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召喚

…未来が見えるのに見えない感じでやらせてしまった…。

魔石を創り、魔方陣を出来る限り複雑に意味が破綻しない様に書き、召喚の為の詠唱を行う。

「我が彩上流導が願い奉る。無形の魂を此処に成型し、我が前に我と共に生き共に死ぬ存在を顕さん」


そして顕れたのは仮面を被った人間に見える"何か"だった。

…何故なら気配が異常だった。

達人に成れば成るほど気配は消すのが常道なのにこいつはその逆を行っていた…でも達人で無いのではない。

何故なら放出の防具一式が許容範囲を越え此方にいくらか緩和されてるとは言えほぼダイレクトに只の"気配"をぶつけてきた。

…只の"気配"をであるにも関わらず、防具一式の許容範囲を越えるエネルギーの奔流…普通の奴なら一秒も耐えられまい。

そしてそいつが荘厳な声で話し出す。

「我が名はギークス・アルレイン…汝に呼ばれ推参した…。」

落ち着け…こいつはまだほぼなにもしては居ないっ。

「早速だが…俺の召喚獣に成ってくれないか?」

「なら力を見せてみろ。それが我が認める力なのなら成ってやる。」

「お決まりだな?」

「それが一番確実だからだ」

「確かに…じゃあコインが此処にある…これが下に落ちたら始めるとしよう」

「そちらこそお決まりだな」

「一番簡単な物で」

「確かにな」

そして二人で少し笑う。

「じゃあ始めよう」

「何時でもどうぞ」

そしてコイントスをして、地面にコインが落ちた。


「先手必勝っ」

神との戦いに使った擬似思考加速を速攻で使うが…相手は普通に動いている…。

「そんな馬鹿な…俺だけ百倍速の世界なんだけど…」

「簡単だ…走馬灯の思考加速を利用したのだよ…これをやるとある程度の速さの物迄が停まるのでね」

「そっちも思考加速持ちか…なら…殺気で勝負だ…はあああああぁぁぁぁーっ」

そして気属性の補正も受けた殺気で黒蛇を精製しギークスにぶつけようとするが、同じ事をギークスもやり食い破られる。

「自分だけの技と思ったか?お前の力から産まれたのだからお前の技は全て出来て当然だろう?」

「一点特化なら何とかって思ったのにそっちも一点特化をするんかい…」

「当然だ…それをしなくても勝てるがな…さて…本当は最初の気配に耐えただけで合格なのだが…装備に頼ってるし我の覇気に特殊装備無しで耐えれたら認めてやるがどうする?」

「装備無しで…か解ったやらないと負けそうだしな」

「確かに普通に戦ったら我が勝つ…だが貴様はまだ固有魔法を使っておるまい?それ次第では解らないのではないか?」

「そう言えばそれも使ってないし他次元に行く力も使ってなかったな…」

「前者は使えないが後者は我にも使えるぞ?」

「まじ?」

「普通そうであろう?お前の力から産まれたのだから…産まれたばかりでまだ他次元へは行ったことが無いからお前が使った擬似思考加速はまだ使えないがな…お前が他次元に行った瞬間追い掛けるのを含めて行くから出来る様に成るが…どうする?」

「この次元で相手するしか無い訳ね…了解了解」

「で…どうするのだ?受けるか断るか?」

「やれないとそっちが全力を出した時に一緒に戦えないじゃないか」

「確かに…ならやるか?」

「そうだな…やるとしよう」

そして放出装備を外す。

「装備は外したか?」

「おう」

「なら受けてみよ…はあああああぁぁぁぁぁぁー」

ギークスは腕を前に突きだし膨大な覇気を放った

自信満々な相手に気圧されるって事はたまにフィクションで有るが、これは下手したら自信に命が押し潰され刈り取られる奴が出てくるレベルだ。

速い話が重圧感が異常過ぎる。

只の覇気なのに過重な重力魔法を掛けられたかの様だ。

これは只単に気絶しても威力でまた叩き起こされるんじゃ有るまいか?

「ふ…ざ…け…す…ぎ…だろ…こ…れ…」

意識が刈り取られ無いって言うのは重要な事だが…この場合は拷問だ…。

気の力は使い方に依っては物質化するが、それが全体に散りばめられて居て、重力魔法的な重圧感を無視して無理矢理動こうとしてもまともに動けずその場に拘束された。

…こんな時は此方も殺気や怒気や覇気を使い重圧感等を中和して仕舞えば良いのだが…生半可なレベルでは押し切られて仕舞うだろう。

そこに覇気を出すのを止めたギークスが話し掛けてくる。

「この覇気は一分くらいは残留するからこれから十秒以内に転移は無しでその場から一メートル以上移動しろ…それくらい出来ないと戦場でこれを使われたら超遠距離からは良い的だぞ?」

「話す余裕は有るがこれで動けって…」

「出来なきゃ認めない」

「解った…やってやるよ」

「十」

「(先ずは擬似思考加速で時間を確保するそして覇気を使い覇気を中和する…)はあああああぁぁぁぁーっ」


…放たれる覇気は加速されて居ない為に充満するまでには時間が掛かる。


「五」

「(よし覇気が狭い範囲に中和しつつ充満した…後はダッシュ)…ダッシュ…ダッシュっ」…走りながら思う…魔法使えば良くない?…いや何時気絶するか解らん状態で覇気を中和する効果目的以外の力を呑気に使ったら力が暴走するわっ。

そして何とか一メートル移動する。

「よし合格…それくらい移動したら超遠距離からのピンポイント狙撃も避けられる筈だ…俺が戦場で使うときは覚悟しな?」

「出来れば敵しか居ない所で使って欲しいんだが」

「混戦で使うかも」

「それは止めてっ」

「冗談だから気にするな」

「なら良いんだが…召喚されてない何時もはどうするんだ?」

「お前の精神世界にでも居る事にするよ」

「そか…うん解った…ギークスこれから宜しくな?」

「此方こそ…では…取り敢えずお前の精神世界にでも行く事にする」

「もう一人の俺が居るから仲良くしてな」

「精神世界の象徴か…了解した…では取り敢えずまた会おう」

そしてギークスは召喚を解除した…。

再召喚法を聞きそびれて精神世界に行きいつの間にか増えていた翡翠の宝石の指輪について説明されたが…それはまた別の話だ。

ギークスがチート過ぎて笑えない。

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