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遭遇

さて、外に出て早々神からいたずらを受けたが、気を取り直して秋葉原に向かうとするか。


「よし、気を取り直して行くぞ。」


「いや水原お前よくそんな早く切り替えられるな!?」


レオナルドが言う。そういえばレオナルド達は神の仕業だと知らないのか。


「大丈夫だ、もうあんな偶然は起きない。」


「よくそう言い切れるな…」


濱口が言う。


「まあ俺を信じろ。根拠なしに言ってるわけじゃない。」


「お前がそういうならいいが…」


俺たちはそのまま特に何にも巻き込まれることなく新宿駅に着いた。


「ここが新宿駅でごわすか!!」


ブライオスが駅の中へ走ってゆく。


「うおおおおおっ!!」


レオナルドがブライオスに続き走ってゆく。


「あいつら元気だな…」


濱口が言う。濱口もあいつらと大して変わらないと思うんだが。


「そうだな。それよりあと1分で俺たちが乗ろうとしてた電車が出るぞ。」


「まじか!!おいお前ら!!早く行くぞ!!」


濱口が二人の方に走ってゆく。


だから次に乗ろうって言おうとしたんだがな…せっかちな奴だ。


「水原氏!!走るでごわす!!」


「走れ走れ!!」


ブライオスとレオナルドが駅のホームに向かおうとしている俺を追い抜かす。


「遅れるぞ!!」


二人が通った2秒後、濱口が俺を追い抜かす。


「次の電車に乗ればいいものを。」


俺はそう小声で言った後、走る。


俺たちがホームに着くと、電車のドアが閉まろうとしていた。


「クソッ!<(フラッシュ)…」


「やめろ!!」


瞬雷を使おうとするレオナルドを止める。


「でも!!電車がっ!!」


「拙者達は何としてもあの電車に乗らなきゃいけないでごわす!!」


「いや次が…」


「俺に任せろ!!うおおおおおおっ!!!」


俺が二人に言おうとした瞬間、濱口がものすごい速度で電車に走る。


「さすが濱口!!短距離走めっちゃ早かったからな!!」


「彼ならなんとかなるでごわす!!」


異能なしの現状では濱口が今一番頼りになるな!…まあ次があるんだが。


「間に合えええええええっ!!!」


濱口が閉まりかけている扉に手を伸ばす。


「「いっけええええええ!!!」」


レオナルド達が全力で応援する。


しかし。


「がはっ!!!」


濱口が閉まった電車のドアに激突する。


「そんな…俺たちは…」


濱口が床に膝をついた途端、電車が発車する。


「くそおおっ!!俺たちの青春が…」


レオナルドが濱口のところへ駆け出し、だんだんと駆け寄る速度が落ち、濱口の前に膝をつく。


「拙者のせいでごわす…拙者が駅に着いたことで舞いあがらなければ…」


ブライオスが二人の近くに寄り、膝をつく。


「いや、俺のせいでもあるんだ…俺がブライオスを止めなかったから…」


レオナルドが言う。


「そんなことより最後、俺に任せろと言っておきながら電車を行かせてしまった俺が悪い…」


濱口が言う。


「お取り込み中のところ悪いんだが、次の電車あと3分で来るぞ。」


茶番劇をしている三人に言う。


「「「え。」」」


三人が一斉にこちらを見る。


「次があったのかよ!!早く言えよ!!駅で舞い上がってても良かったじゃねえか!!」


「あんなに応援した意味がなかったでごわすよ!!」


「俺はなんのために走ったんだ!!」


三人が俺に対し、言う。


「いや流石に次あるだろ。ここ東京だぞ。なんだと思ってんだ。というか濱口!!お前日本人だろ!!」


「あ、そっか。」


濱口が言う。全く一体こいつらはなんなんだ。


俺は驚いていた周りの人に謝りながら、三人を連れて次の電車を待った。


そして3分後、俺たちは電車に乗った。


「いやぁー、てっきり次の電車がないと思ってたが、よく考えたらあるに決まってるよな!」


レオナルドが言う。


「そうでごわすなー。ここは日本の首都でごわすからな。」


ブライオスが言う。


「完全に忘れてたぜ!」


濱口が言う。お前は日本人だろ。


「お前らと居ると疲れるぜ。」


三人に言う。


「安心しな、もう下手なことはしないぜ。」


レオナルドが言う。その直後。


「蚊がいるでごわす!」


ブライオスが宙を指差す。


「なんだって!!<(エレクトリック)…」


「言ったそばから下手なことすんな!!」


俺は虫を潰し、レオナルドに言う。


「あ、すまん。つい手が出た。」


もし異能を人前で使って、つい間違えて異能使っちゃいましたじゃ許されないんだぞ。


「これからは気をつけろよ。秋葉原に行けなくなるぞ。」


「すまん!」


まあ反省してるみたいだしいいか。


「濱口、お前もだぞ…」


そう言いながら濱口の方を見ると濱口が手の中でネジを溶かしていた。


「お前もか!異能はやめろ!」


周りの人に聞こえないよう小声で言う。


「ん?ああ!すまん!つい癖で!」


濱口がすぐにネジを溶かすのをやめる。


癖で手の中で物を溶かすとは恐ろしい奴だな。


「今すぐこれは捨てる!」


濱口がオレンジ色に光るネジを落とそうとする。


「だから捨てるな!!隠し持っとけ!」


すぐに濱口の手を抑え、捨てるのをやめさせる。


「そういえば捨てちゃダメだったな!すまん!」


まったくこいつらと居ると本当に疲れるな。


「というかあんまりはしゃぐと周りの人に迷惑だからお前ら静かにしろ!」


小声で三人に注意する。


「そうだな!すまん!」


「了解でごわす。」


「おう!」


三人とも小声で返す。


そして俺たちは暫くの間大人しく電車に揺られ、秋葉原に到着した。


「よっしゃ!!秋葉原だああ!!」


レオナルドが電車から飛び降り、改札口の方へ走ってゆく。


「待つでごわすーー!!」


ブライオスがレオナルドを追う。


「お前らまてー!!」


濱口も続く。


早速はしゃぎ始めたな。まああれだけ行きたいと言っていた秋葉原に着いたのだから仕方ないか。


「お前ら急ぎすぎだぞー!」


三人に言いながら俺は改札の方へ歩く。


そして俺たちは改札口を出て、駅から出た。


「すげえ!!ここが秋葉原か!!」


レオナルドが元気に言う。


「すごいでごわす!!どこに行けばいいかわからないでごわす!」


ブライオスが言う。


「よっしゃー!!お前ら全員ついてこい!俺がオススメのルートを教えてやる!」


濱口が言う。濱口は割と秋葉原に詳しいようだ。


「おう!!ついていくぜ!!」


「拙者もついていくでごわす!!」


レオナルドどブライオスが濱口に言う。


「水原、お前もちゃんとはぐれないようについてこいよ!」


濱口が言う。


「もちろんだ。どちらかというとはぐれるのはお前らの方だと思うがな。」


濱口に言う。


「よし!出発だ!!」


濱口が歩き始める。そして少し歩き、店に入った。


「この建物でいろんなグッズが買えるぞ!」


濱口が言う。


「すごいでごわす!!いろんな本が置いてあるでごわす!!」


ブライオスが周りを見渡す。


「本以外ないのか?」


レオナルドが濱口に言う。


「あるぞ!上の方のフロアにたくさんな!」


濱口が言う。


「まじか!!連れてってくれ!」


レオナルドが言う。


「拙者もみたいでごわす!!」


ブライオスが言う。


「水原はどうだ?」


濱口が俺に言い、三人が俺に視線を向ける。


「俺はお前らについていくぞ。」


「おし!じゃあ上のフロアに向かうぞ!ついてこい!」


そして俺たちは階段を登った。


「すごいでごわす!!色んな可愛いキャラがいるでごわす!」


「あ!!俺このアニメ知ってるぞ!!」


「お、ここら辺は新しいものばっかだな。」


三人が楽しそうに商品を見ている。


俺も自分の好みのキャラでも探すか。


俺は棚にある商品を見ながら右に進む。


「きゃっ!」


何かにぶつかった感覚と共に女性の声が聞こえる。人に当たってしまったようだ。


「すみま…」


「ちょっとあんた何するのよ!」


謝ろうとした途端、激昂される。


「ごめんなさ…」


再び謝りながら振り向くと、そこには見知った顔があった。


シャロルだ。


「水原!?!?!?!?!?」


「シャロル!?」


なぜここにシャロルがいるんだ。ここは学園外だぞ。


「お前どうして!!」


シャロルに言う。


「あんたこそなんでここにいるのよ!!」


シャロルが俺に言う。その瞬間、隣から別の声がした。


「え!?かいとくん!?!?!?!?」


葵だ。


「葵もいるのか!!」


俺は振り向き、葵に言う。


「どうしてここにいるの!?」


葵に言われる。


「ブライオス達が秋葉原に来てみたいって言うから来たんだが…葵達はどうしてここにいるんだ?」


葵に尋ねる。


「それは秋葉原に来たいってシャ…」


「空色さんがどうしてもここに来たいって言うから私もついて来たのよ!!」


シャロルが葵を遮って言う。


「そ、そうだったのか。でもどうやって外に出たんだ?あの駐車場からか?」


葵に聞く。


「駐車場?私たち普通に瞬間移動でここまで来たんだけど。」


あ。そう言えば葵の能力なら学園外でも余裕で行けるんだった。もしかして最初から葵に頼んでれば駐車場を探す手間も脱出する手間もいらなかったのでは。


「そうだ!それより二人とも腕輪…」


二人の腕を見る。しかし二人とも腕輪をつけていなかった。


「もちろんしっかり外に出るときは腕輪を外してから出てるよ?」


葵が言う。あのとき腕輪を外したことがあるって言っていたのは前外に出たことがあるからだったのか…


「前回はいつ外に出たんだ?」


「それなら先週の日曜だよ。」


先週の日曜…俺たちが駐車場を探してた日のことか。あの日葵達が何をしていたのか気になってはいたがまさか外に出ていたとはな。


「まさか二人と外で会うとは驚きだ。」


「私も驚いたよ!まさか瞬間移動を使わずに外に出てくるなんて!」


「ちゃんとバレないようにしたんでしょうね!?」


葵に続き、シャロルが言う。


「安心しろ。出るときは腕輪を置いて誰にも見られないようにしたし、外でも異能は見られてない。」


「へえ。ちゃんとそれくらいは考えれるようね。私たちの足手まといにはならないようにしなさいよ。」


シャロルが言う。


「あれ、シャロルちゃん最初腕輪付けたまま出ようと…」


「するわけがないものね!!」


シャロルが葵の口を抑え、言う。


「水原氏、そっちは何かいいのみつかったでごわすかー?」


ブライオスの声が近づいてくる。


「拙者は…ってなんで御二方がここにいるでごわすか!?!?」


ブライオスが言った途端、レオナルドと濱口の声がする。


「なんでお前らがいるんだ!?!?」


「ん?レオナルド何言って…ってええ!?!?」


驚く三人に事情を説明する。


「いやぁまさかここで会うなんてな!」


「びっくりしたでごわす!」


「空色達も外に出てたとはな!」


三人が言う。


「ああ。俺も驚いた。まさか葵が秋葉原に行こうとしてたなんてな。」


「いや、私じゃなくてシャロ…」


葵が何かを言いかけたと思うと、急に黙り、再び口を開いた。


「そう!私秋葉原に急に行きたくなっちゃって!」


ほう。葵がそんな衝動で動くとは珍しいな。本当に葵が行きたいと言い出したのか?


「そんな事言って本当はシャロルが行きたいって言ったんじゃないのか?」


試しにシャロルを揺さぶってみる。


「なんでわか…じゃなくてそんなわけないでしょ!!なんで私が秋葉原なんかに行ってアニメのグッズを買わなきゃいけないのよ!!」


シャロルが言う。


「いや、別にアニメのグッズを買うとは誰も言ってないんだが。」


「知らないわよ!!ばかっ!!!!」


あー。これ図星なやつだ。


「まあいい。とりあえずレジに行くか。」


そして俺たちはレジに向かう。


「俺は特に買うものが決まらなかったからお前らが買うの待つな。」


「私も決まらなかったから待つね。」


俺が言うと、葵が続けて言う。


「シャロル、お前のその後ろにもってるいくつかのグッズは会計しなくていいのか?」


シャロルに言う。


「えっ!?なんで持ってるのがわかったの!?!?」


シャロルが言う。


「本当に持ってたのか。適当に言っただけなんだがな。」


「騙したわね!!!!!もう!!!」


そう言いながらシャロルがレジに並ぶ。


本当は後ろに持ってるのがさっきチラリと見えたんだがな。相変わらずシャロルはからかい甲斐がある。


「相変わらずかいとくんはシャロルちゃんをからかうの好きだね。」


葵が言う。からかっているのはお見通しだったか。


「ああ。あんなに面白い反応を返してくれるのは他に濱口くらいしかいない。」


「かいとくんらしいや。」


そして俺たちは少しの間レオナルド達が会計を終わるのを待った。


「せっかくだし一緒に行動しようぜ。」


レジを出たシャロルに言う。


「なんで私に言うのよ!!勝手にしなさい!!」


シャロルが言う。


「お前らもついてくるのか!大歓迎だぜ!よし濱口、次の場所に案内してくれ!!」


レオナルドが言う。


「おうよ!」


濱口が言う。


俺たちは店を出て、濱口について行った。

1週間ぶりの投稿です!みなさんお待たせしました!






…待ってくれていた人が居るといいんですが。

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