40話
40話突破!!!
1週間後
「死ぬ…」
今日の修行を終えた…がマジで死ぬぅぅぅ!!!
「ざっけんなよあの野郎…!」
測定不能レベルの魔物や妖魔と戦わせるのは当たり前。制御する修行も当たり前とか頭いかれてんのか!!
「あんな化け物どもが京都にたくさんいるとか魔境すぎるわ…!」
なんで測定不能レベルの怪物の巣が沢山あるんだよ!
「全く…」
ここまでクソみたいな修行をさせられるとは思わなかった…思うどころか予想すらできねえ死にかける修行。それを基準にする師匠の脳みそはどうなってんだ
「頭痛い…」
隣には唯が倒れている。
「大丈夫…か?」
「うん…零のために…」
うん、立ち上がるのか…元気だな…
俺たちは毎日…ではなく、土日を除いて朝2時間の修行をさせられている。少ない時間だが長く感じるほどに鍛えられていた。
まだ、1週間、それだけでも俺の精神はすり減らしていた。理由としてはさっき言ったように測定不能レベルの魔物や妖魔と戦わさせられているからと言うのが1番の理由。力の制御はそこまで苦痛ってわけではない。
だが、やはり、強大な敵と戦うには頭を使う。頭を使って戦闘をするのが得意ではない俺にとって苦痛のようなもの。さらに敵が強いこともあって簡単に倒すことができない。
『月下』の力ならば勝てる。間違いなく勝てるが変身解除のデメリットが大きいため、使用禁止にさられている。
理由としてもデメリットが大きいことと大した成長にならないからと言うのが師匠からの話。月下は力が強いがデメリット克服しないともしも戦闘中に強制解除が起きたら何もできなくなる
それが無くなるまでにある程度力をつけないといけないのが師匠からの話。これには俺でも反論したがエネルギー消費が大きいから返信が短時間しかできないのは事実。
何もできなくなるデメリットをなくすためには師匠の言葉に従うしかない。
「強くなるって簡単じゃないんだな…」
制御なんてすぐにできると思っていたが予想以上にできていない。修行前と比べると少しだけ上手くなった程度。すぐに上手くなるようなうまい話なんてなかった
だから、苦戦している。さらにここに母さんが時止めの修行という謎の修行を俺にさせている。
母さん曰く、スカーレット家では6歳くらいの子供にさせている伝統的な修行らしい。兄者は1週間で習得したらしいが俺はまだできていないどころか時が止められていることすら認知できていない。
「ふん!って力を踏ん張るの!」
「分からん!!」
ふん!って力を踏ん張るとか分からん!!何を言ってんだこの人!
「ええ〜どうしてかしら?凶星はできたのに…」
「兄者以外できていない時点で説明下手自覚してくれ」
兄者、この説明で習得したのかよ!?
「えっとね…尻を踏ん張るの」
「時を止めるのに尻を踏ん張るの??」
何を言っているんだこの人??
師匠の修行に母さんからの修行も追加させられた俺にとって地獄のような日々みたいなもの。
あの説明に何を言いたいのか分からない。これをよく、兄者たちは説明を受けてやろうと考えたよな…でも、習得できたの兄者だけって間違いなく、母さんの説明下手が原因だよな…
兄者とここまで才能の差があるとはよく実感した。
説明下手でも理解して習得した兄者はすごい人なんだなと分かった。まあ、由良奈姉さんも兄さんでも出来ないのだから仕方ないのかな?
愛香姉さんもできないし…
「とんでもねえ世界だな…」
世界はこんなにも地獄とは…もはや、今までの生活がどんだけ甘かったのかよくわかる
「パパ〜ママ〜」
葵が赤ちゃんを連れてきた。
赤ちゃんは俺に似ている。
「あう〜あう〜」
「よしよし、可愛いね冬華は…」
赤ん坊ー名前は冬華。俺の六つ下の子供で先月に生まれた妹だ。
まさか、あの両親がまだ子供を作ると言う並ならぬ精神力で誕生した子供で俺ら9人兄妹の末っ子。
「あう〜あう〜」
まだ、生まれて一ヶ月しか経っていないが元気だ。
元気すぎると言うか…絵里よりも元気と成長が早いような気がする。なんと言うかもう俺らのことを認知しているようだった。
なぜか優や兄者、由良奈姉さんに対して嫌っている顔をしているという事例がある。まるで好き嫌いを人間に対して認知しているような…いくらなんでも赤ちゃんがそんなことをできないだろうと思っていた俺の常識は壊れた。
態度の悪いとか距離感が近すぎる相手を嫌っている感じでそのせいであの3人は嫌われている。上2人はまだわかるが優に関しては絵里にも嫌われている。
あいつは下の兄弟に嫌われる体質でもあるのか?でも、本人は気にしているような様子はない。俺よりメンタルが高いかもしれない。
見習いたい…と思うことがないのが不思議だ。優に対して尊敬したいと気持ちがないのが不思議な気分だ。まるで、優に尊敬なんてするな!と体が訴えているような感じ。
本能が警鐘を全力で鳴らしている…言ってもそんな感じはなくてなんか駄目と感じていると言えばいいのかわからない。
「元気だね…」
優が来た。すると冬華は顔を顰めた。
「赤ちゃんこんな表情するんだね〜」
「いや、冬華が特別だと思うよ葵ちゃん」
「やれやれ…」
優はため息する。その表情は疲れているのではなく、呆れている。
「元気な2人だ…零はいつもと変わらない」
「……2人が元気すぎるだけだ」
俺と2人を比べないでくれ我が弟よ
「ふっ…そうかな」
優の笑った表情には何か辛いモノがあった。
「どうした優?夏バテか?」
「今3月だからそれはないよ。今春だよ」
そうだったな…もう、3月か…長く感じるな…
俺は起き上がーれなかった。体が痛い…体が震えている。
「筋肉痛だね。結構、無理したんじゃない?」
「……」
「ええ!?零!大丈夫!」
「大丈夫だ…問題ない…」
「問題しかないよ。体が動かない時点で無理をしている」
「……」
反論できないのが辛いな…優め…俺の今の体の状態を的確に当てて上がる…唯より理解があるとは流石、弟と言うべきか…
「まあ、しばらく経てば大丈夫だろ」
「老人だね」
「そんなわけねえだろ」
誰が老人だこの野郎。6歳だわ!!
「きゃっきゃっ!」
冬華が暴れて俺の上に乗る…重い…赤ちゃん以外に重い…体が今痛いから余計…
「やれやれ…お兄ちゃんっ子だね」
「お前も冬華の兄だろ」
こいつ、何言ってるんだ?
「ふふっ…可愛いね…」
「冬華ずるい!私も乗る!」
「は?待て待て!!いやぁぁぁ!!!!」
痛い痛い!!重い!苦しいぃぃぃ!!
「あはは…元気だね…」
「まあ、姉貴。こんなもんが普通だよ」
お前、いつのまに唯のことを姉貴呼びしてんだよ…
「ああ…」
筋肉痛辛い…
_____
優サイド
やれやれ…元気だね…
先日生まれた冬華は絵里と同様、私を嫌っている。私と波長が合わないのが原因。本能的に私と合わないと鐘が鳴らしているのか私を見て顔を顰めている。
「まさか赤ちゃんにも嫌われるとはね…ははっ」
笑うしかない。別に嫌われてもいいがここまで嫌われていると笑うしかない。泣き顔なんてない。あんな顔をしたいほど私は弱くない。
「全く、面白いよ」
4歳の私がこんな事を考えているのはおかしいかもしれない。まあ、そんな事を言われても私が成長早いと考えればいい話。
私は部屋から離れる。
零の悲鳴が聞こえるが気のせいだと無視する。
「雪溶けたね〜…」
2月にまだ残っていた雪はもうない。もう雪が残っていないのは悲しいがそれも時間が経った証拠。
服のポケットから札を出す。
札から出てきたのは狼のような式神。
「ははっ…いいね」
狼の上に乗って走った。どこまでも走っていく私の式神。私の能力「式神創造」は式神を作る程度の能力。だけど、この力は式神の個数に制限は特にない。
「いいね〜」
狼の式神に翼を生やす。空を飛んだ
「風気持ち……寒!!!」
3月…まだ寒い…ブルブル…
どうも、ヨウです。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
あと、数話で第3章が終わる予定です。それと次回はあの人が登場!
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次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!
それではまた次回で!




