誕生
固有魔法しか決めなかったのは彼等の世界の魔法の取得方法に有ります。
まあ速い話誰もが汝が望む力は何か?って精神世界でやってるんですね。
主人公は故に普通の魔法に付いては聞きませんでした。
意思とは関係無しに泣き声が出る。
…オギャア…オギャア…オギャア…。
助産師が赤ん坊を取り上げた。
「産まれたのは元気な男の子です。おめでとう御座います」
「ありがとう…愛しい愛しい私の子…。私に見せてちょうだい」
「解りました。…奥さん…どうぞ」
そして赤ん坊が奥さんに渡された。
…その赤ん坊の俺は思った。
この奥さんつまり母親はボーイッシュな感じだが、すんげー美人じゃんって事だ…。
…そう言えばあいつには固有魔法しか聞かれなかったが、普通の魔法はどうなるんだろうか?
前の俺の居た世界と同じなら五歳の時にゲームで言うキャラメイク見たいな問答を専用の神様に依ってされたのだが…、この世界でもそうなのだろうか?
…そんなことを考えてる間に、父親らしき人が現れたのだが…。
絵に成る様なイケメンだった。
自分は生前にもそれなりには顔も整っていたので殺意は沸かない。
…父親がこれって事は自分もそれなりになるのだろうしね。
その男が言う。
「泣き止んだ様だな」
「そうね…愛歌に比べると多分かなり速いわね」
「私にも抱かせてくれないか?」
「良いわよあなた」
そして男に赤ん坊つまり俺は渡された。
「良い目だ……よし決めたこの世界を創った神様の語源から名前を貰おう」
「どの神様から貰うの?」
「ルド様から貰おう。こいつの名前は流れ導くと書いて流導…これから彩上流導だ」
「良い名前ね」
そして俺の名前が決まった
…さいじょうが名字で流導が名前か……そのままルドって名前の方がいい気がしたが…まあ良いだろう。
「固有魔法は産まれた時から有るけどこの子はどんな力を手にいれたんだろうね?」
「愛歌がすごいやつだったし流導もすごいやつなんじゃないか?」
「けど変わったところは無いし姿が変わる類いの自動発動型ではないみたいね」
「念のため常時発動の打消し系かだけ確認しようか…もしそれなら引く手数多だしな」
「どうやって確認する気?」
「大丈夫全身に微風を沿わせて打ち消されるか見るって奴だよ」
「それなら宜しい…やってみて?」
「解った」
そして全身に風を感じた…。
これがこの世界の魔法か。…打消し系は純粋な物理火力や打ち消す力より強い力を提示されたらきつい展開になるから今使うのは止めとこう。
そして暫く経ち…。
「無いみたいだね」
「まあ其処まで旨くは行かないか」
「アクティブ系の力なのは別に構わないじゃない」
「パッシブ系のも悪くないんだがまあ良いだろう……愛歌を呼ぶか?」
「そうねあの子の弟を見せて上げましょう」
「じゃあ呼びに行くから返すぞ」
「そうね」
そして母親の腕の上に俺が戻された
そこで助産師が口を挟んだ。
「すみませんもういいですか?」
「助産師さん…あともうちょっと待ってくれない?」
「駄目です後にして下さい」
「仕方ないかぁ…」
「そうだな…じゃあまた後でだな」
そして男は出ていった
助産師さんは色々な作業をやっている
……さて誤発動を装って何か使ってみたいが…何を使おう……止めておくか…パッシブじゃ無いのに発動させれる頭が今あるってのは隠して置きたいし……そう言えば姉が居るって話だったな…どんな子なんだろうか…まあ良いか後に解るだろうし。
そして三年が経った。
転生物を長々と書くのは初めてだからどうなる事やら…