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怪々呪殺  作者: ヨウ
第3章 運命変異
15/58

15話

6人との出会いから時が過ぎ、2年


俺、東雲零は6歳になった。


現在は冬、寒い寒い。外に出たら雪が降っている。


雪は白い綿みたいに庭を埋め尽くし、空気が刺すように冷たい。俺の吐息も白く染まる。


こりゃ、寒いわけだ。昨日まではそこまで降っていなかったが今は庭の芝生は雪で覆われている。


見て分かるように、外にいたら風邪を引く


今日は日向ごっこしたら風邪引くなと流石に無理と考える適当にブラブラと歩いていると風邪引くかもしれない。


流石に早歩きするしかないなと早歩きしていたら誰か足を掴まれた。



「にぃに〜」


「……」


俺の足を捕まえているのは黒髪の子供。金眼と俺と同じ目をしている。


どうしてここにいるのか分からん。


「絵里…どうしてここに?」


絵里、俺の妹だ。天獄の件の後、5月から4ヶ月後くらいに生まれた。


この子は生まれながら体が弱く、体調が崩しやすい体ーと医者から聞いていたが今、外に出て俺の足を捕まえるように元気な感じだ。


体が弱いとは思えない元気ぷりに心配しなくてもいいのか?と俺は思ってしまう。


なんでここにいるのかは分からないが俺のことを追いかけたのか?


「にぃにがいたから!」


「…ふっ、そうか」


頭を撫ぜる。可愛い顔をしているが……


(俺、寒いから早歩きしていたんだよな…?)


なんで2歳児が6歳の早歩きに着いて来れるの?


6歳の早歩きって2歳児でも追いつけられるもんか?いや、ないだろ、俺そんな遅くない。


「歩くの速いな…俺、早く歩いていたぞ」


「ん?普通に歩いていただけ!」


ほら、と歩いていくのを見せる絵里。


あまりにも早いスピード…俺の倍近くの速さで歩いていた。


嘘だろおい!?どんだけ早いんだよ!


「……母さん譲りだな…」


母さん、身体能力高いからな。この前なんて愛香姉ちゃんを高い高いしていたし…軽く、屋根を越えるほどに高く上げていたが…普通なんだろうか?


俺の教育係のあの人はドン引きした顔をしていたが普通じゃないだろう。


母さんがとんでもない人なのは周りの反応から分かる。


高校生の彰兄さんも驚いていた顔をしていたからやっぱり、普通じゃないだろうな。


兄さんまで高い高いしていたなそう言えば…兄さん、160後半あるのに…まあ、母さん、180超えているし、できるんだろうな。うん


「む〜おそいよにぃに〜!」


「…お前が早いだけなんだよな…言っても分からんか」


「?」


首を傾げている絵里。


あの様子からして俺の言葉の意味を理解していないんだろう。身体能力は高いが精神は2歳ってところか。


「待ってくれ、すぐ行くから」


全く、羨ましいよ。そんなに身体能力高くてさ



_____


ってなことがあって現在、俺の弟である優と一緒にいる。


「よお、久しぶり」


「昨日ぶりどころかつい数時間ぶりなんだけどね」


呆れた顔をする優。


変に成長をしているから俺のノリに合わしてくれない。俺が4歳の時もそんな感じだったのだろうか?


あんまり覚えていないんだよな4歳の頃って…色々とあったから大変だったと言えばいいか


重要な出来事は覚えているから問題なし


「それで何か用なのかい?兄さん。私は暇じゃないんだよ」


「…今の姿を見て暇じゃないと言えるのか?」


布団の上でゴロゴロしているのに暇じゃないと言えないだろ。俺より暇したんじゃん。


「…お前、午前中からそれか?」


「ん?そうだよ?」


俺より暇じゃねえかおい。


「にぃに〜」


一緒に来ていた絵里は俺の足を掴んでいる。何故なのかよく分からないが俺の足を掴むのが好きらしい。


人の足を掴むのが好きとかどう反応したらいいのか分からん…


「あいからず、兄さんのことが大好きだね…羨ましいよ」


お前も絵里の兄だろ


「にぃに〜だいすき!でも、にいちゃんだいきらい!わたしのことあそんでくれない!」


「ふっ、私は暇じゃないんだよ」


「そのゴロゴロした姿を見て言えるセリフか?」


そんな姿をして説得力ないぞ。あと、好きの基準が遊んでくれないからという理由でいいのか?我が妹よ…


「それで?どうしてここにいるんだい?兄さんならまだしも絵里がここに来るような用事はないはず。兄さんは用事無しでも来るからそれはいいとして」


「いいんだ」


用事なくてもいいだな。いや、家族とのやり取りを用事無しで話しかけたら駄目なのか?


「にぃにといっしょにいたいもん!にいちゃんにようじ?はないもん!」


プクゥと頬を膨らませている絵里。顔を見れば可愛いがその顔をするほど優のことを嫌っているらしい。なんとも、悲しいことだ。


家族かに嫌われているという事実だけで心のダメージを負うもんだが優は全く、反論はしない。嫌われても問題ないような顔をしている。


いや、そんな顔をしているというより…余裕な感じか。そこまで絵里のことを興味ないように見える。


「なら、どうして、兄さんに着いて来たんだい?」


「にぃにとあそびたいから!」


俺の足を持ち上げーは?待て待て!


「……は?」


「……マジかい!?」


俺を持ち上げるな!なんで俺を片手で持ち上げられるんだよ!?いくらなんでも力が強いって理由じゃない!なんで持ち上げられるんだよ!?


「うわ〜にぃに〜軽い〜」


待て待て!振り回すな!


視界が回って…やべえ、吐きそう…ウプッ…やべえ、このままでは…


「優、ママが来たわよ!」


なんでこのタイミングで母さんが来るんだよ!?


「さて、遊ーあら、絵里!凄いじゃない」


「凄いで済むのかい?いや、今、兄さんの顔色悪いよ…どうにかしないととんでもないこと起きるよ」


「確かにね、ほら、やめなさい」


たっ…助かった…母さんが俺と絵里を持ち上げたおかげで…吐きかけたのがなんとか収まった…


「はあ…はあ…危なかった…」


「流石に今のは危険だったね…」


同情する目をするなら止めろよ。お前もこれやられたら流石に吐いてしまうだろ。


母さんのおかげでなんとか助かったが俺はこの後、誰かに持ち上げられるのがトラウマになり、高い高いすることすら恐怖に怯えるようになった。


流石に怖かった…


「…これ、もしかして母さんの血だけじゃないよな…?」


なら、母さんはどこからあんな力を出せるんだ…?


どうも、ヨウです。

ここまで読んでくださりありがとうございます!


次回からは、天獄の家に遊びに行くエピソードを描いていきます!


少しでも面白いと思っていただけたら、評価(☆☆☆☆☆)やブックマークをしてもらえると励みになります。


感想も大歓迎です! いただいた声が、今後の創作の大きな力になります。


次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!


それではまた次回で!

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