表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/400

146

「この喫茶店はさ、なんだか少し変わった名前をしているよね」と笑顔で君は言った。

「うん。確かに少しだけ変わってる」と私は言った。

「恋する火星の家出か。もしかしたら、ずっと笑わない水星の気持ち、とかさ、あとはそうだな、真面目な木星の隠している君への思い、とかさ。金星が長い髪を切ったのはどうして? みたいな、そんな名前のお店がどこかにあるのかもしれないね」と楽しそうに笑って君は言った。

 そう言う空想は私もしていたので、私はすこしだけ恥ずかしくなった。(子供っぽい月は迷子になった、とか、輪っかをなくした土星の涙はどこ? とか考えてた)

「お待たせしました」と言って店員さんがチョコレートパフェを持ってきてくれた。

「美味しそう」と嬉しそうな顔で君は言って、大盛りのチョコレートパフェを細長い銀色のスプーンで君は食べ始めた。痩せるために食事を我慢している私の目の前で。ぱくぱくと君はチョコレートパフェを美味しそうな顔で食べていた。(私のお腹は小さく、ぐーと鳴った。でもいいのだ。痩せるから)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ