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先週の更新を無断で休んでしまい、申し訳ありませんでした。さらに今回の更新も土曜日ギリギリにしてしまい、すみません。
先週は、部活の合宿に行っており、そこまでなら更新できると思ってましたが、なんと電波のほとんど届かない山奥での合宿で、更新ができませんでした。
Twitterでは出来ないかもしれないというのは言ってましたが、なろうの方では言えてなかったので、すみませんでした。
今週の更新は旅行+曜日感覚が薄れてきてるところです。ごめんなさい。
予約すればいいかと思いますが、自分で更新したいという思いがあり、予約をしない方向をとってしまっています。
もし、またどうしても更新が出来ない場合がありましたら、予約も考えていきたいと思っています。
これから、無断での無更新がないよう、努めていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
(長くなってごめんなさい……)
「あっ! カトレアさん!」
エルの元を去った後、私はぐるぐると回り、カトレアさんを見つけた。
「ん? あら、マリーナちゃんじゃない。こんな朝はやくからどうしたの?」
「散歩です。カトレアさんは?」
私の問いに、ふっふっふっ、と悪の笑い方をするカトレアさん。
「ルカに寝起きドッキリよ!!」
「えぇ!?」
かの有名なあの寝起きドッキリ!?
「いやいや普通に迷惑でしょう!」
そう言うが、カトレアさんはノリノリだ。
これはもう止められないか……なら仕方ない。
「私も協力します!!」
「ほんと!? マリーナちゃんありがとう! じゃあルカの寝室へゴーよ!」
腕を掲げ、陽気にカトレアさんは言った。
「へぇ、面白いことを考えたものだ。間抜けすぎて笑うこともできない」
何故にこうなったのでしょうか……?
私の目の前には、無表情のルカ先生、横には正座をして悔しそうな顔をしているカトレアさん。
いや、そこは反省した顔にしましょうよ。
「ていうかよく分かりましたね、朝にカトレアさんが来るって。今って結構早い時間帯ですよ?」
それとも私がそう思ってるだけで早くないの……?
「寝起きドッキリというやつは前にもされたからな。まったく、アディソンまで巻き込んで……」
「巻き込んだんじゃないわ、参加してくれたのよ」
カトレアさんはすかさずそう言って、ルカ先生にギロリと睨まれる。
「どちらも一緒だ。くだらないことしやがって……」
ルカ先生! 口調!!
「えーっと……あ! そういえば今日は暇ですか?」
とりあえず話をそらそうと、私はカトレアさんに会いにきた目的について口にした。
「んーっと、図書館の館長に会いに行こうと思ってたけど何かあるならマリーナちゃんを優先するわ!」
「館長に会いに行け」
お、おおう……。
「私も図書館に行こうと思ってたんですよ! 一緒に行きませんか?」
なんて運がいいんだろう! 館長に会えるなら万々歳じゃない!
「え? 図書館に用ってどうかしたの?」
首を傾げながら尋ねるカトレアさんに、「それは道中に話します」と言って、約束をこじつけた。
ーーーーーーーーーー
「……聞いてないわ」
むすっとした顔でのっそりとした声色で言ったカトレアさんに知らぬ存ぜぬで通す私。
「どういうつもり……?」
冷たい表情と凍りつく静かな声色で言ったエルにこれまた知らぬ存ぜぬで通す私。
「えーっと……図書館着いたよ?」
苦笑しながらそう言ったアルナルドに私は即座に反応し、
「はい、わざわざ馬車まで用意してくださってありがとうございます!」
と笑顔で言った。
カトレアさんとエルの眼光が鋭くなるが気にしない。……マジで怖いけど。
「じゃあとりあえず……あ、カトレアさんは館長に会いに行くんだっけ。じゃあカトレアさんだけ別行動ってことでいいですか?」
アルナルドがカトレアさんにそう尋ねるのを聞いて、
「ええ、もちろ」
「いえ、一緒に行きましょう!」
カトレアさんが言い終わらないうちに、爽やかな笑顔(/のつもり)で、私は言った。
「え、でも迷惑じゃない?」
アルナルドにそう言われるが、たとえ非常識でも気にしていられないのだ。
「エディッタ様もいらっしゃいますし、別行動なんて……(エルとカトレアさんの仲直りが出来なくなるから)困るでしょう?」
ニコッと笑ってそう言うと、アルナルドは曖昧に笑う。
「反対。別に今じゃなくてもいい」
「カトレアさんと一緒の方がことがスムーズに進む可能性大」
「エディッタ様がいらっしゃるからその必要なし」
「エディッタ様は館長が苦手のようですからカトレアさんと一緒の方が話しやすいのでは?」
「それは、まぁ、というか俺は何も喋らない。それに、あれに失礼もクソもないだろうしな」
エディが賛成してくれたところで、エルの反論は途絶える。
よっしゃ。
「というかそもそもみんなはどうして館長に会いに?」
カトレアさんにそう尋ねられ、あ、と思い出す。
カトレアさんには言ってなかったんだっけ……
「実は図書館にセキュリティをすり抜けた本があるらしくて」
「セキュリティをすり抜けた本!? ……えーっと、一応王立図書館だからセキュリティの面では王城とレベルは同等ぐらいなんだけど……」
信じられない、というようにカトレアさんは言う。
「実際あるんだからそのセキュリティがへっぽこなんだろ」
ボソリと呟いたエルの言葉にギンっとカトレアさんは睨みつける。
「何か言った……?」
「別に?」
あああああああ、また溝が深まったよぉお……。
「……でも、そういうことなら私も是非聞きたい。……このセキュリティには、私も参加してるから」
なるほど、カトレアさんの協力も得れるなら……ってええ!?
「え、カトレアさんってそんなこともしてたんですか!?」
「まぁ色々やってたのよ。さぁ、館長室へゴーよ!」
オー!と気合を入れたカトレアさんに驚きながらも私たちは着いていった。
……あれ、めっちゃ重要なのにさらっと流れた気がする。




