第19話 「聖女様ドドドドドッ」
ルイミア聖女伝説再び!
今日も目指せ出来あい系!
短編、コメディーです。
お暇な方、脱力希望の方、意味なくても許せる方、是非。
第19話 「聖女様ドドドドドッ」
「聖女様!たってのお願いがあって参りました!」
城下の神官たちが、またまた、ぞろぞろやって来た。
…まだその設定生きてたのネ…?
「で、ナニ?」
「例の土地に咲くモツがハエ無いのです!」
「まるで理解できん!」
「霊の土地ですってば!」
「もうワザとだよなあ?ああ?」
アタシは取り合えず、代表のオヤジをグリグリした。
「ぐええ~だから聖女様!この前、再生して頂いたのウチですよ!」
「いや!企業立て直しはしてない!」
「…この前、再生して頂いた農地DEATH!」
「死んでたー!?」
「作物が映えないのです」
「バエ狙ってたー!?」
「生えないのです!」
「ドドドドドドッ!」
「やだー。知らん。聖女じゃないしー。」
「バァァァァァンッ」
「…効果音に合わせて下さいよ!!」
「口で言う効果音やめろ!」
「仕方ないッ!聖女のあたすぃが!って言ってくれないと…」
「ルイミア、キミはなんか出来そうだからやってみろよ。オレも行こう。」
「え~、マキアスさまがそう言っちゃう?仕方ないなぁ~」
「せ、聖女様!何と寛大な!」
「じゃぁ、効果音よろしく!」
「行きます!」
「ドドドドドドドドドッ!」
「仕方ないッ!」
「ただ働き大好きな!」
「聖女のあた…」
ぎゅううううう(コメカミ)
「すみませえええん、すみませええええん、出来心でえっす!」
「…もっかい行くぞ…わかってるな?オヤジ…」
「ドドドドドドドドッ!」
「バレちまっちゃぁ」
「仕方ないッ!」
ぎゅうううううう(腕)
「すみまっせえん!時代劇好きで!すみませえん!」
………取り合えず、荒んだ農地再び。
「ん?意外と土地はイイ感じに見えるのだけど?」
「あれから水を引き、耕し、雑草を抜き、タネを撒き、除草剤を撒き…」
ぎゅううううううううう(関節)
「何が悪いの!? あたしだけがいけないの?」
「切ないカップルか!?あぁん!?」
「えー判りませえん?」
「除草剤!!上の土削れ!水で流して植えなおせええ!!」
「そうか!みんな!作物に除草剤は使うな!」
「おおおおお!聖女!聖女サマー!」
その時、夕日を背にするアタシの後ろから強い風が吹いた。
「せ、聖女様から風が!」
「風にたなびいておられる!!」
「洗濯物かー!?」
「なんと言うことだ! これは伝説の予言通りではないか!!」
なにぃ、伝説の!?
「…その者、AOKI衣を着て…」
「フォーマル着たー!!」
「…草原に折田つべ氏」
「誰―!?」
「ああ、あの方か…」(マキアス)
「だから誰―!!」
おお~やはり聖女様だー!伝説の聖女様だー!
「いや、何1つ一致してないその伝説ー!!」
…こうして、アタシは再び事件を解決してしまった。
「…次はナゾのステップで一気に成長促進を!」
「できるかー!!」
アタシ達は再び馬車に飛び乗った。
ふう、疲れた。 ゆっくりしたい!
帰ってマキアス様と、ナウ◯カ観ようっと。
続くー。