29話
唯が東雲家に来て早数日
「……分からん…」
勉強をしているが全く分からん。
「ここはーー」
教育係、黒崎に勉強を教えられているが最近は分からないところばかりだ。数学Iってやつ?中学生か高校生が習う範囲らしいが分からない
6歳の俺が学ぶ内容なのか?
「分からん!」
「大丈夫です。零様の同世代の子供はここまでの問題をやる機会なんてあんまりありません。分かるまでやりましょう」
なんでだよ。ここは諦めるとかないのか?
「こんな数式…小学生って使うのか?」
「ないですね」
「ないのかよ」
小学校に通っていないから今、どこをやっているのか分からないが小学校でもこの数式習わないのかよ。
「零様は記憶力が高いのでここまで進んでいるだけです。僅か2年でありながら中学生の範囲を終わらせていることは素晴らしいことです」
なら、高校生の範囲やらなくて良くない?
中学生は12歳から15歳(3月)までって聞いたから6歳の俺がやることではない。
兄さんすらこの問題に苦戦しているって聞いているし、そこまでやらなくていいような…
「……」
「ーーーです。なのでーーー」
勉強をしていると部屋の扉が開いた音が聞こえた。
「唯?」
入ってきたのは唯だった。どうしてこの部屋に?
時計を見たらもう、終わりの時間だった。早いな時間経つの…まだ、30分くらいしか経っていないと思ったわ。
「おや、もうこんな時間でしたか…今日はあんまり進みませんでしたね。零様」
「いや、この問題とか分からんって…」
例題の数式を見ながらならまだできるが例題の数式をなしで問題解くのが難しすぎる…見ながらは無理だな
「ん?そうなの?見せて」
見たいのか?
「ああ…いいけど…」
俺は今やっている問題を唯に見せた。すると唯は俺が解いている問題を見て考えていた。まさか、この問題を解こうと考えているんじゃないよな?
そんなことできるのか?唯は頭がいいと評価しているがここまでの問題を誰かに教えられることなく、1人で解くのは
「○○○ね」
「…正解です」
「……マジか」
正解したんですけどこの人!?
なんで高校生の問題を解けるんだよこの人!
「…唯分かるの?」
「うん、暗算した」
暗算で解ける問題なのか?俺ですら例題の数式を参考しながら問題を解いているのに?
「…すごいな…」
「唯様、素晴らしいです。どうです?明日から零様と一緒に勉強しませんか?」
そんな提案していいのかよ
「いいの?」
ワクワクとなぜか目を光らせている。勉強好きなのか?
「ええ、零様1人だけでは零様も集中続かないでしょうし、唯様がいれば零様が対抗心を燃やして今以上に頑張ると思いますので」
俺を見るな!チラリと俺に期待するな!
「うん、やる!」
やるんだ…後悔しても俺は知らないぞ…
「唯様はこの問題を解けるようですが前の家では勉強をしていたのですか?」
「うん、ほとんど屋敷の部屋にいたから本を読んでいたの。勉強の本も読んでいたから自然に覚えられた」
なるほど、突然才能を出したわけでもなく、本を読んでいたのか…それでもこの問題を暗算するのは本を読んでいたからだけではないよな多分
次の日から唯が参加することになったが唯はどこから勉強をするのだろうか?中学生の範囲から?高校生の範囲から?
(ふふふ……これで零と一緒に勉強できる!零と一緒になれる時間が増える!)
すごい嬉しそうな顔をしているな…そんなに勉強が好きなの?
唯が勉強好きという一面を知った俺はびっくりしたのだった。
この後、想像以上の問題が俺を待っているとは知らない…
どうも、ヨウです。
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