表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

新たな出会い

それから数週間、美咲と直人はますます親しくなり、気づけばお互いに毎日のようにメッセージを送り合うようになっていた。

年齢差や生活の違いにもかかわらず、心の距離は確実に縮まっていた。だが、そんな中で一つの転機が訪れる。


その日は、落とし物を拾った日以降、ふたりが初めて実際に会う日だった。

メッセージで何度かやり取りをしていた中で、直人が「良かったら、一度お茶でもしない?」と誘ってきたのだ。

美咲は最初、少し戸惑ったが、彼との会話が楽しく、また本当に信頼できる人だと感じていたため、誘いを受け入れることにした。


「駅前のカフェで待ってるね。」


美咲はそのメッセージを受け取ると、少し早めに家を出た。彼と会うことに心が躍ると同時に、どこか緊張があった。

制服姿のまま電車に乗り、駅前のカフェに到着すると、すでに直人が到着していた。


「美咲ちゃん、こっち。」


スーツ姿の彼は、メッセージのやり取りで見慣れたあの落ち着いた雰囲気を漂わせ、カフェの席に座っていた。

大人びた彼の姿に、美咲は一瞬心臓が跳ねるのを感じたが、笑顔で手を振りながらその席に向かった。


「お待たせしました。」


「いや、僕が早く来すぎただけだよ。美咲ちゃん、制服姿も似合ってるね。」


その言葉に、美咲は少し顔を赤らめながらも席に着いた。

二人はメッセージで話していた通りに、まずはお互いの近況や仕事、学校の話をしながら、穏やかな時間を過ごした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ