36話
聖竜に出会って次の日のこと
俺は朝の戦闘訓練で愛香姉ちゃんと戦闘することになった。
「零と戦うのは初めて!」
俺を抱きしめながら顔を赤くしている姉ちゃん。そのせいで緊張感というのは無くなっていた。
戦闘するのはいいがなんで姉ちゃんと戦闘しないといけないんだよ…いやまあ…俺がAランクの魔物たちを蹴散らしたから魔物では戦闘訓練になるようなものはないから分かるけど
「姉ちゃん。戦闘準備をしてくれ」
「零成分堪能してから!」
「俺成分ってなんだよ」
新たな成分?そんな名前聞いたことがねえんだが…どんな成分だよ本当…
周りを見ると葵が唯の膝枕で寝ていた。
唯は葵の寝顔を堪能しているようで羨ましい…!俺だって見たいもん!早く終わらせて葵の寝顔を堪能しようか。
「早くやろう姉ちゃん。」
「ええ〜ゆっくりでいいでしょ!」
「葵の寝顔を見たい」
「むう〜…葵と唯ばっかり!私だって零を独り占めしたい!」
なんでだよ。どんだけ俺と一緒にいたいんだよ…あんた幾つ?8歳だろ?そんなことを言うような年齢じゃないのに…
妙に俺のことになると精神年齢下がるんだよな…俺のことどれくらい好きなんだろ?
だが、どれだけ好きだろうと俺は唯と葵がいる!だから、姉さんに邪魔をされるわけにはいかない。
早く終わらせるために力を使うか
俺は瞬間移動を発動させて姉さんを移動させた。
「!むう〜…」
頬を膨らませて俺を見ているが早く終わらせたいのでな。手加減はしないぞ
「始めてください」
教育係、黒崎の言葉を聞いて俺は始まる。
「早く終わらせよう」
俺は大量の空間を切り裂く斬撃を飛ばす。大量の斬撃が姉ちゃんに襲うがどうする?
姉ちゃんは能力を発動して斬撃より早く移動した。
かなり早いスピードで斬撃の雨から全て避けた。
「早いな…!」
ここまで早いとは…姉ちゃんそんなに強かったのか?
「遅いよ零!」
俺の目の前に来て抱きしめようとしていた。
なんで戦闘中に抱きしめようとしているんだよこの人!いや、そんなことを考えている暇はない。
瞬間移動を発動して姉ちゃんから離れる。
「これで最後!」
俺の能力『無限』の権能『仮想質量による攻撃』と『虚無生成』を組み合わせた物理法則というよく分からないやつを無視した攻撃…!
俺の必殺技だ
左手を指パッチンになるように動かしてこれで決める
「オメガ・フーガ」
漆黒の玉が現れる。指を鳴らした時、漆黒の玉は超スピードに動いて姉ちゃんの前に来る。
「!(早い…!)」
その瞬間、漆黒の玉は爆発して半径2メートルに大きな爆発が起きる。
「……また、失敗か」
エネルギー攻撃による技なんだが…爆発は失敗なんだよな…爆発されるとは予想外だ。
本来なら、爆発せずに空に向けてビームが出る。それが完成系。
制御失敗
「……」
パタっと音が鳴って姉さんは倒れる。流石にやりすぎた…
「勝者、零様!」
戦闘がすぐに終わってしまった。案外早く終わったな…
すぐに走って姉さんのそばに来る。
「大丈夫?姉ちゃん…」
流石にやり過ぎたか。姉ちゃんはスヤスヤと寝ていた。
なぜか、質量無視の爆発を喰らって無傷だった。
「……」
無傷なのは良かったが傷一つすらないのはなぜ?
あの爆発で威力が分散されて最小限に抑えられたから特に怪我も無しに済んだかもしれない。
「練習不足かな〜…」
『オメガ・フーガ』をもっと扱えるようにならないとな。
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黒崎side
やり過ぎにも程がありますね…
それが私が零様と愛香様の戦闘を見た感想。
零様の教育係になってから早7年目、昨年の12月から色々とありましたが予想以上に零様は強くなっている。
瞬間移動、空間を切り裂く斬撃。この二つは呼吸するように発動することが可能になっているほどに発動スピードが速いです。
ただ、空間を切り裂く斬撃は斬撃スピードが愛香様より遅いです。
ただ、愛香様が速度系能力の方なのでそこは仕方ないですがやはり、斬撃のスピードが遅い。
ただの斬撃より早いですがもっとスピードを上げなければいけません。
6歳の子がここまで強くなっているのはいいことです。
予想以上に速いスピードで成長をしていますがやはり、技の練度が足りません。
実際に、零様の切り札『オメガ・フーガ』は制御を失敗したことで愛香様に傷一つも付けることができませんでした。
爆発したことによって威力が分散されたと言うのが原因で傷なく、平和に終わったのは良かったですがあまりにも分散され過ぎている。
制御成功した場合の威力を100%とした場合、0.1%以下の威力しかありません。
「制御技術を高めないといけませんね。」
技の操作が未熟。これから技量を上げていかないといけません。
「零様」
「ん?」
零様に声を掛けた。
「練習不足ですね。愛香様が油断したから今回は勝ちましたが次はそうはいきません。」
「もっと、力の操作をできるようにならない課題ができました。今からやりますよ」
「ええ…」
やりたくないような顔をしている。まあ、この年頃は嫌なことをしたくないと言う我儘はよくあります。
「『ええ…』ではありません。今からやるので練習しましょう」
「はい…」
ぐったりと落ち込む零様に対して私は指導した。
どうも、ヨウです。
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