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 私、エル、レインが教室に入ったのは、チャイムの音が鳴り終わろうとしている時だった。


 息を切らせながら教卓の方を見るが、先生はまだいない。


 よっし、間に合った!


 私は心の中でそう喜びながら、早足で席に着いた。


 もちろん、エルとレインも。


 …ワー、女子の目線がコワーイ。そしてそこに混じってるルージュも、コーワーイー。


 ……そんなに見るなよ…照れるだろ?


 ……ポジティブに考えようとしたけど怖すぎてやっぱり無理だ…。


 なんてバカなこと考えているうちに、メガネをかけた先生が額に汗を浮かばせながら入ってくる。


「遅れてしまいすみません」


 そう言って、辺りを見回した。


 そして授業が始まる…と思ったら。


「授業の前に、確認をさせていただきたいと思います」


 …確認?


 そう思ったのはきっと私だけではないだろう。


 どういう話をするのか、生徒全員が耳を傾けている。


「この学院に入ったのであれば、校則を守ってもらわなければなりません。

そして、校則の中には、こんなものがあります。『生徒はすべて平等であり、貴族も庶民も関係はない』。つまり、貴族が庶民を蔑み、いじめることを禁じる校則です。そしてこれを破った者が、いるだとか?」


 キラリと、メガネを光らせ静かにそう言う先生。


 …この言葉、どっかで聞いたことあるような…。


 どこだったかな……


「さて、心当たりのある者は?」


 心当たりっていうか…えっと…私が言った…わけないよね、だって一庶民が貴族に反抗って私は怖すぎて出来ないし。


 じゃあ誰かが言ったのを聞いたのかな…?


 うーん…


《この学院にはね、こんな校則があるんだよ。

『生徒は全て平等であり、貴族も庶民も関係ない』

さて、もう一度聞くね?

何してるの?》


「あー!!」


 ガタリと椅子から立ち上がり、私はそう叫ぶ。


 が、ここは教室。しかも先生が目を光らせた空気が重い…


「す、すみません」


 やべぇよ。

 めっちゃヤベェことしちゃったよ。


 先生怖いよ。

 エルもジト目で見てきてるよ。


 他の人たちクスクス笑ってるし。


 なんか恥ずかしいやらいたたまれないやらで教室いたくないよ。


 先生…ごめんなさい、邪魔したのは悪いと思ってます。でもせめてその睨みを私に向けるのはやめてほしいんです。とっても怖いから。


「…さて、もう一度聞きますが、心当たりがある者は?」


 …ふぅ…とりあえず目はそらされた…。


 …ん?


 いつもジロジロ睨んでくるルージュの視線を感じない…?



 視線気にする系女子代表である私がルージュの視線の感知が出来ない…だと!?


 バッと反射的にルージュの方を見る。


 と、私が感じないのではなく、ルージュが見ていないだけだった。


 なーんだ。よかったぁ。もうすぐ代表じゃなくなるところだったよ。


「(いや、そこじゃないでしょ)」


 !?


「(エル!?聞いてたの!?)」


 ひどい!!私の独り言を勝手に聞くなんて!!


「(いやいや普通に聞こえてるよ)」


「(…声に出てた?)」


「(あ、聞こえやすくなった)」


 聞こえやすくなったってなんだごら。


「(…声に出てた?)」


 私はとりあえずもう一回エルに聞く。


「(いや、声じゃなくてテレパシーで。って無自覚?まぁ送ろうと思ってなかったからだろうけど聞こえずらかったしね。

ちょっと魔力にのせすぎじゃない?)」


 ……全然気づかなかった…。


 っていうか送ろうとしてないのになんで…


「(ちょっと待って、もしかして他の人にも聞こえてたのかな…!?)」


 それじゃあ私すごいヤバい人じゃない!?


「(いや、周りの反応を見る限りそれはないと思う。多分…マリーナが送るつもりのないメールを一斉送信しちゃったけど、連絡先は僕しか持ってないから僕にしか届かない…みたいな感じじゃないかな)」


 なるほど…。


「(…というかなんでテレパシーとして心の声が発信されてるの…?)」


 それを把握しないと私ずっと心の声が丸聞こえじゃない?

 恥ずかしくない?


「(心の声に魔力を乗せたからだと思うけど。

魔力は感情に乗りやすいからさっきみたいな興奮状態の時は心で叫ぶのと同時に魔力を帯びさせちゃってるんだと思う…ほら、魔力暴走とかもそういう感じだよ。まぁマリーナは独学だから制御の仕方をわからないのも無理はないんだけど)」


 おおう…なってこった。


 独学だと制御がしっかりしないのか…まぁそりゃそうだろうけど。っていうか魔力暴走する可能性もあるんじゃね?……いや、ブレスレット付けてるしそれはないか。


「(でも感情が荒ぶってる時しかなってないからまだ大丈夫じゃない?本格的にヤバくなったら僕が教えてあげるよ)」


「(今教えてください)」


 私は思わず即答してしまった。


「(…今はさすがに無理かな…あ、ほら先生が話すよ)」


 ちっ…


「(舌打ちも聞こえてるからね)」


 ……魔力制御ってムズイな…。

いや〜、受験前に投稿しておきますね!!

あ、土曜日に投稿できないからとかじゃなく、土曜日も投稿出来ます!!っていうのを伝えるのも兼ねてます!

というのも、私も無理かなーと思ったら頑張るタイプの人間で笑(最近気づいた)

なんか書き溜めれたので「ちょっと更新を休むかも」詐欺的なのしてしまったのでお詫びに土曜日前に投稿しました!!笑

それでは!!

あとは心置きなく受験します!!

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