【+α空間】
純度が異様な魂が一つ何も無い空間に浮かんでいた。
それに光が一つ近付き話し出す。
『貴方はお亡くなりに成りました』
純度の高い魂が返す。
「お決まりですな」
『…いや動揺したらどうだ?』
「あんな現象見てるんだ今更死後の世界とか言われても動じんよ」
『確かにあんな現象を自力で起こして何故死んだ?って状態ですからね…』
「それは違う…起こしたからキャパシティオーバーでも起きたんだろ…命の器が耐えきれずにボンってな…」
『…解ってるなら…話は速い…なら貴方の魂の器は大変な事に成ってるって事も解りますね?』
「命の器がやばかっただけで魂の器は問題無かった様に思えるが…」
『魂の器のレベルが異様過ぎて命の器を壊すレベルに成ったから死んだんですよ…つまりこのままだとどんな転生をしても魂が命を潰してしまいます』
「産まれた瞬間死ぬとか…このままだと?」
『魂の器の形を創り替える事に依って命の器に調和する様にして問題無い様にします…その命の器の希望の形を聞きたいのですが』
「お決まりの望む力はなんだ?って奴か?」
『速い話そうなります命の器をそれに合わせて創る事で問題を極力減らすのです…これ以上魂のレベルが上がった場合は保証出来ませんが』
「そう言うのはバグとして消すのがベターじゃ無いのか?」
『神の方式は貴様にも勝ち目は有ったぞ…それでも貴様は勝てなかった…故に貴様の敗けだ…です…この方式の敗北感は伊達では有りませんからね…その方式を魂の戦闘でやり尽くしても貴方は消えませんでしたよ』
「俺つえー?」
『遺憾な事にそうなります…魂に於てはですが』
「まあだから死んだんだしね…で魂が消せないからどこぞの世界へと放り込もうってか?」
『ええ…そうなります…でも貴方にも勝ち目が無ければ成らないので準備期間が貴方には有ります』
「その時間内で強く成れって事ね…了解…その期間の明記は?」
『致しません』
「流石に幼少期は無い…よな?」
『お答え出来ません』
「…来るって事ね…了解」
『…貴方の選ぶ力はなんだ?』
「そうだな…新しい概念の空間を創る力ってのはどうだろうか」
『と言いますと?』
「…で…で…な力だ」
『成るほど…では力の名は?』
「【+α空間】ってのでどうだろうか」
『解りました…では貴方の魂の固有魔法に【+α空間】を設定します』
「あ…準備期間も有るらしいしコピー系対策もぶちこんどこうか…使った時間、熟練度、使った回数に比例して同時に扱える空間の種類と数と規模を増やせる様にしてくれ」
『つまりレベル機能を入れろと?』
「そう言う事だな…最初は自分の片手が包まれる程度の範囲で行くか」
『そのレベルで大丈夫何ですか?』
「なに…焔が産まれる空間を手に宿せば焔使いとしてやれるよ」
『それもそうですね…では様々な力が有るが全てが頂点足りうるって意味で円卓の世界…レイズアデットへと貴様を転生させる』
「世界の説明は?」
『…全ての一定以上の知的生命活動を出来る存在は固有魔法を持っており…そして各々が暮らしてる世界だ…』
「ふむ固有魔法以外の情報が全く無いな」
『後は自分で知れ…だな…』
「ならレイズアデットの世界に俺を送れ」
『じゃあ…また会おう…ゲート…開』
そして
純度の高い魂がゲートを通り過ぎて行った