10話
偽当主サイド
「この世の論理。万里結晶は終わりを迎える。」
「この世界は永劫回帰でできる。」
「その意味が分かるか?支配人」
私を見下ろすなぁ!
ぐっ…この傷ではどうにもならん。こいつは何を言った?
意味を理解しろ、その意味に何を隠しているのかを
一つ目の言葉は『この世の論理。万里結晶は終わりを迎える。』
これはおそろく、
この世界に長く根付いた“絶対的な仕組み”や“権力構造”は、終わりに向かっている。
と言っているんだろう。
二つ目の言葉は『この世界は永劫回帰でできる。』
世界は終わってもまた始まり、また終わり、また始まる……
つまり「終わりも始まりも、すべては一つの輪の中にある」ということ。
そう言っているのだろう。
三つ目の言葉は『その意味が分かるか?支配人』
お前が守ろうとしてる“支配”も、“権力”も、“仕組み”も全部、壊れて、また繰り返されるんだ。
その意味を理解してるか? それでもまだ、その座にしがみつくつもりか?
と言っている。
こんな馬鹿げるとは…!
「舐めるなよ!」
ここで潰してやる
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永く続いた権力や理は、崩壊のときを迎える。
壊れても、また繰り返す。それが世界の運命だ。
終わりは不可避。お前の支配も無意味。理解してるのか?
これが東雲零が言った言葉の意訳。
それは偽当主に必ず終わりが迎えるということ
終わりはいつか必ず迎えることを僅か4歳の子供が言ったのか
それか偽当主のように誰かが支配しているのか
それは不明…
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体に大きな斬撃の跡がある偽当主は無理矢理動き、零を刃物で刺そうとする。
だが、零は右腕の人差し指を曲げて偽当主に向けて伸ばした。
その時、偽当主は斬撃を喰らってしまう。
「ぐっはっ…!」
吐血はしなかった。体に傷はなかった。
しかし、喰らってしまった
その攻撃がどこに喰らったのか
それは…
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「ばっ馬鹿な…!」
老人は血を吐く。老人の体には斬撃に喰らったような大きな傷があった。
「あり得ぬ…我が能力を通じて攻撃だと……」
老人は倒れた。
その後、屋敷の使用人に見つかり、ギリギリ命が助かった。
だが、内臓に大きく損傷し、まともに生活ができないほどの障害が残ってしまった。
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零の斬撃は空を切った。だが、その軌跡は“支配”という因果を辿り、別の場所にいる本体へと届いたのだ。
「この一撃は、お前だけのために用意した」
倒れた当主を見下ろす。
「……見えなかった?当然だ。お前にしか、届かない刃だからな」
彼が使用したのは呪術系能力『無限』の権能『空間無視斬撃』
今やったことは
・斬撃を飛ばしている
・空間を越えて届く
・狙った対象にのみ届く(無差別ではない)
・“支配している者”への一撃に限定されている
と行わせたのだ。
「実に無常であり、哀れ。だが、同情はせぬ。貴様に対する怒りなんぞ一生収まることはない。永遠にな」
零は能力を解除する。
「ふっ……はぁ……」
力が抜けるように崩れ落ちる。
(体が……重い。こんなに使ったのは初めてだ)
「なんだあの姿……」
ぼやけた記憶の中で、確かに“自分じゃない自分”がいた。
どうも、ヨウです。
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次回からは第二章のタイトル『新たな厄災と出会い』の"出会い"をやっていきます!
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