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「あなた誰ですか?」から始まった執着~推し以外に興味がないのであきらめてもらえません?~

作者: 加藤 すみれ

私は小宅おたく芽依めい、17歳。名前からも分かる通りオタクだ。今日は大好きなアニメのイベントが家の近くで開催されているので行っていた。

ーいや~、やっぱり二次元アイドルはいいな~。ー

なーんてことを考えながら会場の写真を撮って帰ろうとしたら深く帽子をかぶった男性に手をつかまれた。

「僕を撮らないで。今僕はお忍びなんだ。頼む。」

「は?あなた誰ですか?」

そういうと男性は驚いた顔をした。

「僕を知らないのかい?僕の顔を見ても何も思わないのかい?」

「は?ナルシストかよ。」

ーあ、やべ。ズバッといちゃった。怒られるかな?ー

そう考えながら恐る恐る顔を見ると、とてもうれしそうな顔をしていた。

ーあ、この人どMだ。逃げよ。ー

「すんません、急いでるんでサヨナラ。」

私は家に向かって歩き出したが、男性も付いてきた。

ーいや、今度はストーカーかよ!?ー

イベント会場から家までは本当に近かったので、すぐに家がばれてしまった。

「警察呼びますよ?」

そういうと男性は慌てて、逃げて行った。


次の日

また昨日の男性が家の前にいた。

その次の日もそのまた次の日も彼はいた。私が家から出ると後ろから着いてきた。

初めて会ってから、2ヶ月が過ぎた頃

私はスマホをカバンから取り出して、警察に電話しようとしたが止められた。

「待って、君に何かするつもりじゃないから!!」

「犯罪者はみんなそういうんですよ。ナルシストさん。」

「違うから!!ナルシストじゃないから!!」

ーじゃあ、なんだっていうんだよ?どMか?ー

「なんか変な勘違いしてない!?ちがうからね!?」

「なんも言ってないんすけど。」

私は汚物を見るような目で男性を見た。

「止めて!?そんな目で見ないで!?初めてだよ、こんな扱いされたのは!」

そう言ってまたもや嬉しそうな顔をした。

「やっぱり、どMじゃないですか...」

「だから違うって!本当に僕のこと知らないんだね。」

男性は、「はぁ」っとため息をつくと自己紹介を始めた。彼は王子 連という名前で、私と同じ17歳なんだそうだ。彼は超人気アイドルで、知らない人はほとんどいない(私は知らなかった)ので、街を歩けば写真を勝手に撮られたり、追いかけ回されたりするようだ。

ーまぁ、その気持ちは私にもわかる。現実に推しがいれば、誰でも写真は撮りたいし、追いかけ回したい。ー

彼にとって私は、初めて自分を知らない人なのでつい、追いかけてしまったそうだ。

なんでも、結婚するならアイドルの自分ではなく、一般人としての自分を見てくれる人がいいそうだ。

ー17歳で結婚考えるとか早すぎね?ー

「うん、事情はわかった。でもだからといって、自分がやられて嫌なことを他人にするのは良くなくない?」

そう言うと、彼はハッとした表情になった。

「す、すまない。どうやって話しかけようか迷ってしまって...」

「いや、そもそも初めて会った時から着いてくるなや。」

そうつっこむと蓮は泣きそうな顔をしていた。

「かっこ悪っ。」

「君、思ったことズバズバ言い過ぎじゃない!?」

「友達からもよく言われてます。」

それから私たちは友人になった。蓮は、アイドルとしての自分ではないところを見てくれる人と話すこと、私はコスプレをしてくれる人を探していた。どちらも、ちょうどいい人を探していたという利害が一致したことから友人になろうか。という結論に至ったのだ。

蓮は顔は良かったので、私の推しのコスプレをさせるのにちょうど良かった。

色んな服を着させるうちに私は、服を作る素晴らしさに気づき、デザイナーになった。

蓮はというと、超人気アイドル兼超人気コスプレイヤーになり、人気が爆増し、追いかけ回されることも以前よりもっと増えた。

今私たちは、26歳だ。24歳の時に、蓮に

「これからもコスプレするから、僕と結婚してくれ。」と言われたので結婚した。

よく結婚したら人気落ちました。という人はいるけれど、蓮の人気は落ちなかった。

ーまぁ、どMだからいいだろう。ー

「ねぇ!また変なこと考えてない!?一応夫だよね!?」

「一応ね。私はただ、蓮にコスプレして欲しいってのと、親が結婚しろってうるさかったから結婚しただけだし。」

「ガーン」

蓮はかなり落ち込んでいたので少し付け足してあげた。

「まぁ、私、2次元以外で話せる男は蓮しかいなかったからね。」

そう言ったとき、少し赤くなっていたと思うのは、気のせいだろう。

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