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怪々呪殺  作者: ヨウ
第二章 新たな厄災と出会い
10/58

10話

偽当主サイド


「この世の論理。万里結晶は終わりを迎える。」


「この世界は永劫回帰でできる。」


「その意味が分かるか?支配人」


私を見下ろすなぁ!


ぐっ…この傷ではどうにもならん。こいつは何を言った?


意味を理解しろ、その意味に何を隠しているのかを


一つ目の言葉は『この世の論理。万里結晶は終わりを迎える。』


これはおそろく、


この世界に長く根付いた“絶対的な仕組み”や“権力構造”は、終わりに向かっている。


と言っているんだろう。


二つ目の言葉は『この世界は永劫回帰でできる。』


世界は終わってもまた始まり、また終わり、また始まる……

つまり「終わりも始まりも、すべては一つの輪の中にある」ということ。


そう言っているのだろう。


三つ目の言葉は『その意味が分かるか?支配人』


お前が守ろうとしてる“支配”も、“権力”も、“仕組み”も全部、壊れて、また繰り返されるんだ。


その意味を理解してるか? それでもまだ、その座にしがみつくつもりか?


と言っている。


こんな馬鹿げるとは…!


「舐めるなよ!」


ここで潰してやる

_____



永く続いた権力や理は、崩壊のときを迎える。


壊れても、また繰り返す。それが世界の運命だ。


終わりは不可避。お前の支配も無意味。理解してるのか?



これが東雲零が言った言葉の意訳。


それは偽当主に必ず終わりが迎えるということ


終わりはいつか必ず迎えることを僅か4歳の子供が言ったのか


それか偽当主のように誰かが支配しているのか


それは不明…



____


体に大きな斬撃の跡がある偽当主は無理矢理動き、零を刃物で刺そうとする。


だが、零は右腕の人差し指を曲げて偽当主に向けて伸ばした。


その時、偽当主は斬撃を喰らってしまう。


「ぐっはっ…!」


吐血はしなかった。体に傷はなかった。


しかし、喰らってしまった


その攻撃がどこに喰らったのか


それは…



_____


「ばっ馬鹿な…!」


老人は血を吐く。老人の体には斬撃に喰らったような大きな傷があった。


「あり得ぬ…我が能力を通じて攻撃だと……」


老人は倒れた。


その後、屋敷の使用人に見つかり、ギリギリ命が助かった。


だが、内臓に大きく損傷し、まともに生活ができないほどの障害が残ってしまった。



_____


零の斬撃は空を切った。だが、その軌跡は“支配”という因果を辿り、別の場所にいる本体へと届いたのだ。


「この一撃は、お前だけのために用意した」


倒れた当主を見下ろす。


「……見えなかった?当然だ。お前にしか、届かない刃だからな」


彼が使用したのは呪術系能力『無限』の権能『空間無視斬撃』


今やったことは

・斬撃を飛ばしている

・空間を越えて届く

・狙った対象にのみ届く(無差別ではない)

・“支配している者”への一撃に限定されている


と行わせたのだ。


「実に無常であり、哀れ。だが、同情はせぬ。貴様に対する怒りなんぞ一生収まることはない。永遠にな」


零は能力を解除する。


「ふっ……はぁ……」


力が抜けるように崩れ落ちる。


(体が……重い。こんなに使ったのは初めてだ)


「なんだあの姿……」


ぼやけた記憶の中で、確かに“自分じゃない自分”がいた。

どうも、ヨウです。

ここまで読んでくださりありがとうございます!


次回からは第二章のタイトル『新たな厄災と出会い』の"出会い"をやっていきます!


少しでも面白いと思っていただけたら、評価(☆☆☆☆☆)やブックマークをしてもらえると励みになります。


感想も大歓迎です! いただいた声が、今後の創作の大きな力になります。


次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!


それではまた次回で!

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