第30話「鳥の調べ」
切れ芸公爵夫人ルイミア、まさかの逮捕…(か?)
公爵様系?コメディーです。超短編。
くだらなくても苦笑いできる方、許せる方、お時間ありましたらぜひ。 第30話。
第30話「鳥の調べ」
取り調べ室。
アタシは、刑事さん達(王国警護官)3人に囲まれている。
「なんでアタシが取調べ室?」
「なぜ此処がトリオ調べ室と呼ばれていることを…怖ろしい!」
ひそひそ…ヤバいぜ本もんかもだぜ…。
あーヤバいな、今日もアホに絡まれてるな。
「お、お前が、聖女を名乗って人々を惑わせるルイミア、だな?」
「名乗ってなーい」
「すまんが、少々取り調べに付き合ってもらうぞ。苦情が来ているので!」
「苦情だとお?」
「聖女協会からだ。」
「協会作るほどいっぱい居るんかい!」
「居るんだよ!今週の上位も聖女でしょー!?」
「魔王も大変だな!」
「と、とにかく、身分に関係なく、忖度なく、裏金なく取り調べしますからね!」
「良かろう!ちゃちゃっと終わらせて頂戴!」
「…聖女の証拠を見せたまえ!」
「聖女ないって。」
「ネタは揚がってるんだぞ」
「じゅわっと?」
「かつ丼た飲む?」
「飲むな!」
「なかなか口がカタイな…質問を変えよう」
「カレー南蛮までIKEA?」
「あるのか!?」
「間違えた…」
「だろうな…」
「華麗なンバ・マイケル?」
「ダンス上手そうだけど誰!?」
「カレー何番までイケる?」
「ようやく理解したよ!5番!」
「な、なんだとー!?」 ざわざわざわ
「せ、聖女なのか!?本当に!」
出たアホ軍団。
「まて、5番とは言え、甘口で有名な<加齢のおじさーま>かも知れん。」
「子供向けかそれ!?」
「そ、そうだな。アナタが普段食べているカレーは何だ?」
「ん?スープカレー?」
「なにぃ!? 札幌以外に在るのか!?」
「また色々な人敵に回しそうな事を!」
「では、次だ。今まで倒した魔王は?」
「居るかー!?」
「む、滅点1。」
「何だ、げんて……。オイ、お前。」
「ハイ。」
「その調書ちょっと貸せ。ラクガキしないから貸せ。」
調書をひったくるアタシ。
「減はこう!滅はこう!!めつてんって何だ!めつてん!」
「あ、ホントだけどどっちもムズ」
「書け…調書に200回書け…」
「えー取り調べ後では…」
「ダメだ。書け…」
ハイ。滅減滅減滅減滅減滅…
「あ、ホントだ遠目にもうわかんない…けど書け。」
「うう、手がマヒってる…次の質問だ…」
「来い。」
「聖女って、何すると聖女なんですかね…?」
「こっちが聞きたいわー!」
「俺でも聖女になれますかね?」
「カミングアウト来たー!?」
「俺なんかが聖女…ふっ」
「心が乙女ならフツーになれる。」
「おおおおお!あ、アナタは今、俺を救った…!アナタこそ聖女!」
「いや、ちがうけろ。」
「釈放です。さようなら!」
ん、帰るか。
「待てーい!!」
扉をバンと開けて、同じくらいの歳の女性。(ヒミツ)
「アンタ!ちょっと人救ったくらいでいい気になるんじゃないわよ?」
「あなたは!聖女狂華威のバルバラ様!」(刑事
「ちょっと!特攻服が似合う呼び方しないでくれない?」
「似合うな。」
「うるせー!」
「アンタ、ウチの近くの中華、マーボー辛いのよ!?知ってんお?」
「オマエのご近所の事など知るか」
「ま!オマエオマエって!オマエっていう奴がオマエなんですぅ~!!」
「ちょっと刑事さん。このアホ、ホントに聖女狂華威?」
「ひ、ひっど!こうなりゃ、アンタの失態を生配信してやるう!!」
「失態って何だ。」
「聖女対決!は~い皆さん。バルバラでーっす。」
「しゃべりムリすんな?」
「うっせえな!…な~んて、わざと汚い言葉使ってみました~!最近、そう言う子、人気あるでしょ?」
「大変だな。実況。」
「聖女対決!ワタシの起こした奇跡をルイミアは再現できるのか!」
「いや、もういいでーす。」
「見よ!これを!」
バルバラは、セ●ンのカレーパンをとりだした。
「おお、それは旨いけど辛いやつ!」(刑事)
「パク。」
「おおおお、聖女…」
アタシは帰ることにした。がちゃ。
「お?」
目の前にマキアス様。
「ルイミア…此処に居たか。警察で鳥の調べと聞いて。いい演奏会だなと追いかけて来たんだ!」
「マキアス様あん。ぎゅー。で、取り調べはこう!鳥の調べはこう!家に帰ったら書け!」
「何!公爵夫人を取り調べとは無礼な。」
「聞け?」
マキアス様、乗り込もうとする…。ストップストップ。
「大丈夫、なーんも困らなかったから心配しないでいいよ?」
「さすがルイミアだ…仕方ない…見逃そう。さぁ、さっき買って来たんだ。一緒にカレーパン食おう」
へへ。
パクパク。
扉から生配信中のバルバラ出て来た。
パクパク。
「!!なんて事…あんなに辛いのに二人で美味しそうに!」
「判ったろう。あの人こそ、本物なのさ…」(刑事
バルバラは床に崩れ落ち、泣き始めた。
「判っていたのよ…本当は!」
あ、なんか刑事ドラマ始まったみたいだから帰ろう。
バルバラが突然立ち上がって、言った。
「次回、“ルイミアを超えろ!” 6辛に挑むワタシ!!」
「無いからな!」




