表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/94

74


 とりあえず、落ち着いて考えることは大切だよね、うん。


 まず……ルイさんのこと。


 今のところ隠しキャラ候補の上位に上がっている。まぁ理由としては、精霊使いであることが最もな理由だ。


 ……あいにく私は隠しキャラの特徴をあまり覚えていないので、隠しキャラが精霊使いか否かを覚えていないのだ。ジーザスッ!!


 そして、次にドルソン先生。


 もちろん理由はカトレアさんが言っていた、ということだが、これに関しては、なぜそう思ったか、の理由がないので上位かは付けれない。


 なんかよく考えたらリア充臭がした気がするし。ちょっと忘れかけてるけど。そんなの許せない。リア充反対!!!!


 ……気を取り直して次は、悪役子息のルージュ。


 理由は、まぁ悪役子息が実は?的なフラグの可能性を考慮してのことである。それ以外に理由はない。可能性も低い方だ。


 まぁ、他にも色んな人を考えたが、可能性を考えるとこの3人……のような気がする。


 その中でも、ルイさんが特に。


 まぁ単純に先生とルージュは、人から聞いた話とフラグの可能性と比べれば、ルイさんははるかに高いというだけだけど。


 ……これを全て解決するには、前世の記憶を思い出せばいいのだろうか……?


 まだ忘れていることがあるらしい私の記憶。


 その記憶の中には、隠しキャラについても、ある気がする。……まぁないかもしれないけど。


「とりあえず記憶を思い出すことも頭に入れた方がいいかー。何かあった時に記憶が武器になるってことがあるかもしれないしなぁ」


 他にも隠しキャラ候補はいるかなーとぼんやり考え始めた時、コンコンとノックが聞こえた。


「はい」


 ドアの方に目をやり、そう返事をする。


「すみません、マリーナ様。少し、よろしいでしょうか」


 そう控えめに言う声は、ルイさん。


 直前までルイさんのことを考えていたため、急な声に、びくりと震える。


「は、はい、どうぞ」


 私は、ベッドから体を起こし、立ち上がる。


「失礼いたします」


 そう一礼して、私の部屋に入ってきたルイさんに、私は首を傾げながら、


「どうしたんですか?」


 と尋ねた。


「……アルナルド様から、言付けを」


 アルナルド様? 何の用だろうか?


「そうなんですか。アルナルド様はなんと?」


 そう尋ねれば、口を閉ざすルイさん。


 ……ん?


「えっと……アルナルド様はなんとおっしゃっていたんですか?」


「……マリーナ様は、気遣いができる、素晴らしいお方です」


 と、突然の褒め言葉に、私は一瞬固まってしまう。


 ……え?


「あ、ありがとうございます……で、でもそういうお世辞はもっと言うべき方に……」


「言うべき方だから、言っております」


 と、被せられ、少し驚く。


「それは……ありがとうございます。そ、それでアルナルド様の言付けって……?」


 ルイさんのよく分からない発言に謎のお礼と、まだ伝えられてない言付けについて聞くが、またもや口を閉ざしてしまう。


 え、ええ……なに……?


「アルナルド様が、エル様のことを」


「エル様の?」


 ルイさんの言葉を反芻し、記憶の戻し方についてみんなで改めて話し合うんだろうか? と考える。そんな時、またぽつりとルイさんが続けた。


「……マリーナ様には、いつもあの男がおりました。


マリーナ様の中心にも、いつもあの男が。


そんな時、その男がおかしくなりました。


そしてマリーナ様もその男を心配し、つきっきりになるでしょう。


でも、それは、あの男が寄ってくることではない。


だから、その前に……





マリーナ様を、あの男から離せばいい。




そうすれば、マリーナ様は……」



 そう言ってゆるゆると私に近づいてくる。


 ……どうしよう。どうすれば?


 逃げれる……とは、思えない。


 そんなことより、やっぱりルイさんが隠しキャラだったんだ……!!


 なら、ルイさんはかなりの危険人物ってことになる。ここは逃げた方が先決……!!


 私はそう考え、がら空きの右に向かって走り抜ける……はずだった。


 そんな単純なこと、ルイさんが分からないはずがなく、すぐにふさがれ、むしろ逃げようと向かったことでルイさんとの距離がすぐ近くになってしまった。


 まずい、と身を引こうとした瞬間、お腹に激痛。


「つぅ……」


 小さくうめき声をあげ、あまりの痛さに床に倒れこむ。


 やばい、意識が……


 そこで私の意識が、途切れてしまった。

よしよしよし……順調に進んでいるのでは……!!

もうおかしい部分は基本的にまた別日に読みます……!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ