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怪々呪殺  作者: ヨウ
第三章ー参 戦闘編
43/58

43話 番外編 大門寺治の過去

大門寺の過去編!

大門寺治


彼は両親、兄弟を失っている


なぜそうなったのか


彼の過去にはー



_____


19○○年


9月生まれである彼


大門寺家に生まれた


「……」


彼の表情筋は死んでいた


「イェーイ!やろうぜ治!」


「……」


兄弟たちに持ち上げられて毎日胴上げされていた


彼は兄弟から愛されていた


ただ、毎日胴上げされているせいで慣れて表情が落ちて死んだ顔になった


最初はたくさん泣いたが毎日やっているせいで慣れるようになった。適応能力が高いのか胴上げされても落ち着くようになった。


だが、たまにかなり高い胴上げを外でやるせいで太陽がよく見えていた。


「……」


プルプルと震えていた。


大門寺は外での胴上げに恐怖を感じていたが言葉を口にしなかった


いや、言葉を話せなかったためできなかった。


赤ちゃんの時点で大門寺の表情筋は死んだ


生まれてわずか数日のことである



大門寺の兄弟は


男4人

女4人


8人兄弟で大門寺は末っ子だ


「あら?治ちゃんどうしたの?」


「……」


「う〜ん、刺激が足りないのかしら?もっとやるわよ」


『いえ〜い!!』


胴上げに参加する母親。大門寺はさらに表情筋が死んだ


その光景を部屋から外での胴上げを見ていた父親は


「……(あいつの表情筋死んでいる…)」


大門寺に大きく同情した。


姉たちは大門寺を可愛がっていた。


「治可愛い〜」


「めっちゃ可愛い!!さすが私の弟!」


「可愛いよ〜」


「はぁ…はぁ…食べちゃいたい…」


(なんかやべえ奴がおる!!)


大門寺当主たる父親は大門寺の長姉を止める


「何をしておる!食べるな!赤ちゃんを食べるな!」


「パパ!邪魔!」


「邪魔じゃないだろ!おい、誰かこいつを止めろ!力が強すぎる!」


全力で止める父親と大門寺を食べようとしている長女で12歳上の姉


その光景を見ても赤ちゃんである大門寺には何も感じなかった


だが、この時の大門寺は思わなかった


まさか4年後にあんなことになるなんて…

______


3年後


「……」


「可愛い〜」


大門寺は七つ上の姉に抱きつかれていた三女の姉に


「……」


大門寺は表情筋を動かさなかった。自身の意思で動けることはできる。だが、表情を出す方法が分からなかった。


「可愛い〜食べちゃいたい」


「?」


大門寺は首を傾げる。何を言っているんだこいつ?みたいな雰囲気を出す。


大門寺が首を傾げるところを見た三女ー奈々。彼女は顔を赤くして大門寺にさらに抱きつく


「可愛い〜!大好きだよ治!!」


「……??」


大門寺は困惑した。


すると大門寺の兄弟の次男が2人の前に来て倒れた


彼の体には致命傷となる傷があった。


「!」


「?」


2人は驚く


「逃げ…て……治…奈々……」


次男は生き絶えた。何が起きたのか2人は理解できなかった。奈々は大文字を抱きしめながら次男に近づくと次男は息をしてなかった


この時、奈々は何が起きたのか理解した。顔を青ざめる。


「え?……夜兄さん…?夜兄さん!」


必死に起こそうと夜の体を動かすも目を開けることはなかった。


この時、奈々は理解してしまった。もしもの可能性は無くなった。


「そんな……誰が……こんなことをしたの!」


兄が誰かに殺された


奈々はここにいると危ないと思って大門寺を抱えて走る


屋敷の中走っていくと見えたのは他の兄弟の死体


顔をさらに青ざめる奈々。誰かに襲われたのだと理解して力強く大門寺を抱きしめる


大門寺は他の兄弟の遺体を見ても何も感じていなかった。いや、感じていたがどうしてこうなった?のほうが上回っていた。


どうして兄弟たちが血を流しながら倒れているのか分からなかった


「どうして…」


思い出す、兄弟との日々、奈々は涙を流しながら走って屋敷の外に出た


「はぁ…はぁ…逃げるよ治…!」


「……」


また走り出す奈々。治は頷くと2人の前に現れたのは2人の父親。


彼の手に持っているのは冷たくなっている母親の姿だった。


「!パパ…何を…!」


「くくっ…あとはお前らだけだ」


母親を投げる。自身の愛する人を殺した父親の姿から狂気を感じる


「大門寺家を滅ぼすとしようか」


刀を持つ父親。敵意を剥き出ししている様子から奈々は理解した。あの父親は父親であるが中身が違うと


誰かに支配されていることに気づく


「お前は誰なの!パパを返して!」


「ほう?この私が大門寺家当主を支配している方に気づいたか。くくっ…いいな…その顔…」


絶望している奈々の顔を見て笑う。


「最高にいい気分だ(そう言う顔だよ!楽しいな〜東雲家では失敗続きだがやはり、こう言うのが私が求めている…)」


偽当主と呼べる支配者は笑う。やはり、自分はこうだと興奮した。


(大門寺家は宇宙人の血が入っていると噂話されている一族。こやつらが宇宙の技術を持っていたら流石の私でも放置できない。放置はできん、だからこそ、滅ぼす)


もしも地球にはない技術を持っていたら?と考えた老人は大門寺家当主を乗っ取って一族を滅ぼすつもりで動いたのだ。


「さあ、終わりにしようか」


奈々と治を襲う


奈々は大門寺を抱えながら避ける。そして、能力を使って攻撃。


彼女の能力は『雨裂き』


水滴を操り、対象に攻撃できる能力


それによって当主の両腕を切断した


「何ぃぃぃ!!?」


大きく動揺する


(んな馬鹿な!?こいつの能力は水滴操作だと!?不味い、今が雨だったら間違いなく、この肉体は滅んでいた…!まさかここまでの能力を持つ小娘だったとは…)


両腕を切り落とされてしまって焦る。


(いや!流石にあの男のような…チッ、今回は簡単だと油断していたがここまでとは…流石に予想外だわ…!)


興奮が冷める。奈々を弱者から1人の敵だと判断する。


動くも汗をかいていた奈々の水滴操作による攻撃で倒れる


「ごめん…パパ…」


涙を溢す奈々。大門寺は何をしているのか困惑している。


大門寺は固まっていた。


奈々は大門寺を抱きしめると後ろから何か攻撃された。


奈々は背中に何かで切れられて吐血する


「……は?」


何が起きたのか理解できなかった大門寺は大きく目を開いて固まる。


そこにいたのはー母親だった。殺されたと思っていた母親が奈々に攻撃したのだ


「くくっまさか父親だけを支配していたと思っていたのか?スペアくらいあるわ!」


ニヤリと笑った支配者。母親を支配して油断している2人に攻撃したのだ。


「あとはお前だ」


大門寺に攻撃しようとした時、大門寺が何か変わっていた


「お前…」


「んー!!」


支配者は大門寺の変化に気づいた。大門寺が無意識に何かしようとしていることを


それはかつてー


「まさか…!」


支配者はすぐに離れる


(あの男と同じく、能力に目覚めてしまったか!)


その瞬間ー支配者の頭は落ちた


「……」


大門寺は母親の頭を刎ねた


自身の能力で


「……」


今何をしたのか理解できなかった。大門寺は自分の手を見ると血は汚れていなかった。


「……何をした…?」


自身の能力が目覚めた。


大門寺は能力『斬界』を手に入れた


「……」


震えていた。自分の力で母親を殺してしまったことを


「……」


無言になる大門寺を奈々は抱きしめる。


「治…ありがとうね…」


「……何もできない…」


大門寺は奈々の"ありがとう"に吐き気がした


「何もできなかった…」


得た力は望んだ力じゃない。助けたい人を助けられない。


「クソだ…」


誰かを守ることすらできない。


「…そんなことを言わないで…」


力強く抱きしめる。自分を責める治にニコリと笑う


「どんなに……貴方が……落ちても…私は……貴方を…」


「俺は……」


奈々に振り向いて抱きしめる。彼女の言葉は自分からいなくなってしまうような…


そんなのは嫌だと今まで封印していた言葉を…


無表情の彼からは涙が溢れる


「"姉ちゃん"…!」


彼の涙、彼を泣く姿に奈々は驚く


「……泣けるんだね…」


暖かい彼の体に笑う。


「ねえ、治……いつか……こっちに来たら…」


「…そんなことを言うな!」


いなくならないように強く抱きしめる。それでも…


「…貴方が……体験したこと教えてね」


ニコリと笑って目を閉じる


(……姉ちゃん…は……待っている…よ……)


もう目を開けることはなかった。


「うわぁぁぁー!!!!」


足音が聞こえる。二つ、足音が聞こえた。それすら無視した。


「!な、これは…」


「治…!これは一体…」


大門寺は泣いた。何度も泣いた、後ろに誰かいても泣いた


「……」


涙が流れない頃には無言になって奈々の顔を眺めるだけだった。


「……治…」


「治ちゃん…」


彼の父方の祖父母は彼が奈々を抱きしめているのを見て理解する。


「……儂らが…もっと早く…出ておれば…!」


「ごめんなさい…ごめんなさい…!」


その言葉を聞いても大門寺は無視した


「……」


この日から大文字の目に映る世界に色は失った。


大門寺は3歳で両親と兄弟を失った。


(もう…どうでもいい…)


大門寺の表情は変わることはなかった


"あの日"まで

どうも、ヨウです。

ここまで読んでくださりありがとうございます!


次回も番外編になります!


少しでも面白いと思っていただけたら、評価(☆☆☆☆☆)やブックマークをしてもらえると励みになります。


感想も大歓迎です! いただいた声が、今後の創作の大きな力になります。


次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!


それではまた次回で!

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