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Mousse chocolat framboise 〜 おじさんのお話 〜  作者: カフェと吟遊詩人
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おじさんは難しく真面目

読んで頂き有難うございます

さっさと帰った貴則の事は気にもならず


仕事を進めて行く亜紗美


しかし、勇輝に何とか話しかける用事が無いか考えている


しかし、それ以上に沙都美の事が引っかかる


根拠は無い


只の女の感だ


さっきから沙都美の事をチラチラと見ている


外出から帰った沙都美は制服には着替えていない


普段あまり見せない沙都美の短めのスカート姿から見える脚は悔しいが、女性の目から見ても魅力的だ


『なぜ、今日に限って。なんで勇輝さんと外出した日にミニスカートなんだ』


ついにはイライラしながらキーボードを叩く


そのいつもより強めの音に、目の前に座る同期の土田は覗き込む


「なに?」


いつも愛想のいい亜紗美がなぜかややキレ気に突っかかってくる


「いや、何にも無いよ。ポッキー食べる」


慌てて引き出しからお菓子を出す土田君


「食べるわよ」


『なんで俺は怒られてるんだ』


理不尽な空気に土田君はポッキーを差し出す


なぜかそれを力強くぶんどり食べ始める亜紗美


食べ終わった頃


「有難う」


少し糖分で落ち着いたのか土田の方を見てお礼を告げた


しかしその目はまだ力強さを残していた




仕事が何とか終わりそうになった時ふと目を上げて沙都美の方を見た。変わらず忙しそうだ


見なければ良いのだが、見るとまた何故か不安になりイライラしてくる


『うーーーー』


心の中で叫んでいると、不意に頭を上げた沙都美と目が合った


《ニコっ》


『普段、そんな笑顔を、、、そんな輝かしい笑顔を私にしないですよね』


亜紗美は驚きの表情を浮かべる

思わず社内メールで


《何かいい事有ったんですか?》


するとすぐに返事がある


《えっ。内緒だよ》


《勇輝さんと外出先で合流したんですよね》


《仕事の後にランチもしたよ》


『なに。羨ましい』


《ちょっとズルイですよ》


心からの気持ちを書いてしまう


《良いでしょぉ》


《この後は私が貰います》


《ダメよ、私がこの仕事速攻で終わらせて一緒に帰るから》


《ダメです。譲りません。逃しません。ついて行きます》


仕事をしろよ2人と見ている人がいたら思うところで有る


その後2人はスマホで勇輝にメッセージを送っている


亜紗美はいまだに引き出しの中にスマホがある事は知らない


沙都美はいい加減に充電していると思っている


2人共甘い、まだおじさんのスマホは引き出しで充電切れだ


その時、おじさんはスッと立ち上がり上司の方へ歩いて行く


「せっかく話が進んで来たので今日は泊まりで仕事を進めて良いですか?」


「そうか、やる気だな。任せたぞ」


帰り支度がほぼ終わった上司はそそくさと部屋をあとにした


『『ええええええええ』』


『一緒に帰るんじゃないんですか?』

沙都美は声が出そうになりながらおじさんを睨んでいる


『ちょっと私のお誘いのメッセージ早く見てくださいよ』

亜紗美は自分のスマホをおじさんに向かって投げそうだった


この後、2人はヤル気を失いパソコンを閉じて駅まで並んで帰路に着くのであった

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