表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/400

207

 元気になったお嬢様を見てみかんだけではなくて、めろんもりんごもれもんもみんなとっても喜んでいた。

 ある日、みかんはお嬢様に呼ばれてお嬢様の部屋でお嬢様に膝枕をしてもらっていた。(嬉しくて猫のしっぽがずっと左右にゆらゆらと動いていた)その日はぽかぽかした陽気のお天気のいい日で、開けた窓からはお日さまの明るい日差しが差し込んで、気持ちのいい青色の風が部屋の中に吹き込んでいた。お嬢様はみかんの髪の毛を撫でながら「みかん。あなたは今幸せ?」と言った。みかんはお嬢様を見て「はい。お嬢様に出会えて、お嬢様に拾ってもらえてとってもとっても幸せです」とえへへと笑いながら甘えた声で言った。

 するとお嬢様は優しい顔で微笑んでくれた。それからみかんは気持ち良すぎて、眠るつもりはなかったのに、そのままお嬢様の膝の上でいつのまにかすやすやと眠ってしまった。

 みかんはその優しい眠りの中でいつまでもお屋敷のみんなと笑って楽しく暮らすとっても幸せな夢を見た。

 割れてしまったお嬢様のお気に入りの白い陶器のカップを本当に捨ててしまったのかどうかは、めろんにしかわからないことだった。でもなにかのおりにみかんがめろんが引き出しを開けるところを見ることがあったのだけど、そのときにはもうその中には割れてしまったカップはなくなっていた。

 みかんはそのことをとても悲しいと思った。


 ずっと一緒に居させてください。


 ねこみみメイドのみかん 終わり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ