いずれ来る戦いに向けて
五次元論難しい…。
次元の説明の折を誤解して書いてたので後で書き直します。
そして流導は戻ってきた。
「起きたか…此方で四分弱って事は向こうには四十分弱居た事に成るな」
「え?此方だと四分弱しか立ってないの?」
「そうだな精神世界では現実の十倍の速さで時間が過ぎていく…だから精神世界で鍛練したら鍛練効率は十倍って事だ」
「もう一回行ってきて良い?」
「今は止めとけ…でどうだった?」
「次元変換と気属性と気属性以外への絶対耐性の三つ貰えた」
「それは上々…最後のは耐性と言うよりかは受け付けないって言うのが正しいがな…」
「精神世界の自分が言ってたんだけど愛歌は一つ力を隠してるかもって話なんだ」
「…と言うと?」
「兵隊召喚の力が有るかもって言ってた」
「…高性能AI搭載に強化したAIの軍隊を扱うとか成ったら笑えねーぞ…」
確かにやばいっすね。
でもとぼけとこう。
「…よくわかんない」
「今はまだ解んなくて良いからな?」
「…しっかし…気属性なんてなんで考え付いたの?」
自分で使えてたからって言うのはあれだし…。
「自分で調べてたんだ」
「そう…なら良いわ決めるだけに掛かった時間にしては長いかもだし…暫く向こうに居たって事は試し打ちくらいはしたのよね?」
「したよ」
「私たちにも見せてくれるかしら」
「気属性の方は身体が出来てないから精神世界でしか見せられるレベルでは無理だし次元変換の方を見せるね」
「解ったわ」
「それが妥当だろうな…独自の属性は身体に馴染ませるまでは全く使えないからな…力を獲てもそれを自分好みにチューニングしないと使えやしない…自分にサイズの合ってない武装の様なものだしね」
「独自の属性にはコピー系が使いづらいって事は解ったけど独自の属性って強いの?」
「物によるってのが一番の答えだろうな…気属性って言っても何を鍛えるつもりなんだ?」
「殺気と怒気と覇気のつもり」
「三つもやるのか」
「使い方は簡単だから大丈夫だよ…次元変換を見せるのもう始めて良い?」
「ああごめんな?じゃあ…どうぞ」
そして次元変換を使って見せた…。
「…そう言えば未来が見えるとか言ったな?…なら一年後の今日はどうだ?」
「未来に穴が空いてるから解らないね」
「やっぱり未来の来年の今日は解らないか…」
「なんでやっぱりなの?」「友人に未来予知を出来る奴が居るんだが…どうしても未来予知が出来ない時間が幾つか有って今まで過ぎたそう言う時間から言えばその時間には大抵良くない事が起きるんだそうだ…それは何か別の存在が介入する分岐点らしいから見えない部分が関わる事は根こそぎ見えないらしいがな」
「ふむ…この未来を見る力は万能な物では無い様に思えるよ?」
「どうしてだ?」
「並列して色んな世界が見えるし細部が常に変わってるから…未来予知の力でも未来は確定出来ないって事なんじゃ無いかな」
「ふむ…ある一分岐の未来を利用して過去を創る手段を使った物語も無い訳では無いけれど一つの世界に繋がる未来は最終的には一つのみ…それはどんな世界で在ろうが絶対だ」
「並列して世界が展開してても纏めて一つ…だからだよね?…未来も過去も見れるから知識とかも先に手に入れちゃった訳だが…」
「確かに何時でも知識を手に入れたその時間が見れるならその知識は覚えているも同然だ…このまま進むと手に入る知識全てを先取りとかチート過ぎるだろ…」
「まあ万能な辞書が有るのと変わらないけどね」
「調べなきゃ無いのと同じか…パソコンみたいなもんか」
「そうだね……筆記テストが楽で良いな」
「じゃあ実技をしようか…魔法を慣らす事も含めて特訓しよう…一年後に何が有るか解らないしね」
…一年後には恐らく神の攻勢が現れるだろう。
強くなって置かねば。
そして流導は特訓の日々を送るのだった。