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お久しぶりです!約1年弱ぶりですね!!!!お話がまとまってきたので更新を再開させていただきたいと思います!
「俺……じゃなくて、あー……僕思ったんだけどさ」
エルの一人称をひと睨みで変えさせ、ニンマリしている私に、エルは続けて衝撃発言をした。
「マリーナの弟もいるんじゃない?」
……what?
「……私はひとりっ子だよ。まさかお母さんとお父さんに隠し子がいたとか言うんじゃなかろうな……?」
エルの言葉の意味を別に捉え、そう答えるが、エルは呆れた顔でんなわけねーだろと言う。ちげーよ!!!
「やめて!! エルはそんな言葉遣いしないから!!」
「あーめんどくせぇ!」
「言葉遣い!!!!」
「ごめんね!!!」
「いいよ!!!!」
「ありがとう!!!!!」
「2人とも静かに!!!」
「「うっす」」
大声で言い合ってたらカトレアさんに止められてしまった、反省。
「全く……息が合ってるのは昔から、ね。それで、話を戻してもいいかしら? マリーナちゃんの弟について」
カトレアさんにそう言われ、私は少し顔をうつむかせた。
「その……弟もいる、って言うことは十中八九うちの弟も死んでる………っていうことになりますよね……」
私がそう言うと、カトレアさんはそれは……と言い淀んだ。
「……きっと、そうだろうね」
そう言ったのはエル。
「ちょっと!」
厳しい声でカトレアさんは制したが、エルは聞かずに、続けた。
「でも、もし死んでしまったってことは、きっと転生もしてる。このゲームのことを知っていて、なおかつマリーナの弟っていうことは、恋人である俺や姉さんが転生してきたように同じように転生したはずだ。転生したなら、この世界を生きてることが、今を、生きてることが、大事なんじゃないか?」
真剣な表情でエルはそう言った。
今を、生きてる。
その言葉は、ひどくストンと、胸に落ちた。
前世のことを思い出してからバッドエンドにならないように、を頭の隅に置いて、何があっても気が緩まないように、と引き締めて、でもどこかで前世で死んでしまったことに後悔や悲しさを持ってた。
エルやカトレアさんは転生してる。私の弟も転生している、ということはきっと亡くなってるんだろう。
だけど、それに囚われるんじゃなく、今を、生きる。
ここに、エルと、カトレアさん、そして私が転生して、こうしてどんちゃん騒ぐ、今を。
「……そうだね!」
私はとびきりの笑顔でエルにそう返した。
「おう!」
エルは一瞬驚きながらも、笑顔で返してくれた。そしてそのまま爆弾も投下される。
「ちなみにその見当もついてたりします」
「……え?」
「まぁそれはおいおいねー」
「いやいや、え?」
「それもそっか」
「いやいや待て待て待て」
エルとカトレアさんが軽く流そうとするのを阻止する。
「え?いやいや、え? いるの?? 私の弟、いるの?? え? っていうか見当ついちゃってるの? まじで?」
私が混乱しながらそう返すと、エルとカトレアさんは顔を見合わせながら、
「まぁ、性格そのままだったしねぇ」
「転生してる可能性を考慮してみればおのずと……ねぇ」
と言われる。
「えー……?」
性格はそのまま……
「まぁそれはまた今度、会いに行くってことでいいじゃない!」
そうカトレアさんに言われ、それもそうか……? と納得しかける。
「自分で考えて当ててみればいいんじゃない?」
エルにもそう言われ、とりあえずの言及はやめることにした。
まじかぁ、弟いるのかぁ……。まだ可能性で考えてたから普通に衝撃だわ……。
「完全に気づいてなかったなら分からないかもねー」
へんっとあざ笑うように言われ、むむっとする。
「なにおぅ! ちょーっと気づいたからって調子に乗っちゃって! まぁ見てなさい、私の名推理で見事当ててみせるわ!!」
腰に手を当て、胸を張りドヤ顔をして見せる。
「できるもんならね」
エルはそう言って、ひらひらと流してみせた。
くぅ!! いらつくぅ!!
改めてお久しぶりです!なんか色々あっていつのまにか6月……!!前の投稿が去年の7月!?って思ってビビりました、こんなに日が経ってたとは……。
これからは毎週土曜日に更新する予定のものの、受験が8月にあり、また部活の合宿で危うい時もありますが、基本お休みは無いと思います!頑張ります!!
ここまで待ってくださった皆様本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします!!




