第29話 「大怪獣ルイゴン」
切れ芸公爵夫人ルイミア、今度はボランティア・ヒーローショー!
例の如く現れるアホな邪魔者に負けるな、頑張れ大怪獣ルイゴン。
公爵様系?聖女系?超ショートコメディーです。テキトウでも許してくれる方、くだらなさを愛される方、お時間ありましたら是非。第29話。
第29話 「大怪獣ルイゴン」
すでに、目の前には子供たちが座っている。
公爵毛ボランティア、ミニ演劇。
「公爵ヒーロー、マッキーマン VS 悪女大怪獣、ルイゴン」
既に名前から悪意がダダ洩れている。
アタシは、トカゲっぽい、トゲのいっぱいついた布製の着ぐるみを着ている。
何故、妊婦さんのアタシがこの様な役を…ふぅぅ。
「悪女大怪獣、ルイゴンは荒れていた」(ナレーション
「何でイキナリ荒れてんだよ!?」
「夫婦関係は終わっている。堕ちるだけ堕ちた。だから、街を踏みつぶしまくった。」(ナレ
「重いな~!!」
待てよ!始まってんのか!
子供たちがワクワク目で見てる!
アタシは、足元の、紙と粘土で組み立てられた町を踏みつぶす。
「あんぎゃ~!」
「大変だ、街が踏みつぶされている!ね、酷い女でしょ。」(ナレ
「酷い女ってなんだぁ!」
「女は、この街が憎いのだ。自分に不幸しかくれなかった街が。」
「捜査一課系かコラぁ!」
「あ、空飛ぶグリフォン騎士団だ!頑張れ!ルイミアに負けるな!」(ナレ
「今、名前違いましたぁ!?」
「ああ!でも怖ろしいことにルイゴンは火を噴いたぞ!」
「どうやって吐くんだよ!?」
「ああ!グリフォン騎士団が落ちて行く~!」
糸を切られてぼとぼと落ちる騎士団。
「何という非道!極悪!残虐!前世悪役令嬢!現ニセ聖女!!」(ナレ
「お前絶対、メルティーだろ!元腹黒ヒロインメルティい!!」
「みんな!助けを呼んで!せーの!!」(ナレ
「せーの!!」(子供たち
「ルイミアのアホ―!」(ナレ
「るいみあのあほ~!」(子供たち
「ふざけんなー!!」
「患者ったテヘ!」(ナレ
「かんじゃったてへ!」(子供
「子供に失礼な誤字洗脳すんなボケェ!」
「呼ぶヨ!マッキーまーん!」
「まっきーまーん!!」
とお!!
どう見ても油性ペンの着ぐるみを着たマキアス様登場。
…かわいそ。ぷ。
「マッキーマン、大怪獣ルイゴンに向かい合ったぞ!ここでチョップだ!」(ナレ
「ルイミア、はい、チップだ。」(まきあす
「何もしてないけど…ふふ、また化粧品でも買って綺麗になれって言う?」
「チョップだって言ってんだよ!子供ちに変なドラマ見せんな!」(ナレ
「次だ!キックだ!」(ナレ
ちゅー。ヒーロー着ぐるみ、怪獣着ぐるみにきす。
「キッスじゃねえ!!アホなの?ヒーローアホ?」(ナレ
「あー、ちゅーしたー」(子供たち
子供たちの目がなんか妙な方向にワクワクしている。
「ねえねえ、このあとまずいんじゃなーい?」
「きっとこれ、せいきょういくげきなんだよ?」
「わー、やだね~ぱぱにまだ早いっててれび消されるやつ~?」
「アホ夫婦!オマエ乱世だからな!」(ナレ
「え!?つまり、景気待つ覇者!?」(マッキーマン
「両方アホだろコラァ!」(ルイゴン
「ちょっと子ども達に示しつかんから書け!背景に書け!ハイ!<世紀末>はこう!<景気待つ>はこう!」
「き、着ぐるみで搔きにくい!」(まきあす
「背中か!?」
「ところでナレーションのメルティーもちょっと来い!!」
「わーやめろー人でなし!海獣ルイミア!」(ナレ
「アタシはトドか!あぁん!?」
「お前も書け!子供らの為に書け!<お前らのせい>はこう!<お前乱世>はこう!」
「更に<怪獣>こう!<海獣>はこう!!書け!背景に200回!」
もう、こうなったら趣旨を変えるしかない!!
アタシは、着ぐるみのヘッドを取った。熱かった…。
長い髪をすっと整えて、笑顔。きらーん。
「良い子のみんな~!漢字は正しく書こうね!!じゃぁ、次回の公演をお楽しみに!ばいばーい!」
(ウインク
ばいば~い!! 子供達は元気に返事した。
「公しゃくふじんのルイミアさまが、かいじゅうだったんだー!」(こども
「ちがうよ、聖女さまなんだよー!」(こども
やべえ誤解、拡散中。
「だから火をふけるんだねー!」
さらにやべえ碁会、拡散中。
「ちがうよ!ぎゃんぶるのてんさいだよ!」(こども
違うんじゃあ、りゅうううよぉぉー!




