表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

ヘルモードで遊んでたプレイヤーがイージーモードで遊んだら

「詰んだなぁ」


ざっと、見た感じで、七匹くらいいる。

弓や槍、錆びた鉄の剣を持ったゴブリンだ。


ゲームだった、詰みだ。


しかし、ここは、現実だ。

死んだら、リスポーン地点に、復活するかはわからない。


考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ。


目の前に矢が飛んでくる。


「痛っ!!くはない?」


考えていたら、目の前から、弓を持ったゴブリンが射た矢が胸に刺さった。

胸に矢が刺さったはずなのに、痛くない。


「ステータス」


◇◇◇◇


名前:

種族:ヒト

レベル:5

生命力:90

筋力:110

耐久力:100

器用度:100

敏捷度:100

ポイント:3


◇◇◇◇



「あれ?10しか減ってない?」


おかしい、初期装備のTシャツとパンツでは、防御力はゼロのはずだ。

しかも、ゴブリンの矢のダメージは生命力が30減るはずだ。


現実世界で、矢が刺さった時は抜かない方がよいと聞いたことがある。

抜くと血が余計に出てくるからだ。


しかし、あえて矢を胸から抜く。


すると、胸に傷が、急速に治っていった。

しかも、矢を受けて、穴が空いたはずの、Tシャツの穴も同時にふさがった。


あれ?もしかして、ひょっとすると、この世界って、サバクリとちょっと違う?


検証をしてみよう。


ゴブリンを1匹だけ岩を登ってくるのを邪魔せずに、岩に登らせる。


『グギャ!』


ゴブリンが、威嚇の泣き声を鳴らす。


そして、攻撃を受ける。


ゴブリンの装備はこん棒だ。

現実でぶたれたら相当痛いだろう。


あたる直前思わず目をつぶってしまったが、痛くない。


俺はよそうがあたり、思わずニヤニヤ笑いながら、槍を突く。もちろん目に向かってだ。


ゴブリンが息絶える。


おそらくだが、この世界の設定はゲームでいうイージーモードなのではないか?

俺は、ゲームではヘルモードで遊んでいたから、その可能性を忘れてしまっていた。


ヘルモードでは、プレイヤーの被ダメージが3倍になる。

プレイヤーが与えるダメージも増えたはずだ。

他にも、いろいろと変わっているところはあるが、俺はヘルモードでしか遊んだことがないので、あまり覚えていない。


でも、プレイヤーが死ぬことは相当無かったはずだ。


俺は、さらに、ニヤつきながら岩から降りる。


さぁ、無双の時間だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ