表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

かくして世界は時を刻む

もう開いてくれただけで好きです!

読んでくれたあなたはもっと大好きです!

ぶちゅー(*´³`*)♡


あ、コラ、キモいとか言ってブラバしないでどうか最後まで見ていってください何でもしますから。



「…………」


 腹部がパックリと裂け、地面を灰色に彩る雪を■に染め、内臓を露出した妹──姫神結菜(ひめがみゆな)の遺体を強く抱く。

 左腕は先の戦いで失った。

 故に強く抱くと言っても片腕でだ。

 止血もしていないから血が駄々漏れだが、どうでもいい。

 俺はもう、この灰色の世界に価値を見出すことはできない。


「…………」


 結菜を近くの墓所まで運ぶ。

 この辺り一体に降り積もった雪だが、墓所だけは芝生がしっかりと顔を出している。

 原因は墓標として存在する墓所を覆うように生えた馬鹿でかい木が、降り積もるはずの雪を阻んでいるからだろう。


 芝生の上に並べられた四人の遺体の隣に、結菜の遺体を優しく置く。

 既に並べられていた四人の遺体は、全て俺が事前に運んだものだ。

 だが彼等を埋める機会も、そして死んだ彼らを慈しむ資格も俺には無い。

 彼等が死ぬのを知っていて、それを見過ごしたのは俺に違いないのだから。

 せめてもの報いとして、彼等が雪に埋もれぬよう運ぶ事だけが、俺に許される行為だろう。

 次、ここに来るとしたら、それは三年後……いや、二年()か。

 彼等の遺体と墓所の様子をしっかりと目に、そして心に刻み、そのまま墓所を後にする。


 ──やるべき事を果たす為に。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「見事だ」


 ■いコートに奇妙なデザインの■マスク。

 全体的に■い装いの男は、顔を上げる事もなく、雪に伏したまま俺の正体を看破する。


「グッ──」


 ……男が何をしようと、何を言おうとどうでもいい。

 俺はこの男──【死神】に近付き、無言で顔を蹴り飛ばす。

 ()()()()()をまともに食らい、ろくに動けないであろう【死神】は、なすすべもなく蹴りを受ける。

 その際に仮面が外れ、思いの外若い【死神】の顔が顕になる。


「君なら、気付いている……んだろう? この顔さえ、私のものではない事に」

「なにもかも、どうでもいい」

「ハハッ、そうかね……なにもかも──()()()()()()()()()のことさえも、君の中ではどうでも──」

「──もう、死ね」


 【死神】の首を斬り落とす。

 その一刀に迷いは欠片も無い。

 

「また()()()()で逢おうじゃないか、姫神(いのり)

「二度と面見せんな」

 

 刀に付いた血を振り払い、この場を後にする。

 


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「【支配者(ルーラー)】はあそこだ! ……しかも怪我してるじゃねぇか! 今が好機だ」

「【支配者】がいるってこたぁ、【魔女】も近くにいるぞ! テメェら、この辺り一体くまなくさが探せぇ!」

「死ねッッッ──」

再生(スタート)

「──」


 辺りの空間が切断され、断面にいた喧騒は鮮血へと姿を変える。

 爆ぜ散った肉片と血飛沫が俺に返ってくるが、それらは俺に触れることなく、空中で動きを忘れて静止する。

 ……が、数瞬後に事象は再生され、何事もなかったかのように血肉は雪に落ちる。

 仲間が血肉になった様を見ても、雑魚()は俺に敵意を向ける事をやめない。

 雑魚()雑魚()で、この腐った世界に死に場所を求めているのだろう。

 

「……どうでもいい」

「殺せ!」「人類の為に死ね!」


 そう、どうでもいい。

 邪魔になるから殺す。

 俺も、お前達も、みんな同じ。

 難しい事なんてない。



 再生、再生、再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再生再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再再──



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 妹達を墓所に置き、仲間をぶっ殺した【死神】にトドメを刺し、雑魚共()を掃除し、辿り着いたのは島の端。

 ここからは大きな……いや、()()()()()忌々しい海に、太陽が呑み込まれる様がよく見える。

 海が呑み込んだのは、何も太陽だけじゃない。

 建物も、文明も、そして多くの命をも海は喰らった。

 辛うじて生き残った奴等も()()()()の誘導で妹を狙い、無様に死に晒した。

 ……尤も、その生き残った奴等を挽肉にしたのは俺なのだが。


 更にこの島に限って言えば、生存者は俺と──

 

「この腐った世界で生きて生きて生き続けんのと、早々に死ぬの。どっちが幸せなんだろうな」

「さあ? ()()()()()()ですよ。そんなもの」


 俺の背後に気配もなく顕現した、神々しい白衣を纏う女──()()()から結菜に取り憑き続けた、生霊の如きクソ女神──アリシアだけだろう。


 何故、このクソ女神が結菜に取り憑いたのか。

 ()()()()()──全てが終わってしまった後の世界線で、直接聞いた時の答えがこれだ。


『取り憑いたのは私があなた達の言う霊的な存在で、何かに憑依しないと意識や霊体を保てず霧散してしまうからです。たとえ霧散したとしても、私の本体に影響がある訳ではありませんが。それで何故結菜が? という質問の答えですが、特に理由はありません。強いて言えば、地球に来た際に一番早く見つけた人類が彼女だったからでしょうか。地球の人類を救う為の措置です。寧ろあなた達は私や、彼女(結菜)の犠牲に感謝すべきでは? 結菜の犠牲が無ければ、あなた達は皆揃って海の底ですよ。尤も、一人の犠牲で済むはずだったのに、勝手に殺し合って数を減らしたのはあなた達人類の過失でしょう? 私のせいにされても困ります。私は神なのですから』


 何が神だ、何が女神だ。この悪魔め。

 この話を聞いた時、以前からクソ女神が地球に来た目的を知っていた俺は悟ったさ。

 価値観が違う奴に何を話しても無駄だとな。

 

 ……なんにせよ、事実は変わらない。

 こいつが()()()()()()()に来やがったせいで世界は海に沈み、更に結菜に取り憑いたことで、結菜は世界中から狙われ、挙げ句求めてもいない能力を与えられて殺し合いを誘導される。

 それの末路がこれだ。

 人類どころか、ほぼ全ての地球上の生物が絶滅。

 地球(生命の星)は一転、能力の代償に劣悪な環境を遺した地球(死の星)へと姿を変える。

 その変化を巻き起こした張本人(クソ女神)はと言えば、地球のエネルギーを持ち去り、また次の()を喰い荒らしに行くんだそうだ。 

 分かりやすく言い換えると、こいつは俺達の星を地獄に変えて、ただ破壊して、嘲笑って、なんの責任も取らずに、自分だけが使える船を使って、地獄に多くの人を残したまま一人で他の星へと逃げだすと言ったところか。


 これまでも、そうやって他の星を喰らい尽くしてきたんだろう。

 


 ──だが、お前の【暴食】は地球(ここ)で終いだ。



「あなたと共に五年も行動してきましたが、あなたの奇想天外な策略や行動はなかなか悪くありませんでしたよ。だから一つ、ご褒美をあげましょう? 受けられる願いに限りはありますがね。……確かこういうのを、あなた達の言葉で『冥土の土産』なんて言うんでしたか? 実に愉快な言い回しです、本当の冥土も知らないで、よくもまあこんな愉快な言い回しが出来るものですね」

「なら地獄に落ちろよクソ女神」

「分かりました、次の(ご飯)を喰べに行く前に、地獄へ顔でも出してみましょう」

 

 「アハハッ」と、嘲りを隠そうともしない声で、下品な笑い声を上げるクソ女神。

 もっと声を上げろよ、(わめ)けよ、騒げよ。



 ──幸福から絶望への転落は、デカい方が(たの)しいだろ?



「皮肉なもんだよなぁ。(お前)が怠慢の末に与えた能力で、(お前)の首を食い千切るんだぜ?」


 海に背を向け、クソ女神に顔を向ける。


「……なんの話ですか?」

「テメェの収まらねぇ腹を満たす事さえ他人任せ……【怠惰】ここに極まれりってか、ええ? そんなテメェは次も、次も次も次も次も! 自分の食欲を満たす為だけに星を喰らうつもりなんだろうよ。実に【傲慢】だ」

「だったらなんだと言うんです?」

「──上には上があるってことだよ」


 刀を抜く。


「能力の管理が杜撰(ずさん)なんじゃねぇか? その中でもとりわけ、俺に与えた能力は高級過ぎたみたいだな……【刻ノ神(クロノス)】ってんだが」

「っ! 【大罪申告(たいざいしんこく)】」

「どうせテメェの頭にはなんにも残らねぇだろうが、ちょっとでも印象に残るように言ってやるよ。『一体いつから能力を使っていないと錯覚していた?』今更能力を奪ったって遅ぇよ」


 クソ女神がパロディ元を知っているとは思えないが、こちらの余裕を見せつけるように言ってやる。

 そして──


「ぐっ……!!!」


 腹に刀をぶっ刺して、横に引く。

 裂け目から血が、内臓が、意識が溢れ出る。

 

「がふ──」


 込み上げてくる血を抑制せずに吐き出し、目の前の相手の、【憤怒】に染まり睨みつけてくる顔を笑顔で睨み返す。


「|3000回目の延長戦《3000回目のディストピア》、再開といこう──」

「姫神祈ィィィィイイイイイイ!!!!!!」

 

 俺の死をトリガーに時空がうねり、回転が加速する。


 そうして、妹を救う為の物語は最初期──5年前へと巻き戻る。

 妹と、そして──



 ──俺に()をくれた、彼女を取り戻す為に。



「今度こそ、守り通す」


 時空の奔流に飲まれ、俺は意識を失った。

私は裸にならなければなりません(※!?)

何故なら、裸にならなければならないからです(※???)


 服 ヾ( ゜⊿゜)ポイッ

 ヽ(°∀。裸)ノ


我が名は不知火桃っ!

人に媚を売るプライドをドブに捨てた全裸の変態幼女!

よろシコお願いしまぁぁぁす!


※現在の私は以前なろうに投稿してたのにも関わらず、非公開のやり方が分からねぇから投稿しちゃえ! ってなってる頭残念な状態でございます(※ggrks)。んでもって一気に投稿するのを試してみたいので、2話目以降は既に何話か書き終わってますけど、投稿されるのはかなり後になるかと思われます。


『なんだこの幼女キメェ!? あ、ついでに小説も良かったです』

『チンチン!』

『今日の夕ご飯は回鍋肉』


と思った方は、ブクマしてシコシコ他の作品を読んでまっててくださいな〜


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あ・と・が・き・い・ら・ね・え( ゜д゜) ついでにまえがきもいらない。 とりあえずまとめて投稿されるの待ってます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ