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怪々呪殺  作者: ヨウ
第三章ー参 戦闘編
34/58

34話 東雲零の運命

投稿から1ヶ月経過!

山の奥に着いた俺たちは聖獣がいると思われる場所へと歩いた。


「疲れたな」


「ん?もう疲れたの?」


流石に山の中を歩いて数十分は疲れるだろ…もう何時だよ。10時過ぎか…


確か、9時には山の中に入ったから…1時間は過ぎているな。


「疲れたよ」


全然疲れていないみたいだが俺は疲れているから。普段、山登りなんてしないし…


「体力つけないとね」


「ええ…」


ニコニコと笑っているけど何かする気?俺そんなに体力つけたいとかそんな欲望ないんだけど…


まあ、まだ気力はあるから歩いていると光り輝く何かを見つけた。


見えた先にいるのはー


「……」


「わぁ〜すごい〜!」


巨大なドラゴンがそこにいた。


なんでドラゴンがここにいるんだよ!しかも聖竜…この山に何か力でもあるのか?


「ドラゴンがいるとはな…」


「ドラゴンって日本にいるの?」


魔物としてドラゴンはたくさんいる。山に多く棲息しているっていう話は聞いたことがあるから間違っていないが聖竜となると日本に棲息していないんじゃないかと言われるほどに目撃証言がないらしい。


「日本にはいないって聞いたことがあるが…」


「普通にいたね」


「普通じゃないだろ」


聖竜がいるせいで狼の魔物が群れが現れたのか。


元からいたのもあるがこの場所からそれなりに離れていることからあの魔物たちは聖竜から逃げて人がいるような場所まで避難したってところか。


聖竜は起きているが俺たちを見ても何もしない。敵対心がないってことかな。


『ほう?驚いたものだ。こんなところに人間の子が来るとは…』


「人間の言葉通じるんだな」


いきなり話しかけるのはやめてくれ、驚くわ。


『我が力の気配を辿って来たのだろう。お主の力は我が神聖力を上回る力…貴様は人間か?』


「人間だわ」


なんだよ人間じゃないみたいなことを言い出すとか…まるで俺が人間じゃない何かの存在だと思っているのかこの聖竜。


「零は人間だよ!」


唯…


『そうか…お主は人間にしては異質だからな』


俺が異質だと?能力の数が多いことに見抜いたのかこの聖竜。


『お主から感じるその力と能力…『無限』『月下』『天命』か…』


「!マジかよ…」


やっぱりこいつ、俺の能力の数が多いことを見抜いてあがる!しかも能力名まで言えるだと!?


まさか、鑑定系能力か?


「…どうして零の能力が分かるの?」


俺の前に歩いて俺を守るように唯が聖竜を睨む。


「……」


普通、俺が唯を守るよな?なんで俺守られているの?


唯の行動があまりにも男前すぎて惚れそうになるよ。ここまでイケメンな行動をするとは流石だよ唯。


『ふっ…そんな睨むのではない。私は別に君たちを食べようとはしない』


食料として見ているんじゃないかと唯に疑われていたのかよこの聖竜。流石にそれはないと思うが?


「零に何かしようとしたら許さないから」


唯の背後に鬼神が現れた。ここ最近、よく現れるな…あの鬼神…


『分かっておる。』


聖竜は俺を見る。


『お主、能力についてそこまで使いこなしておらぬだろう?』


「…はあ?」


なんだよいきなり…使いこなしていないとかそう言う力の高いこなしを誰かを見たら分かるもんなのか?


突然何を言い出すと思ったら能力を使いこなしていないなんて言うのかよ?


「俺が使いこなしていない?」


『うむ、『無限』『月下』はある程度使えるだろう。だが、『天命』は使えないのだろう?』


「……」


バレたか…確かに俺は『天命』を使えない。

使えないというより使い方がわからないと言った方が正しいが…


『その力はあまりにも強大。お主が使っても問題はないだろうが『天命』に秘めている力はお主の想像以上に超える力だ。使い方次第で自身を破滅へと追い込むだろう』


そんなに強いのか?まだ、使ったことすらないから分からない。聖竜がそこまでいうのなら『天命』について考える必要があるな。


「そこまで力が強いのか…『月下』はどうなんだ?」


あの力も普通の能力とは違うところが多い。能力としての強さがあまりにも強い。


空間無視の斬撃とか回復能力とか一つ一つの権能も強い。


『その力もお主が言っているように強い。だが、まだ未完成だ。『月下』の力の半分にしか引き出していない』


半分だと…!?


「零の能力はすごい…でも、半分ってことは半分くらい能力を使えているってことなの?」


唯は俺が言いたいことを言うと聖竜は頷く。


『ああ、お嬢さんの言う通りだ。半分の力を使いこなしている。だが、逆に言えば月下の力を完全に引き出していない。』


そう言うことになるか…


『完全に引き出した時、『天命』に匹敵するほどの強力な力を得るだろう』


『月下』もとんでもないってことか…


「そんな力を複数も持っている俺やばいのか?」


『いや、複数持っていることがやばいという淡々に言える話ではないがすごいと言う曖昧なほどの弱いものである。』


ないのかよ


『生まれながらの才能の差があるが、同じ以上に能力の力が強大な者は多く存在している。お主の兄弟とかな』


俺の兄弟?と言うことは俺以上に能力として強い兄弟がいるってこと?普通にとんでもねえじゃねえか。誰なのかは分からないが…


「俺以上に?」


『お主が能力を3つ得たのは奇跡。だが、その能力3つを使わないと君の兄弟に勝つことはできないだろう。』


どんだけやべえんだよ俺の家族!そこまで怪物なのかよ!


『お主は家の次期当主だろう?』


「…そこまで分かるのかよ」


『次期当主としての存在が兄弟より上回らないといけない。だから、お主は強い能力を得た。それは運命だ。』


運命…


『お主が東雲家という一族の当主になるために生まれたようなもの。神はお主に強い力を授けるために強力な能力を3つも与えたのだろう』


まるで俺が東雲家当主として生きるために生まれた存在と言っている…俺がそんなすごい存在とは思わないが…なんで東雲家のことを知ってんのこの聖竜


「今の俺じゃ、姉さんたちに勝てないってことか?」


『そうだ。今のお主では勝てない。力が強大な能力を得ても半数の兄弟を勝つ実力はあるが全員に勝つことはできない。いや、それだけではない』


それだけではないだと?まさか、今以上に何かが起きるのか?


『私の能力は『過去』『未来』。対象の過去と対象の未来を見ることができる』


さらりととんでもねえ能力を持ってんじゃねえかこの聖竜。


未来を見ていると言うことは俺はこれからの未来でとんでもないことが起きるのか?


「俺はこの後の未来でとんでもないことが起きるのか?」


『そうだ。お主にはたくさんの試練が待っておる。お主が思っている以上の地獄の試練が』


「……」


『だが、私が見ている未来ではお主は乗り越えている。私はそれを伝えるだけだ。』


どうしてこんなことを伝えるんだ?何かメリットがあるとは思えないが…


「なんでそれを俺に教える。あんたに何かメリットでもあるのか?」


『ふっ…あるさ。』


聖竜は動いて聖なる力があるバスケットボールの球より大きい卵を俺たちに見せた。


「卵?」


「聖竜の卵なの?」


『そうだ。お嬢さん正解だね。私の卵さ。君たちが私の子を育てていた未来が見えた。今日来るだろうとも未来で見たのさ』


俺たちが聖竜の子を育てる?


「なんでだ?」


『さあ?君たちが気に入ったからじゃないかな?』


気に入ったって…確かに横でキラキラと卵を見ている人がいますけど


「聖竜の卵…大きいね」


キラキラと俺を見る唯。


眩しい…


『君たちに私の子を託そうと思う。私はもう長く生きることができないからね』


「500年?……何だって?」


俺たちは卵を託される。


長生きできないだと?


『あと…500年生きればいいところだから…』


くっそ、長生きできるんじゃねえか!


人間の人生5倍を軽く超えているのに何お爺ちゃんはもう長生きできない発言したんだよ。


「長生きできるんじゃねえか。あんたより先に俺たち居なくなるぞおい」


「500年でまだ長く生きられるよ」


竜の基準じゃ500年は短いのか?


『そうか…』


聖竜は空を見上げる。


『私がお主に伝えたことはここまでとしよう。たくさんの話をして情報整理ができていないのはすまない。ただ、伝えたかったんだ。まだ才能は完全に開花していないからね』


「……」


『お主がいつか完全に覚醒した時、世界は大きく変わるだろう。私はお主の選択を見届ける。』


そう言われて俺らは立ち去ろうとした。


何やらたくさんのことを言われたが何がなんなのか頭の中に入っていない。分からないことがたくさんあったがなんとなく、理解したように考える。


『待ってくれ』


「?まだ何かあるのか?」


聖竜は俺たちにまだ用事があったようだ。


『お嬢さんに用事があるから少し話したい。』


「私?」


なぜ、唯?


『少し来てくれ。すぐに話は終わるから』


何か言いたいことがあるのだろうか?

どうも、ヨウです。

ここまで読んでくださりありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、評価(☆☆☆☆☆)やブックマークをしてもらえると励みになります。


感想も大歓迎です! いただいた声が、今後の創作の大きな力になります。


次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!


それではまた次回で!

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