57話 当主の話?
久しぶりに投稿!
あの事件から早半月
父親が死亡して葬式が行われた。そして、
「は?俺が当主?」
俺が当主になることになった。意味が分からなかった。元から次期当主としての教育はされていたがもっと後の話だと思った。あの事件のせいで次期当主を決めないといけない話になってしまったがなぜ今なのかは理解できなかった。
目の前にいる母さんからの当主の話は俺の目を大きく開けるほどの衝撃を与えた。あり得なかったとは思わない。だが、あまりにも早すぎる
「なぜ、俺?」
俺が今なるべきことの話なのか?いくらなんでも早すぎると思うが…まだ兄さんにやってくれたらいいんじゃないか?いや、あの兄さんじゃどうだろうか…兄者は無理だろう。婿入りしているし、親族と仲が悪いって話も聞く。そもそも、あの人、この家から出て結婚しているから対象外だろうな。
「貴方以外にいないから…」
「…俺が当主になって仕事をしろと?できるわけ…」
まず、父さんがどんな仕事をしていたのかすら知らない。当主として育てるとかあれこれ何年も過ぎていったが…当主と言うのだからこの家の財産を守るとかそう言うのをやっているかと思ったがそれだけじゃない。
親族、いや、東雲家の分家までまとめないといけないという面倒な仕事もあるのだ。まず、分家があるほどこの家に歴史があるのか?と疑問があるが東雲家はそれなりに歴史はあるようだ。しかし、問題は当主になれる人材がこの家にはそんなにいないこと
姉がなればいいとかそんな理由はない。女が当主になったら駄目とかうるさい今の時代であるが問題はいくつかある。
由紀姉ちゃんはまず、4年間寝ていたため、4年のブランクがあるから無理。愛香姉ちゃんは昏睡状態とかそう言う話はないが本人は当主の素質?とやらながないらしい。それに当主になるには能力が強いとか実力があるとかそう言うのがないといけないらしい
俺はその条件があるらしい。まあ、それなりに強いから実感はあるからわかる。ただ、当主の仕事をすぐにできるわけがない。できたら逆に怖いし
「当主の仕事は私がやるわ。それに」
『私もいる』
猫がいる。あんたもできるのかよ
『私はそれなりに書類についての話についてはできる。だが、数年だけよ。貴方が当主の仕事が慣れるまでやってあげる。甘えて甘えてできない時間が伸びるよりマシでしょう?』
「マシってなんだよ。伸びるとか分からん」
『大人に早くなりなさいってことよ』
「8歳だぜ?まだ早いだろ」
『大人になるのが早いも何も個人の勝手。大人というのは心よ。年齢じゃないわ』
よく分からないが大人になるのに時間は関係ないって話らしい。大人ってなんだ?大人って誰もがなる道ならいつなってもおかしくないのか?俺は何を言ってるんだ?分からないがこの猫の話からしていた大人になろうと心と体は別って言いたいんだろう多分
「…でもよ。俺が当主になるとしても本格的に仕事をするのは何年後の話だ?」
「7年?」
『10年くらいか?』
それなり時間は残っているのか…でも、それなりにあるだけで15歳から18歳に本格的に仕事をするみたいだ。高校通えるのかな?まあ、小学校すら通っていない俺が言うのもアレだが
「まあ、分かったよ。なってやる。まあ、本格的な仕事をするまでの期間があるから満喫していくよ」
「そう…でも、仲間を集めたほうがいいわ。これから先は仲間がいないといけない」
「なぜ?親友たるブラザーたちじゃ駄目なのか?」
親友と仲間は違うとしても仲間が必要?家族とかじゃ駄目なのか?
『仲間は必要だ。これからお前には仲間を集めさせてもらう。お前が信用できるような仲間をな』
何やら、面倒なことが起きた…ええ…信用できるような仲間を集めろと?簡単なように言っているが簡単ではない話だ。信用できる仲間を外部からスカウトしろって話を俺にやってる。そもそも外に出る機会が遊びにいくと旅行とかそんな限定的な話ばかりだ。
仲間として誰かをスカウトするにも難しいだろう。ならば、できる範囲で捕まえるしかない。でも、仲間を集めるとしても何をするのが目的だ?当主としての負担を減らすための仲間とか?
分からないががやってるしかない。まあできる範囲でやってみるさ
「分かったよ。でも、できなくても怒らないでよ?」
「ええ、やってみて」
『できなかったら裁きを与えよう』
「酷くね?」
できなかったら終わりとかやめてくれ。ってか、あんた、気配からして2年前のあの時の牛鬼より強いだろ。やりたくないぜ…
「はぁ……」
まさかこんなことになるとはな…まあ、頑張ってみるさ。やれる範囲でな
その後、俺は当主の儀をやって当主になった。当主になってやるべきことは増えたが父さん以上にやってみる。新たな目標が一つ増えたがたくさんやるべきことがある。短期間でできるとは思えないがやってみようではないか
「これからどうなるやら…」
明るい未来を祈るしかないな。こればかりは…
「はぁ…」
当主か…俺はできるのだろうか?
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