56話 さようならという地獄と新たな時代へ
(あり得ぬ!!俺の感知範囲外からの狙撃。まさかこいつ!自分を囮に使って俺を油断させたな!!俺が妹子天獄に殺されるという思考を働かせる行動をさせて警戒させ、妹子天獄のみ警戒に集中はせた!)
安座間は吐血する。自分の命がギリギリだと察する。いくらなんでも心臓部の穴を治す力はない。言えば、このまま自分が死ぬという未来が現実化していた。
抗ってもその運命は変わることはない。下手に動けば自分の命が終わる時間が早くなるだけ。
「貴様ら…!!」
「自分の私欲のために動いた爺さん。あんたの時代はもう終わりだ。そして、時代の終わり共にお前は帰る」
「…!」
天獄は安座間を見下ろしたままだった。その冷たい目は安座間の動きを止めてしまうほど。
「さようなら」
安座間は目を閉じた
安座間四郎
享年84歳
死亡
_____
「…」
安座間四郎の死亡の確認をした天獄
その場所に雷人と陽香が来た
「やったのか」
「おいおい、子供に殺させるとは…俺の予想外だ」
陽香は舌打ちする。ライフルが欲しいと言われたので狙撃するだろうとは予想していた。ただ、外すかもしれないので近くで見ていたがあまりにも予想外だった。
命中した場所が人間の体の心臓がある部分。外すと予想して威嚇行為になるだろうと考えていた。雷人に監視させてなるべく、近くに狙撃するようにと考えていたが命中。
8歳の子供が300メートル先の狙撃対象に命中させるなんて予想できるわけがない。
「おい、ジジイ。命中させるとかどうなってんだ?」
「俺に聞くな。だが、あの覚悟は凄まじい。俺でも真似できないだろう。こればかりは隠蔽させてもらうぞ。子供が大人を殺したという真実を世間に公表させるわけにはいかない」
「流石萩だね…」
天獄は萩と大門寺、藤原がここへと走っている姿を見る
「俺の計画内だよ萩」
「外すわけがないだろう」
萩が答えると陽香は顔を顰める
「人殺しだぞ。今のは…」
「覆面男たちを倒している時点でその言葉は通じないぞ」
「!おっ…お前…それは…チッ、子供に負担かけるとは俺らもまだまだ甘いようだな」
「陽香。俺たちだけの問題ではない」
雷人と陽香はため息する
「萩。命中すげえな」
「褒められることではない」
「萩…普通はできない」
「普通じゃないことをしたからな。天獄、お前の計画は俺が奴に狙撃して射殺することだったのか?」
「いや、そんなわけないじゃん」
天獄は首を振る。大門寺はだろうなと呆れた顔をする
「おい、お前ら。死体がある現場で話したんじゃねえ。家にささっと帰れ」
『は〜い』
4人はその場から去った。陽香は頭を抱える。4人は死体を見ても何も怖がっている様子はなかった。いくら精神が成熟だとしても人の死体を見たら震えるはずだ。なのにそれが見えない。震えた様子はない
「怖いな…最近の子供は…」
自分はできないと4人と同じ歳の頃の自分を重ねて比べてしまう。それほど異質だった。
陽香は4人の将来に心配したのだった。
______
その後、安座間四郎の悪行は世間に知られた
数多な京都の事件に企て起こした悪魔。彼の関与した事件で死亡した被害者の数は数千を超えるほど
万を超えていると一部の報道陣がニュースで報道しているが真実は不明
彼の屋敷から残っている記録は厳重に管理している。数多な貴族などの権力者を葬ってきた悪意の塊のある記録は警察でも管理しきれなかった。国家の案件であり、公安までもが動かされた。一部の記録は公安によって処分されたとか改竄されたとか噂がある
その真実も不明。彼の存在を知った国民は激怒。国家が放置していたなど確証もない噂が流れていく。人間の悪意が川のように流れてやがてたくさんの人間の悪意のある海へと流れて消えた。
一ヶ月もしたら忘れる人がほとんど。忘れない一部の人たちは被害者などの関係者。決して忘れることはないだろう。彼らが生きている限り、安座間四郎の悪行は決して消えることはない。生きている人や興味を持つ人たちによって安座間四郎という存在は永遠に残り続けることになる
半世紀以上裏社会にいた男が死。これから新たな時代の幕開けとなる。
新たな時代は人々に恐怖を与えることになる。
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とある場所では
「ふむ…」
とある山奥に来ていた星川智真は廃校に来ていた
「やはり、気配があるね…」
強大な力の気配が感じていた。その気配は…並の妖魔を凌駕するほど危険で死の気配が漂う。まるで暗殺者の拠点…いや、死神の拠点だと錯覚するほどの死の匂いがしていた。そこにいるのは妖魔。
ただの妖魔ではない。星川はこの廃校に棲みついている怪物がどれほど危険なのか判断した。
「いいね。ここに彼を送ろうか…」
その妖魔は…
「う〜ん、少し早いか…その前にやるべき準備はしないといけないね」
弟子である零の顔を思い浮かべてニヤリと笑う。その企みは零を別の意味で追い詰める。まだ若い8歳児に何かしようとしていた。
廃校から不気味な声が聞こえる。その笑い声はゾッとした。
どうも、ヨウです。
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