異能練習
祭りの次の日。俺は目覚ましの音で起きた。
「んぁ、夏休みなの忘れて目覚ましかけちゃった。」
目覚ましを止めて起きる。
「あー、スマホどこだ。」
スマホを探していると、遠くに板状の物体があった。おそらくスマホだろう。
「うわ取るのめんどい。こっち来いよ。」
そう言ってもスマホが来るはずもなく…と思いきやスマホがすごい速度で顔に飛んで来た。
ガツン!!!!
どうやら本当に俺は力を手にして、大変な日々を送ることになりそうだ。
「まぁ、楽しいからいっか。」
ベッドに倒れ、俺はまた横になった。
また目がさめると俺は神のいる空間に居た。
「あ、また会いましたね。」
「ふぉっふぉっふぉ、相変わらず驚かないのじゃな。」
寝起きだし流石に驚けない。
「どうして僕を呼んだんですか。」
「日本中の選ばれし者が集まる学校を創立してな。お主はそこに転校することになったのじゃ。」
「そんなものどうやって一夜で創ったんですか。」
「神の力というやつじゃ。世界の政府に話をつけてな。」
「世界中に選ばれし者がいるんですね。でも僕日本語と英語くらいしか話せませんよ。」
「そこは大丈夫じゃ。選ばれし者は全員日本語を話せるようになっとるわい。」
いや神の力万能すぎだろ。それを分けてもらったってことは相当のことができるな。
「で、学校が始まるのはいつなんです?」
「来週じゃ。」
早いな。まあ神だしそれくらいはできるか。
「話はそれだけですか?」
「あとはのう…あ、そうじゃ。」
「なんですか?」
「お主の友の濱口俊と空色葵も選ばれし者になったみたいじゃぞ。」
「あ、本当ですか!仲良い人が居てよかったです。」
「それにしても"葵"とは…」
「どうしました?」
「いや、なんでもないわい。旧友を思い出しての。」
次の瞬間、俺は部屋に戻っていた。
「神なら明日からでも学校を始められたのに1週間も時間を残したってことはきっと自分の力に慣れろってことなんだろう。」
とりあえず自分の力になれていないとせっかくもらった力が台無しだ。
力を使う練習をしてみよう。
「とりあえず、空気清浄機持ち上げてみるか。」
目の前にあった空気清浄機に手をかざした。
すると空気清浄機は少し浮き上がったものの、だんだんと落ちて来て、床についてしまった。
どうやら練習しないと力は発揮できないようだ。
10回くらい空気清浄機を上げて下げてを繰り返してみた。
そしてまた持ち上げると、今度は10秒くらい30cm程度浮いて、だんだんと落下した。
「確実に力が強くなっている。この調子で練習しまくるか!」
3日後
気清浄機程度なら1時間は浮かせたままにできる程度まで上達した。それに加え回転・圧縮・膨張もできるようになった。
「そろそろ力の応用を考えてみる頃だろう。自分の筋肉ではなく、力で生活してみるか。」
それじゃあ試しに立ってみよう。腰を上げるイメージで胴体を上に…
力の加減をミスってしまった。自分が浮いたことに驚いて力を入れすぎた。俺は天井に時速50km程度で叩きつけられた。
ドガァアアン!!
痛い。すごく痛い。萎えた。寝る。
5分後、気をとりなおして腰を上げる。
ドガァアアン!!
痛すぎる。でも練習しないと上手くならない。頑張れ自分。
ドガァアアン!!
ドガァアアン!!
ドガァアアン!!
何回天井の悲鳴が聞こえて来ただろうか。とうとう俺は自分の体を安全に浮かせることに成功した。
ついでに体の耐久性も上がった。でも痛すぎる。
「それじゃあ次は足を前に動かしてみるか。」
まず右足をゆっくり前に…
世界が回った。いや、回ったのは俺の方か。
ドコォォォン!!!
足を強く前に押しすぎて背中を強打した。
ああ痛い。痛すぎる。萎えた。寝る。
3分後、気を取り直して足を動かす。
ドコォォォン!!!
もうやだ。たすけて。
1日後
俺は力だけで日常生活を営めるようになった。このままだと筋力が落ちそうだからもうそろそろ力に頼るのはやめよう。
この1日でかなり力が上達した。あと体の耐久性も上達した。あとはその力の強さと精密さを鍛えるだけだ。
「それじゃあまずあの遠くのリモコンをとってみるか。」
ゴツン!!!!!!
めっちゃ痛い。痛すぎる。萎えた。寝る。
1分後
「もう一回だけやってみるか。」
ゴツン!!!!!!
あーあ。これは体の耐久性がさらに上がりそうだ。
先に力だけ鍛えちゃうとやっぱこうなりますよね…




