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更新の時間、思いっきり遅くなりました!!
忘れてたんじゃないんです!!
クリスマスイヴを楽しんでたんじゃないんです!!
というか遊んでません!!
恋人なんていないもん!!
……(言ってて悲しくなった人)
受験勉強してネット環境が整ってなかっただけなんです!
ごめんなさい!!
こ、こここここここここの声は……
「君、何してるの?」
もしかしなくても、知ってる声だ…!
あれ、こんな描写だったっけ…あ、いじめられてるところを助けてもらうんだっけ…!?
しくじった!!これは出会いイベントの一環だった!
この男はそのモブなのか!!
うかつだった…!!
「い、いえ、俺は……」
おびえながら、ルージュは相手の顔を見ている。
ああー、くっそ!!
意を決して私も、おそるおそる、振り返った。
はい、的中!
相手は、アルナルド・アロンザ。
正真正銘の、王子様だ。
「この学院の校則にね、こういうのがあるんだよ。
…生徒はすべて平等であり、貴族も庶民も関係はない。
さて、もう一度、聞くね?
君、何してるの?」
ぎゃーー!!
最後の言葉がすっげー低かった!!
こえーーよ!!
マージュの顔が蒼白じゃん!!
まぁ私も怯えてますけどね!?
「あ、あの…その……す、すみませんでしたぁぁぁああああ!」
マージュは震えながら、叫んで走って行った。
……え、二人っきりになったんだけど。
めっちゃ困るんだけど。
「大丈夫?」
「ぅわっはい!」
おっと、動揺が……
「…はい、大丈夫です。助けていただいて、ありがとうございました」
さっきの変な声はなかったかのようにふるまう私。
そう、変な声なんて出してない。
「…そっか、けががないようで、よかったよ。えーっと…」
「あ、マリーナ・アディソンと申します」
私がそう言うと、笑顔でよろしくね、というアルナルド。
「…よろしくお願いします、アルナルド様」
一礼して、私はそう言う。
正直に言うと、よろしくしたくないのだけれど。
「あ、俺の名前知ってるんだ」
特に驚くこともなくそう言うアルナルドに、知ってて当然だろ…なんて思いながらも決して口に出さず、ええ、まあ…と曖昧に私はそう言った。
「マリーナ?」
「え?」
そう呼ばれ、アルナルドの後ろの人物に顔を向ける。
エルーーーー!!
「え、アルナルド…様。どうも…」
エルはアルナルドの顔を見て驚いた顔でそう言った。後姿で、私しかわからなかったんだろう。
「ああ、こんにちは、君はー誰?」
「あ、エル・カトリーヌです。ところで、アルナルド様はどうしてここに?」
礼儀正しく一礼し、首をかしげながらそう問う、エル。
あ、かわいい……
「ああ、魔封じの儀が終わってやることがなくてね。ちょっと散歩をね。もう大丈夫そうだし、俺はもう行くよ。気をつけてね」
笑顔でそう言うアルナルド。
「あ、はい。ありがとうございました」
私は、ぎこちなくそう言い、アルナルドは笑顔で手を振りながら去って行った。
……
「「こわかったぁ…」」
私とエルは同時にそう言い、安堵の息を漏らす。
「ていうか、エル来るの遅いよー……アルナルドの出会いイベントの事知らずにのこのこついていった私も悪いけどさー…」
でも助けに来るのがちょっと遅いんじゃないかな、エル君。
「僕だって、魔封じの儀をしてたところだったんだよ。マージュとどこかに行くから、イベントについて忘れてそうだなとは思ってたけど……
僕だってすぐ行くつもりだったんだけど、ブレスレットのところで女の子達につかまっちゃって」
え、エルはイベントの事知ってたの!?
そ、そりゃあエルはイケメンだし?女の子たちに捕まるのはわかるけど、それならイベントのこと教えてくれてもよかったんじゃないかな??
とりあえず、
「ちゃんと言えや!」
「ええ!?一応助けに来たんだけど!?」
そう言う問題じゃないの。
「アルナルドのこと、教えてくれてもよかったんじゃない?」
むっとした顔で私は言う。
「いや、普通について行ったから会いたいのかなって…まさか知らないとは…」
そう言い、ごめんね、と申し訳なさそうに言うエルに、私は、
「ありがとうございました!!」
と、萌えながら言うのであった。
ーーーーーーーーーー
そーっと体育館に戻った私とエルは、誰にもバレることなく、終わるのを待った。
ふと見ると、ルージュの姿もある。
こちらに気づくと、すぐにばっと視線をそらされた。
…睨まれるのも嫌だけどそんな露骨にそらされてもな…。
「どうしたの、マリーナ?」
隣のエルが首をかしげながら私にそう問う。
「あ、ううん、なんでもないわ」
私は笑ってそう言った。
そんなこんなで、1時間目はチャイムによって終わりを迎えた。
…ちなみにレインがいなかったのは、順番が最後だったからである。
ちなみにマリーナちゃんは一時期ヤンキーだったり……