるな。」
「なので、最初から誤字を散りばめてみました!きっと本番では正しくなるはず!」
「本当かなぁ~」
「間違えようもないのもあるし…大丈夫!マキアス様!自信もって!」
「ルイミア…」
「まきあすう…」
「あーコホン。コホン。出発です。公爵様。ルイミア様。」(侍女)
「はーい!」
今日は、メルティんとことは違う、もう一つの伯爵家の御子息、グラスト様の婚姻の儀。
どっかの国の様式を取り入れたそうで、友人代表スピーチというのが在るんだとか。
がんばれー!マキアス様!
――――――――――
(司会)「新郎新婦の御入場です。」
パチパチぱちー!
(司会)「ちなみに、BGMは結婚式の定番 イット 」
怖えええええ!
(司会)「では、続きまして、新婦の御友人メランダ様よりご祝辞を賜ります。」
「はーい。あたしたちはー中学の頃から親友でえ、ルーシーったらそんころからモテモテでえ ~略~ なので、羨ましいでーす!お幸せにい!」
うん。なんかどっかで聞いたな。このほめちぎっとけ!みたいなん。
「では、続きまして新郎の御友人、マキアス公爵様」
パチパチパチー!
頑張って!マキアス様!
「コホン。彼とは王宮で」
いいぞー!いえーい!狙い通り!
「王宮で共に剣を習ったナイアガラでして、」
崩れ落ちるアタシ。
ひそひそ…ナイアガラとは?
ひそひそ…さすが公爵様、異国に堪能でいらっしゃる。
ひそひそ…そうなのか!さすが!
「その時から友人として信仰を深めて参りました。」
うん、ちょっと違うけどセーフ!
「掃除機、マスター・つべ氏の修行は厳しく、2人でコックリさんを逃げ出した時も在るのです。SHOW」
無駄なアドリブ入れんなー!
そしてコックリさん途中で逃げ出すなー!
「互いに悩みを打ち明け、飲み交わし。クラークを共にしてきた、いわば巨大な野茂です。」
確かに野茂さんもクラークさんも偉大だ!
「そんな彼がこの度、友を迎える事となります。姫として、これ以上ない喜びです。」
やたーー!!完璧……
じゃねえよ!オマエいつから姫になったんだよ!!
「神よ!祝福あれ!お2人の未来にシャチ大辛なことを!」
辛い人生だめじゃーん!!
「友人代表、マキアス。」
ひそひそ…姫はよくわからんが、シャチオオカラとは?
「ほほ、シモセキ国の豊穣の女神の事ですわ…たぶん(汗)」
ひそひそ…シモセキ国の豊穣の女神…!?
ひそひそ…マジ?さすが公爵様!
シャチオオカラ―!シャチオオカラー!
パチパチパチパチパチ!!
なんかわからんが、上手く行ったー!
(司会)「続いて、ウエディングケーキの抜刀です。」
新郎と新婦が片手剣でケーキをズバッと切る。
本当に合っているのか異国式。
ハンカチで汗を拭きながら、マキアス様が戻って来た。
「お疲れ様」
「ありがとう、ルイミア。こっそりフォローしてくれたみたいだな。」
「いいいえ。」
ニッコリ笑う、アタシ達。
「では、続きまして心労の新婦は一度お色け直しに退場します。」
えらいぶっちゃけてるが!大丈夫か!異国式!
「…続きまして、新郎と神父によるキャンドルサービスです…」
意味あるのか異国式!?
「…最後に、新婦からご両親に患者の手紙です」
「えっと、もうちょいで退院できます。いえーい」
めでたいけど関係あるん?
「最後に、聖女さまからの祝福を!」
!?
アタシにスポット(的なランタン)があたる。
聞いてねええー!!
マキアス様がアタシにウインク。
「はは、ちょっとしたサンライズだ」
何も輝いてねえよ!
新郎新婦の前に引き出されるアタシ。
やべえ、みんなの目線が!ああ!
新郎新婦がアタシの前に跪いてるううう!
うがー!もうヤケだー!
「お、お二人に、聖女の祝福を!」
ここで誤字るわけには行かない。き、決まった!
で、そのとき。
右手で遊んでいた二人の男の子が、西日を遮る分厚いカーテンを引きずり落としてしまった。
夕日が…アタシと2人を照らす!赤く照らす!
うおおおお!二人は祝福されたー!!
聖女!ほ、本物の聖女!!
アタシは呆然と立ち尽くす。
夫はアタシに向け、親指を立てて、グッ。ってやった。
良くねえんだよお、ああん?




