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妖怪探偵事務局7番地  作者: GoodSunGGgaming
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第参魍魎 肩貸す像と搾取園の秘密

ペガサスオの情報を特妖捜査班に連絡しておかなければならないと考えつつも首をたれながら今までの情報を頭の中で整理する。


ペガサスオの角で刺したのが死因にも関わらず事件は自殺扱いとなっている。


死亡解剖がおこなわれればすぐでも分かるはずなのになぜだ。


警察とペガサスに癒着の臭いがするな。


現金の流れを調べる必要がある。


こういう時は”肩貸す像”という銅像の妖をつかうべきだ。


「肩貸すぞう。いつでも肩貸す像、像なもし」


肩にずっしりとした重みを感じるとそこには肩貸す像がいて、見た目は豆に目が三つついたサヤエンドウの妖だ。


「頼む肩を貸してくれ」


目をパチクリさせて妖はぎょろりと瞳をひらき閉じる。


「肩・・・貸す・・・像」


そうすると空間が歪みだしその歪みから捜査資料の実物がでてきた。


被害者の死因は鋭利なもので突かれた跡があり自殺とは断定し辛いと書いてある。


「まだ肩貸す・・・像」


くるりと目をまわしギョロギョロとするとサヤエンドウの中身がでるようにぬめりと三つの珠を吐き出した。


みるみるうちに妖力を吸われてしまう内臓。


がくりと膝をつきその場に倒れそうになると愛理が両手で支えた。


「大丈夫ですか?」


「問題ないさー妖力をつかうとよくなるさー」


生命力ともよべる妖力を大量につかう肩貸す像はギョロギョロと目を回しながら宙に消えていった。


妖力とは生命力にも直結しており、大量につかうと貧血のような症状を招いてしまうのだ。


署長に献上していた虹ヤモリの姿焼きを食べて少し回復を待つことにした。


「内臓さんは妖をいくつも使役しているのですね!かっこいい!」(玉の輿狙いで内臓さんとなんちゃってキャーッ)


牛車の台座に座り足を組みながら妖煙草をふかしながら妖が近寄ってこないよう煙を分散させる。


内臓がタバコ嫌いにもかかわらず妖煙草を吸うのは妖がいやがって近寄るのをふせぐためと、現世とあの世との境界では自己防衛として煙草でもすっていないと人は妖にくわれてしまうのだ。


搾取園についても情報が記載されていた。


妖犯罪や現世での犯罪者を集めたコキュートス(地獄の底に流れる川)にある牢獄に囚われている囚人を用いてワンダーランドショウタイムと名うった賭博会場があるらしい。そこで行われる催しに参加した可能性があるのだ。


搾取園ではデッドマンレースという障害物人競馬がおこなわわれており、三人一組で馬を作り死のコースを生存するためにのりこえていくサバイバルレースとなっている。


「なんぞ?ヤモリがないと?なんぞ?なんでぞ?なんなんぞ?」


「先日あげたばかりではないですか署長さー」


「なんぞ?」


突如手にお縄が巻かれて拘束されてしまう内臓と愛理


「しりすぎぞ?なんなんぞ?」


牛車を改造したポリス牛車に積み込まれるとコキュートスにある牢獄に幽閉されることになってしまった。



車に積み込まれるとコキュートスにある牢獄に幽閉されることになってしまった。

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