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15話 またマルルのスキル検証

今僕は”種類別・スキル効果一覧”と言う名前の本と、この…


スキル

【スライムスキル】

<合体><分裂><変形><変質> <硬化>

【否魔力使用スキル】

<意思伝達><情報共有><距離拡張> <魔力共有><感覚共有><行動伝達><暗視><大気魔力吸収>

【魔力使用スキル】

<思考加速><高速移動><能力共有><魔力撃>

【武技】

<剣術><槍術><斧術><盾術><弓術><双剣術> <格闘術><鞭術>

【魔法】

<火魔法><水魔法><風魔法><土魔法><光魔法><治癒魔法> <闇魔法><障壁魔法><催眠魔法><飛行魔法>

【強化】

<身体能力強化><魔力強化> <身体能力向上><魔力向上><高速思考><予知><気配察知><魔力感知><再生><記憶力>

【生産】

<調合>

【特殊】

<魔法の才能><演算の才能>


マルルのスキル一覧を交互に見ている。


「はぁ~、何度見ても異常なスキルの数ね」


そう言うのはソフィス。今僕たちは本でマルルのスキルを調べてる。


「まあ、順番に試していこうか」

「うん!」


ちなみにマルルは今人型に戻っている。


「<硬化>は硬くなるスキルだな。 これは使えそうだから、今度試そうか」

「うん」

「次は、<魔力共有>だけど、本によると仲間の間で魔力の共有ができるらしい。 ちょっと僕に使ってみてくれ」

「わかった」


すると、マルルの魔力が感じられる。目を瞑り、感覚を研ぎ澄ます。遠くにマルルの魔力がいくつもある。全部かなりの量だ。おそらく、<魔力強化>や<魔力向上>でマルルの魔力が底上げされてるのだろう。数は…1000以上。多分全部のマルルの魔力が使えるのだろう。合わせたらとんでもない量になる。


「すごい量の魔力を遠くでで感じる」

「すごいってどれくらい?」


ソフィスが聞いてくるが、言葉では表せない。


「マルル、ソフィスにも魔力共有使えるか?」

「やってみる」

「…何この魔力! すごい量じゃない! これ、私も使えるの?」

「本にはそう書いてある。 でも、やってみないとわからない」


僕がそう言うと、ソフィスはなにか考え始めた。


「どうしたの?」

「このスキルってどの距離まで使える?」

「多分距離拡張があるから、どこまでも届くんじゃないかな?」

「だったら私が訓練してる時も使えるよね!」


実際に使えるかはわからないが、そんなことをしてるとソフィスが大魔法連発しそうで怖い。


「一応聞くが、これで大魔法連発できる!やったー! …なんて考えてないよな?」

「…まあ、スキルの効果はわかったんだし、次のスキル調べよう?」


この反応は図星だな。


「じゃあ次は<感覚共有>だな。 これは全身の感覚を共有するらしい。 やってみて」


使った途端、まるでマルルの体に入ったかのように全身のことが感じられる。


「次は<行動伝達>だけど、これ他人の体を動かせるらしい。 この感覚共有を使ったまま発動してみてくれないか?」

「うん」


同時に使うと、マルルの体が動かせそうな気がする。ちょっと立ってみよう。


ゴチン


天井に頭をぶつけ、床に落ちる。


「ちょっと大丈夫!?」


一瞬で悟った。マルルの体は強すぎる。

立とうとしただけで天井に頭をぶつけるほど大ジャンプしてしまった。


「マルルの体使うならもっと練習してからにして」


怒られてしまった。

気付いたらマルルの体を動かせなくなってた。さすがにマルルもまともに動かせない僕に体を任せられないよね…。


「次行こうか。 <暗視>は暗いところで使うと見えるんだって。 これは後回しにしよう。 次は<大気魔力吸収>だ。 これは大気中から魔力を吸収して回復するらしい。 今は魔力減ってないからこれも後だね。 これで否魔力使用スキルは終わりだ」

「ねえ、否魔力ってことは魔力使わないんでしょ?」

「そうだけど」

「じゃあ、私と魔力共有しても魔力は減らないでしょ?」

「ソフィスが魔力使ってどんどん減ると思うけど? それは考えてる?」


ソフィスが黙った。どうしてもマルルの魔力を使いたいようだが、それはさせない。


「次行くぞ。 これからは魔力使用スキルだ。 まずは<思考加速>。 これは魔力を使って頭が良くなるって事でいいのかな? 考えが早くなるって書いてあるけど。 次の<高速移動>は、魔力を使って移動を早くするらしい。 次に<能力共有>だけど…魔力を使って他人と一時的にスキルを共有するって書いてある。 やってみてくれるか?」

「わかった。 でもこれ、スキル選んで共有するみたい。 どれがいい?」

「そうだな、<身体能力向上>とかどうだ? 分かりやすいし」

「やってみる」


突然体が軽くなる。部屋の中でちょっと動くと、目に見えて動きがいい。


「すごい動きやすい。 ずっとこの状態でいたいくらいだ」

「でも、結構魔力使う」


という事でスキルを切って、次に移る。


「<魔力撃>は武器や手に魔力を溜めて、高い威力の技を出すらしい。 この技はここでは試せないね。 これで魔力使用スキルも終わりだ。 次は武技だけど、これも武器がないから飛ばして、魔法スキルだね」

「魔法! 魔法なら私詳しいよ!」


魔法と聞いてソフィスが突然やる気になった。せっかくなので色々聞いてみる。


「じゃあ、闇魔法は珍しいけど基本属性だよね?」

「そう! 闇は相手に効率的にダメージを与える属性で、攻撃が得意。 相手の体を抉ったり、一部を消滅させるような強力な魔法もあるよ」

「さすがソフィスだ。 障壁魔法も教えてもらえる?」

「障壁魔法は防御魔法の一種で、平面の壁を出す魔法。 他にも属性と組み合わせて、燃える壁とか冷たい壁とか、色々作れる! そうだ、簡単な壁ならすぐ出せるはずだから、マルルちゃんやってみて」

「わかった」


マルルが手をかざし、透明の壁が出来る。


「さすがマルルちゃん! この壁は衝撃を吸収したり、逆に増幅させることも訓練すればできる。 一流の障壁使いが魔法を無効化する壁作ったって話もあるよ」


ソフィスの解説はかなり分かりやすい。本の中で探す必要も無い。


「次は催眠魔法も教えてくれ」

「催眠魔法は”無意識”に相手を動かす魔法。 意識してれば止められるし、明らかに不自然な行動はさせられない。 でも、相手を無意識に眠らすことができる。 眠りってのは、いつの間にか無意識に寝てるものだからね」


催眠魔法は眠らせるのには使えそうだ。


「次は飛行魔法だけど、わかるか?」

「もちろん! 飛行魔法は自分が飛ぶのは当然だけど、周囲のものを飛ばすことも出来る。 石を飛ばして攻撃、なんてこともできる」

「さすがソフィス、詳しいな。 ありがとう」

「だったら魔力共有を…」

「ダメ」


まさか、まだ諦めてないとは…。


「とにかく強化スキルに行くぞ。 強化はオンオフがないから、試すといっても、なんにもできないけどな。 <身体能力向上>と<魔力向上>は、身体能力と魔力を底上げするスキルだ。 これは飛ばそう。 <高速思考>は考えが速くなってるらしい。 次は<予知>これはたまに未来が見えるらしい。 いつ見えるかはわからないみたい。 次は<気配察知>と<魔力感知>だけど、マルル気配とか魔力感じるか?」

「うん。 集中すると周りの魔力を感じる。 気配はなんとなくもやもやと感じる」

「じゃあ多分それがこのスキルの効果だね。 次は<再生>だけど、怪我が早く治るらしい。 これは怪我しないと分からないから飛ばそう。 次の<記憶力>は、記憶力が良くなるらしい。 これも試せないから飛ばして、これで強化スキルはおしまい。 生産スキルの<調合>は、薬草とかの色んな素材を混ぜて薬を作るんだって。 これも素材が無いし飛ばそう。 次は特殊スキルの<魔法の才能>だけど…」


おそらく、これがマルルが魔法を改造できた理由だ。


「特殊系は本当に特別なスキルが集まってるみたい。 とりあえず本を見せるね」


<魔力の才能>

このスキルは、魔法の研究には必須で、保有している魔法スキルの魔法を、解析や改良、新たに作ることが可能となる。

魔力の才能と魔法スキルの両方の保有者は、通常は各国の魔法研究所に高額の給料でスカウトされるため、そのまま生涯就職することが多い。

なお、魔法の才能を持ってる場合、ほぼ必ず魔法スキルを他に保有しているが、魔法スキルがない場合、研究できる魔法がなくなる。そのため、才能の持ち腐れと言われる。

基本的にこの世に存在する魔法は、魔法の才能のスキルを持ってる居る人が開発し、受け継がれたものだ。一部の魔法は、魔法スキルと魔法の才能の両方を持ってる人が現われていないため、基礎魔法しか使えない。


「マルルちゃんは魔法スキルいっぱい持ってるから、どんどん開発し放題だね」

「今まで両方持ってる人が現われてないスキルって、どんなのがあるのかソフィスは分かるか?」

「重力魔法が使えないのは聞いたことがある。 でも、それはマルルちゃんも持ってないね」

「いや、それはもうすぐ手に入るかもしれない。 グラビティスライムって言うのが重力魔法持ってるかも知れないんだ」

「そうなの!? もし最初に重力魔法の開発したら大金持ちだよ!」


確かに未開発の魔法を開発したら、今まで使えなかった魔法が使えるようになる。重力魔法の使い手は、今まで少しなにかを重くするのが限界だったらしい。そこに新たな魔法が使える魔道書が出てきたら、買うに決まってる。

もしお金に困ったら、マルルの開発した魔法を魔道書にして売るのもいいかも知れない。


「最後は<演算の才能>。 これは…あらゆる演算が得意になるらしい。 本見せるね」


<演算の才能>

このスキルは、あらゆる演算能力が上がる。このスキルがあると、学者や軍の指揮官、内政の補助に推薦されることが多い。1度だけ<魔法の才能>とこのスキルを同時に持つ人が現われた。その人は賢者と呼ばれ、多くの火魔法スキルを開発した。その賢者の功績のおかげで、今火魔法がもっとも発達していると言われている。そのため、<魔法の才能>と<演算の才能>を同時に存在した場合、その人は国では管理せずにすべての国で共有する、と言う条約が定められている。


「マルルちゃん…思った以上にすごい存在みたいだね。 しかも魔法大量に持ってるし…」

「そうだな…」

「そうなの?」


マルル本人はよく分かってないみたいだ。


「マルルちゃん。 簡単に言うと、みんなが作れない魔法が作れるの」

「わかった! じゃあ魔法いっぱい作る!」

「そうだね! できれば光魔法いっぱい作ってね! あと治癒魔法もね」


ソフィスはついでに願望を伝えている。


「これで、スキルは大体分かったね。 みんな大丈夫かな?」

「魔力共有をしてほしい…」

「ダメ」


ソフィスが何度聞いてもそれはさせない。

するとマルルが


「もうすぐ南のマルルが南都に着くよ」

「それじゃあデビルスライム探そうか」


今日で投稿開始から1週間です。

軽い気持ちではじめましたが、意外にもランキングに乗り、上がってきています。

これもみなさんのおかげです。

みなさんが読んでくれて嬉しいです。


これからもよろしく願いします


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