22
ヤバイです。
一気に全部バレて、アルナルドに現在睨まれてます。
…怖いんだよ…!!
私は、冷や汗をだらだらとかきながらなにを言えばいいか必死に考える。
レインと、エディはというと、
レインは、キョトンと私とエルを見ている。多分、なにがどうなったのかちゃんと分かってないんだろうなぁ…。
そしてエディは、特に興味のなさそうに、別のところを見てる。
そして、もちろんアルナルドは無表情で、私たちを見ている。
…っていうか、アルナルドはなんで怒ってるの?
べ、別にヤバイ話とかしてないよ?ましてや悪口だって言ってないよ?
強いていうなら私がただただ責められてただけだよ?
まぁ…うん、とにかくなんで睨まれるのかわからないしさすが王子威圧が怖い…!!
私はサッとエルの方を見て、助けを求める。
エルも私を見ていたようで、どうするかを目で訴えていた。
まず第一に、今テレパシーを使うと…終わるな、これは絶対。
でも私が言うこととかエルに責められていました、ってことぐらいだけどそう言うとエルに睨まれそうだから言えないし…
「…僕とレインはマリーナと食事の予定でしたが、アルナルド様とエディッタ様がいらっしゃったことをマリーナに尋ねていたんです」
「…それは僕たちが邪魔だと?」
「まさか!かの有名なアルナルド王子と、公爵家子息エディッタ様との食事は大変嬉しいもので、邪魔など一端も思っておりません。しかし、マリーナからは何も聞いていなかったので、どういうことかを尋ねていただけなのです。お気分を害してしまい、申し訳ありませんでした」
そう長々と言い、最後に頭を下げる。とりあえず私も慌てて下げておいた…だってなんか言われるの嫌だしね…?
「テレパシーでの会話の理由は?小声でもよかったのでは?」
しかし、尚も無表情のままそう淡々と聞いてくるアルナルド。
だから怖いんだよ!!
「アルナルド様とエディッタ様の前で堂々と聞くのは礼儀に反し、小声での会話もまた礼儀に反すと思いましたので、テレパシーを使わせていただきました」
……す、すごいっす。
さすがエル様っす。エル様様です。
めっちゃ真面目に受け答えしてるっす。
可愛いエルとは違うかっこいいエルが見えてすごい私得な気がします。
……ちなみに言っておきますけど私もずっと真面目な顔してますからね?
真面目すぎて筋肉衰えるくらいですからね?
喋ってないのは墓穴掘って邪魔したくないからだからね?
…と、私が心の中でいろんなことを考えている中、アルナルドは無言であった。
「…なーんだ、そっかぁ!俺の周りって陰口とか多くてさ、そういうの敏感なんだよね〜。
っていうかそりゃ小声よりはテレパシー使うよね、ゴメンね、意地悪言って」
と、あははと笑いながらアルナルドは言った。
よ、よかったぁあ!!!
「いえ、僕たちも悪いですから…」
エルもホッとしたような顔で、そう言っている。
「お料理をお持ちいたしました」
と、ちょうど頼んだ料理が登場。
ナイスタイミング!!
こうして、再び和やかな雰囲気に戻ったのだった。
…はー…怖かった…。
今回は短めです、ごめんなさい。
というか22話を書いていた端末が没収されました。
また書き直してるので今回は短めになってしまいました…。
来週の更新なんですが、すると思いますが、最悪日曜日になる可能性もあります。ごめんなさい!
2週間後は受験があり、勉強に集中しなければならないので…
再来週の更新もまだ未定です。受験が終わって次の日というのと、合格通知もくるので…
でも更新出来るよう頑張ります!!
(本文短いくせにあとがきが結構長くなってしまいました…すみません)




