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コント 『追放』

作者: 雷田矛平
掲載日:2023/06/01


「どうもー! 勇者でーす!」


「賢者でーす!」


「「二人合わせて勇者賢者でーす!」」


「というわけでやらせてもらいましょうか」


「せやな、ではコント『追放』!」






「賢者、おまえを追放する!」


「はぁ!? 何やねんいきなり。俺が何か悪いことしたんか!?」



「おまえは許されないことをした。昨日の夜、食事に出てきたからあげを覚えているな?」


「ああ、あの聖女の姐さんが気をきかせてレモンかけたやつか。おいしかったよな」



「………………」


「………………?」



「それはさておき」


「いや、おい!? おまえ今レモンかけたことで追放しようとしたんか!?」



「冗談だ、冗談。本当の理由は別にある」


「はぁ何や、良かった冗談か……とはならんけど、まあ一応本当の理由を聞いとこうか」



「今朝の水晶テレビのニュースの占いコーナーでな。俺は一番運勢が悪かったんだ」


「気の毒やけどそんな占いなんて気にしても……ってまさか」



「『運勢最悪の方でも大丈夫!! 『追放』を行えば運勢も一発逆転!!』」


「アホか! そんなのに乗せられて俺追放されかけてるんか!? そっちこそ冗談だろ!」



「追放させてくれよお。なあ、先っぽだけでもいいから」


「先っぽだけってどういうことや」



「それはもちろん小指だけを切り落として」


「こわっ!? 急にスプラッタに振り切んなや」



「なあ、どうしても追放させてくれないのか?」


「っていうか追放って同意が必要なんか?」



「というと?」


「いや同意して抜けるんならただの退職やないか。理不尽に行われるからこそ追放やろ?」



「そうだな。よし、じゃあ賢者おまえは追放だ!」


「はっ、しまった!!」



「有り金全部置いていけよ!」


「いや、意味分からん! すげえ強奪だな!?」



「はんっ、これで全部か。よし出ていけ!」


「うわぁぁぁぁぁっ」






「くっそー……あいつ本当に追放しやがった。占いが理由で追放って……そんなの有りかよ」


「あー、ちょっとそこの人」



「ん、何すか」


「良かったら私たちのパーティーに入りませんか」


「え、勧誘? いやー捨てる神あれば拾う神ありやな。ここから成りあがってあの勇者を見返してやって――」



「ちょうど追放される人が欲しくて」


「いや、おまえも運勢最悪だったんかい!!」




「「どうもありがとうございました」」


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