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 純白のウェディングドレスを着るのは恥ずかしかった。(そんなににあわないと思った。創はすごくにあってるよ、と優しい顔で言ってくれたけど、……)

 創はとても白いタキシードがにあっていた。思わず愛は顔を赤く染めた。大きな鏡に自分の姿を映してみる。まあ、わるくはない。うん。いいと思う。(横にいる創が若くて、すごく恥ずかしかったけど、まあさんざんいろんな人に創と恋人になってから、ずっとからかわれたからもう慣れたのだ)

 創は身長が高くて、少し筋肉質のやせ型の体をしていた。(高校生のときからそうだった)顔もまあ、かっこいい。いい男ではある。きっと大学でも普通に恋人もできただろう。(かわいい恋人と一緒に楽しくて甘い大学生活を過ごせたはずだ)

 創はとても頭がよくて、真面目だった。(名門校の男子校で生徒会長もやっていた)でも、ちょっと子供っぽいところがあった。(出会ったときからぜんぜんかわっていなかった)そして、きっとこれからも、何年、何十年とたったとしても、創は全然かわらないのだろうと笑いながら愛は思った。

 愛は女性の中では身長は高くて、体は細かった。(胸は大きかった)子供のころから美人だと言われたし、それなりに恋の告白もされてきたし、学生時代には恋人もいた。(創は初めての恋人が愛だった)だけど愛は結婚にはあまり興味がなかった。結婚をしている自分をうまく想像できなかったし、少なくとも結婚をしようとはまったく思っていなかった。それもこれも全部創のせいだった。(私の人生はこれからさき、もうなにがどうなっていくのか、私自身にもまったく予想ができなくなってしまった)

 そう。全部創が悪いのだ。

 愛はそんなことを考えながら、上機嫌で純白のウェディングドレスのすそをもって、お姫様みたいにしながら、うきうきと鏡の前で小さな子供みたいにはしゃいでいた。

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