13話
「お前はどうして家の木の上にいた?」
零は木から降りた藤原に対して疑問に思ったことを言うと藤原はああ〜なるほどとポツリと言った後、零を見る
「俺様と一緒に来たあいつらが変に着いてくるから逃げて来たんだよ。木に隠れば見つからないだろ」
「……」
呆れた顔をする。まさか、使用人から逃げるために木に登ったのかこいつと軽蔑な目で見るもすぐに切り替え、ゴロゴロする。
「…呆れだな。」
「そんなもんだろ。ワイも気持ちは分かる」
「ほう?俺様と同じか!ならば今度、爆弾祭りしようぜ!爆弾を投げてどれくらい派手に爆発するのか競う祭りなんだがどうだ?怪明。ちなみに命の保証はない」
「人の命とかなんだと思ってんの?」
ゲラゲラと笑い出し、とんでもない提案をする藤原にドン引きする友禅院。
あまりにも恐ろしい提案にドン引きしてしまうが大門寺はやっぱり、やべえ奴だこいつと目を閉じるほどに呆れていた。
「最早、同情の余地もないな。狂人だ」
「あ?喧嘩売ってんのか?萩ぃ…俺様を前に喧嘩を売ろうとしているお前の思考に心底驚いているわ」
キレている藤原に対して冷静な顔で目を瞑っている萩
「ヤバい奴だな」
「ワイでもここまでやべえのは久しぶりだ」
「いるのかよ(命の保証のない祭りに誘うやべえ奴が何人もいるとか怖い)」
「……はぁ…」
2人の睨み合いに3人は静かに見守っていると1人の男の子が零、友禅院、大門寺の隣に座っていた。
「……」
「……」
「……」
「……」
3人は横を見る。そこにいたのはボサボサな黒髪に赤い目を持つ男の子。気配は一切感じず、5人の空間に入っていた。
(誰だこいつ)
(誰なんだ…?ワイ知らんぞ…)
(…誰なんだこいつ)
3人は困惑する顔をしていると
「このーん?(なんかいる…)」
「どうしーん?(いつの間にか増えている…)」
睨み合っていた藤原と萩も気づいた。1人増えていることに
「ここが会議場か」
「会議場なわけねえだろ」
藤原はツッコミする。思わず、ツッコミしてしまった彼であったが彼らは知らない、まだ変な人が増えることを
ボチャンっと池に何か音が聞こえた。
『!』
6人は何か落ちて来たとすぐ近くにある池を見る。
何かがいたと分かる謎の影、そこから現れたのは
全裸の男の子だった。
「変質者だぁ!!?」
零は驚き発狂する。
「誰が変質者だ!」
「お前だよ!」
銀色の長い髪を持つ男の子に指を指す。
「変態だぁ…」
「……(全裸が目の前にいるだと!?)」
「変態だぁ!?変態だぁ!?」
「……やばいな」
「最近は外で全裸で歩くのが常識なのか」
1人だけおかしいことを言っているが零以外の友禅院たちも驚いていた。まさか、池に落ちて来た謎の侵入者が全裸男の子なのだ。
とんでもない状況の中、零たちは下がる。
「誰だこの変態…!」
「俺の名前は加茂蓮だ。よろしく」
「お前じゃねえよ!?」
さらりと自分の名前を教える黒上の男の子ー加茂蓮。
聞いている相手が違うと藤原はツッコミする。
聞いている相手が違うため、他の者たちも呆れていたが零は変質者を睨む。
「お前は誰だ?」
「くくっ……」
「?」
「あっはっはっ!!天獄で〜す!」
『……』
長い銀髪の男の子ーいや、変質者もとい、天獄はニヤリと笑う。
「俺の名前は妹子天獄!よろしく!」
「そうか、変質者。ささっと捕まりな」
「ええ!?」
「ええ!?じゃねえんだわ」
その後、変質者妹子天獄は連れてかれた。
「なんか変な奴だったな…」
「…大門寺、あいつが変な奴で済むような格好していたか?」
「……」
と言う会話があったとか。
_____
5人との出会いの日の後、零は定期的に彼らと遊んでいた。
彼にとって友人という存在は初めてだった。同世代の友人を作ることは楽しいんだなと思い、よく彼は遊んでいた。
こうして彼の出会いは大きく変えた。
これからの人生、彼にとって大きく変化を与えたのは間違いなく、あったのだ。
_____
あの出会いの後から数日後
「……なんでお前がいる?変質者」
零はいつものように日向ごっこをしていると目立つ長い銀髪の男の子ー妹子天獄が隣にいた
「ワッハッハ!そんなもん、この家の主に許可を貰ったからだよ!」
大きく笑う彼の姿を見て呆れる。
「お前は署に行ったんじゃないのか?なぜ、外に出られる?」
全裸を晒している相手がまさかまだ数日しか経っていないのにここにいるということ
それを零は受け入れ難い現実だと思い、質問をすると妹子は言う。
「俺は誘拐犯から逃げて来たのさ。あの時の前に誘拐犯たちの拠点に連れてかれていたんだけど風呂の窓から出られたからそこから逃げたのさ」
「……なるほど、だから全裸だったのか」
今この発言は嘘なのかと思いながらもそれが本当なら全裸の姿でいたことには説明できる。
権力の強い家庭を狙って子供を誘拐する誘拐犯の存在はこの東雲家でも危険視している相手。
それを聞いている零も納得するくらいの理解はある。ただ、なぜ、屋敷の塀を越えるようなことをできるのかについては少し謎だったが能力を使ったんだろうと勝手に理解した。
「それで?俺に何か用か?用事があるとは思えないが…」
なぜ、ここに来たのか分からない零は疑問を妹子に伝えると妹子は笑う。
「君と"親友"になりたくて来たのさ!」
「……は?」
驚愕する顔を表に出す零。思わず、ゴロゴロしていたところを起き上がって妹子を見る。
「いいだろう?親友」
「……変質者を親友とは思えないが…お前の頭はどうなっている?」
何を考えているだ?と考える零に対して妹子はまだ笑っていた。
「東雲家に繋がりたいとかの欲はないよ。君と仲良くしてほしいと思って行ったんだ。どうだ?受け入れる?」
「…分かった分かった。受け入れるさ」
何を言っても変わらんだろうと諦めた零は受け入れた。
こうして、これがこれから東雲零と妹子天獄が長い付き合いとなる瞬間だった。
どうも、ヨウです。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
次回は妹子天獄――彼の過去が描かれます。
少しだけシリアスな一面に触れながら、物語の深みが広がっていく回になると思います。
少しでも面白いと思っていただけたら、評価(☆☆☆☆☆)やブックマークをしてもらえると励みになります。
感想も大歓迎です! いただいた声が、今後の創作の大きな力になります。
次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!
それではまた次回で!




