38話 人外の旅人襲来
3月になった頃
「……まず…」
お茶を飲む
「ししゃも苦手なの?」
「…卵…無理」
俺はししゃもを食べるのに苦戦していた。これは無理、卵の味が受け付けない。卵なしならまだマシだが…こんなものをよく食べるなこの人達。
「好き嫌いしたらメッ!だよ」
「…五匹は多いって…!」
一匹ならまだしも五だぞ!無理!!!
「パパ苦手な物あるんだ…」
葵からジト目で見られるが嫌いな物が変化して行くお前ないは言われたくない。
「完璧主義じゃないからね零は」
「…完璧主義なんて無理だよ」
人間って完璧なんてできない。俺をそんなすごい人と思っている人がいるのだろうか?
「俺をそんな人でも思っていたのか?」
すると2人は首を横に振る。思っていねえのかよ。
「零、そこまで勉強得意じゃないし…」
喧嘩売ってる?
「パパ、私たちにメロメロだし」
完璧主義じゃねえ基準がそれでいいのか?我が娘よ…
その後、俺は全部食べたが…
「しばらく食べたくない」
やはり、嫌いな食べ物は食べたくないな
_____
「さて、遊ぶかね」
体を動かしていると
「くくっ…君か。ただならぬ才能の持ち主は…」
「は?」
聞いたことがない声が聞こえた。後ろを向くと白銀色の長い髪に落ち着いた雰囲気の男?女?がいた。性別のわからない声。見た目からしても性別がどちらかなのか判断できない…
「…誰だあんた…」
「僕かい?そうだね…星川智真さ」
こいつから感じる気配は人間ではない。俺の体がこいつに警戒しろと言っている。
知らない名前、規格外な気配。まるでこいつが俺を狙っているように見ている。
「君に興味があってここに来た東雲零」
「…あんたは…何者だ…」
彼?彼女?は笑う。
「京都から来たただの旅人さ」
「ここ京都だわ」
京都人かよこいつ
旅人だと?こんな化け物みたいな気配をしているこいつが?そんな馬鹿な話はない。こいつから感じる気配は聖竜や兄者どころのレベルじゃない。親友の神人の気配に近い。言えばこいつは神に近い人間…こんな化け物が俺に用事があって来るなんて…
俺は逃げる。アレはやべえやー
「逃げるんじゃないよ」
「ふざけるなぁぁぁ!!?」
なんで捕まったんだよ俺!!!
一瞬で捕まったんだけど!?
「君の速度はこの歳の子にしては早いが…私からしたらカタツムリが移動した遅さだよ」
遅すぎるだろそれ。んな馬鹿な。俺の速度でも簡単に捕まえるなんて何者なんだこの人…!
「君の秘めたる才能は素晴らしいね…ぜひ、僕の弟子にしたいところだ。安心して、両親に許可もらったから」
嘘だぁぁぁ!!!?
「んな馬鹿な話があるわけねえだろ!」
「待って!!!」
『ん?』
来たのは唯だった。まさか助けてくれるのか?
「私の零をどこに連れていくわけ?」
「安心して殺すとかそういうのはない。彼の力は強大。その力を制御するために技術が必要なんだよ」
なるほど、俺の強さは異常的な感じか…
「だとしても連れていくのは許せない!」
紫色のオーラを纏う唯。彼女から鬼神が現れた
「ふはは!君は愛されているね。こんな可愛い彼女さんがいるとは青春かな」
「おじさんくさ」
すると彼?彼女?分かんねえけどなんかダメージを負っていた。
「零逃げるよ!」
「え?いやぁぁぁぁぁ!!!」
お姫様抱っこ怖いぃぃぃ!!!
_____
「はぁ…はぁ…はぁ…怖い…」
俺は唯に抱きついて泣いた。お姫様抱っこ怖い!!
「うん、怖かったんだね…あの人が…」
あんたがお姫様抱っこするから泣いてんだよ!!
「よしよし…ん?」
「なー!」
「見つけたよお二人さん」
さっきの人がそこにいた
唯は攻撃する。貫通系の技を使うも旅人のこいつに片手ですぐに解除された。嘘だろ…能力の解除!?
「!嘘…」
「無意識に発動できるタイプね…それで制御はできているかな?」
俺らを捕まえてこいつはどこかに連れて行った。
マジかよ…
_____
俺たちが連れてこられたのは謎の場所。山の中では間違いないが…
「ここは竜王がいる巣。君達には竜王を倒してもらう」
おいおい待て待て!測定不能レベル1 の竜王の巣!?
「どうしてそんかことをしないといけないの!」
唯が俺が言いたい事を代わりに言ってくれるとー
「君たちならこいつらを倒してくれるだろうと判断しているからさ」
すると現れたのは体長五十メートル近くの怪物たちー竜王が現れる。何体…10体ほどの怪物たち
「チッ」
俺は空間を切り裂く斬撃を飛ばす。
「こいつらいたんだ…!」
唯は貫通遠距離技を使用する。
竜王たちは炎を口から吐いたり、嵐を落としたりするが俺と唯の攻撃が竜王たちの技を貫通して竜王たちの首を切断と一部破壊した。
「竜王の巣なんてあるんだな…」
測定不能レベル1の巣なんてどうやってこいつは連れてきたんだ?まるで知っているように連れてきたが…それに現れた竜王たちは先日見た聖竜より小さい。
おそらく、子供だろう。子供しかいないと言うことはあの人は竜王の成体を倒していること。
最悪な人だ…
俺たちはすぐに竜王たちを倒した。
するとパチパチと手を叩いた音が鳴る
「素晴らしいね。遠距離技を瞬時に使えるのは…6歳児が倒せるような魔物ではないのに…まあ、及第点かな。」
「勝手な事を言う…!」
唯は能力の力であいつに攻撃したが簡単に止められた。簡単に片手で防がれてしまった。
唯の攻撃を片手で止めるなんて化け物だろ…
「技の威力はいいけど短気な性格はどうにかしないとね…いや、その子と一緒にいるからそうなっているのかな?」
「……」
かなり不機嫌な顔をする唯。不味いな…この巣の竜王はいないがあの人は最悪だ。気配と実力が人外で、おそらく、竜王を瞬殺を簡単にできる存在だろう。
俺たち2人では相手にならないほどに実力差がある。こいつは能力を使わなくても竜王を倒せる存在。
無理だなこいつと戦闘したら負ける。
現時点、奴は唯の能力『貫通』を能力ではなく、『力』で解除した。
唯の力を上回っていると言う事。どうにもならないな
「君たちは能力に頼りすぎている。だから、僕が君たちの能力を頼りすぎないように育成する。これは君たちの将来のためだ」
俺たちのためと言ってあの人は俺らの師匠になる
勘弁してくれ…
俺はため息した。
「竜王の次は妖魔だね」
微笑んで俺たちに告げた。待て待て、妖魔と戦闘かよ!?
どうも、ヨウです。
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