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 そんな話をしていると雪風が二人のところにやってきた。

「お疲れ様です。先輩、お借りしてもいいですか?」と雪風は言った。

 整備長がうなずいて、ハラは雪風に手を引かれて倉庫の中から宿舎のほうに移動する。

 本日の天気は目の痛くなるような輝く太陽の光が照らす雲ひとつない青色。思わずハラはその大きな瞳を細くする。

 基地の中に残っていた雪はもう溶けて無くなっている。クリスマスは終わり、年も新しい年に変わった。でも戦争はまだ終わっていない。

「どうかしたの? なにか楽しいことでもあったの?」ハラは言う。

「先輩に見てもらいたい飛行機があるんです」雪風は言う。

「別にいいけど、飛行機を見てもらうなら整備長を呼んできたほうがいいよ?」倉庫のほうを振り返ってハラは言う。

「先輩に見て欲しいんです。あ、あれです!」と雪風が滑走路の上を指差した。

 そこには灰色のシートで覆われている一機の飛行機とその周囲にはハラが隊長を務めている第一飛行機団のパイロット三名がいた。

 お休みの日だと言うのに揃っている隊員のみんなを見てどうしたんだろう? とハラは思った。

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