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昨日更新しなくて本当にごめんなさい!
夜中でも起きてる私が、8、9時に寝るなんて思わなかったんです!
起きてすぐ投稿しようと思ったら携帯は充電切れだし、もうわーーってなってました!!
本当にごめんなさい!!
「……えーっと」
「見なかったことにしてくれ」
私が戸惑っていると、リュラさんはもう一度そう言った。
「……理由をお尋ねしてもよろしいですか?」
とりあえず心を落ち着かせるため、話を進める私。
「あれはただの実験だったんだ」
実験?
「お前たちは転生者……ってことでいいんだよな? 俺の英語に反応してたし」
そう問われ、私たちは頷く。
「その転生者のみがその本を見つけることができる魔法ってのを俺は編み出した訳だ。ちょうどここは本いっぱいあるし俺管理者だし、まぁちょこっといじって置いてみた、みたいな? まぁ本当に転生者がいて見たとは思わなかったんだけどな。で、その本にはまぁ色々書いてたじゃん? バレるわけにはいかないわけ。だから黙っててほしいなーみたいな」
そう話し終えた後、一息ついて、疲れたーと呟くリュラさん。
「な、なるほど……で、えっと、リュラさんももちろん転生者なんですよね?」
1番気になってたことを聞いてみる。
「ん? おお、転生者。享年18歳の男だ」
享年までは聞いてないんだけど……なんて思いながら続けて質問する。
「じゃあ、この世界が乙女ゲームっていうのも知ってます?」
と聞くと、
「は? 乙女ゲーム!? ただの魔法ファンタジーじゃないのか!?」
と返された。
なるほど、これは……
「知らずに転生してきたパターンか……」
カトレアさんがそう呟いた。そうみたいですね……。
「いや、ちょっと待て? ここは乙ゲーの世界なのか? ……っていうことはそこの男は元女ってことか?」
そうエルの方を指差すリュラさん。
「あ、いや、僕も元男です。姉さんがこのゲームの開発者の1人だったので、やったことがあるだけで」
「へぇ……あれ、そういえばそこの女はどっかで見たことあるな……」
とカトレアさんを見る。
「私もセキュリティのことには少し関与してるから、そこで見たことあるのでは? まぁ私はあなたのこと見たことないんですけど」
カトレアさんがそう言うと、ふーんと興味なさげにリュラさんは返した。
リュラさんから聞いたのに……。
「えーっと、私はこの世界のゲームの経験者で、カトレアさん……この人はこのゲームの製作者さんです。そしてエルはカトレアさんの前世の弟さんです」
私たちの説明をすると、リュラさんはなるほど、と頷いた。
「俺は……乙女ゲームは分からないがギャルゲーならかろうじてわかる。……ん? 製作者? このゲームを作った奴ってことか?」
と、気づいたようにそう問う。それにカトレアさんが当然のように、「そうですが?」と返す。
「じゃあこの世界のことを全部知り尽くしてんのかよ! チートか!」
リュラさんはしゃいでいる。
えー、外見が大人なせいでギャップが激しい……。
「設定したところは知ってるけど、そこからの補正は私も対処出来てないの。例えばあなたが編み出したって言ってた魔法。あれは、設定外のことだから私は把握できてない。だから、もしこのゲームという枠内にその設定外の何かが影響を及ぼしてしまったら、私はもう対処出来ないってこと」
「なるほどな。ふむ……」
カトレアさんの言葉にうなずきながら納得し、何かを考えるリュラさん。
「そもそもなんで俺たちは転生させられてるんだ? この世界に」
……え?
「そりゃ……この世界で楽しみましょう! みたいなのなんじゃないですか?」
私がそう言うと、意味のわからないという顔をするリュラさん。
「俺は関係のない乙女ゲームのなかに転生したことになるんだが」
それは……
「普通にファンタジーを楽しもうみたいな……」
「わざわざ乙女ゲームで?」
……
「……知るか!!」
私に聞かないで!!
「でも確かに私たちは理由があるけどリュラさんには何も理由がないですね……」
と考え込むカトレアさん。
「……てか、そろそろ帰ってもらっていいかな?」
みんなが考えているなか、ふと、リュラさんがそう言った。
……あぁ?
前書きとはガラリと話が変わるのですが、来週の10日で「ヤンデレ乙女ゲームに転生した!…しかも主人公!?」が1年になります!
中学3年という受験の頃に書き始め、高校生になって生活スタイルが変わり、お休みもさせてもらいながらここまで続けることができて嬉しいです!
1年だからなんかしたいけど思いつかないんでなんか考えておきます(笑)
そして昨日の更新をサボってすみませんでした!!




