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アンドロイド(仮)  作者: 二月 赤猫
1/4

アバン

えぇーと 何書けばいいのかわからないので適当に書きます。

同人など書いてますが

あまり頻繁に作品を書いたりするわけではありません

つまらないと言ってくださるのは構いませんが

どの辺がどのようになどと言ってい頂ける幸いです。

全体的につまらない と言うのであれば構いません。

あと、書くのやめろとかはスルーするのでご了承ください。

自己満足で書いていますが、人が読んで初めて私は満足するのです。

よろしくお願いいします。

一章 アバン


朝、俺が教室に入ると友人の溝口真と清水ももが声を掛けてきた。

「おーす晶」

真はツンツン頭で、いつも通り俺より早く登校する自称イケメン。自分の事をおれっちと言う。

 実際にイケメンではあるのだが自分で女好きを豪語しイケメンを名乗っているので、周りの女子からの評価は微妙だ。

 俺の評価としてはお調子者で煽てれば木に登るような奴……いい奴ではあるけれど。

「おはよう、あっきー」

ももはこのクラスのヒロインらしい。これは真の勝手な評価だが、確かにクラスでも上位に入るであろう美人。と言うよりかはかわいいタイプの女の子だ。それに男心をくすぐるドジっ娘らしいが、俺から言わせてもらえばドジをあまりに多く踏まれるのは頂けない。

 長髪で手入れが行き届いた黒髪なのは評価できるのではないだろうか。

ちなみに、あっきーっていうのは小学校から呼ばれている俺のあだ名だ。

この二人は小学校からの付き合いで幼馴染に該当する。

「おう」

軽く返事をして自分の席に座る。

真は俺の前の席で窓側一番後ろから一つ前。

ももは教卓のまん前の席だが今は真の隣に座っている。

席の決め方は教師が作ったパソコン内でのくじ引きで、俺と真は自分に配られたパソコンから教師のパソコンにハッキングしてくじ引きの内容を改ざんして毎回好きな所を選んで座っている。ももにその技術と知識はない為毎回運で席が決まるが今のところ教卓の前から移動したことは一度しかない。

「今日、学園集会だってね」

「らしいな。めんどくさいけど出ないとうるせーしな」

 真の父親はこの学園の学長の息子でそれなりに融通の利く学園生活を送ってはいるが、それは親父さんに言われたことを守ってこそらしい。学園全体行事の出席と学年成績三十位以内と結構簡単なものだが、真曰く縛られることが嫌らしい。

「親父さん何話すんだ?」

「知らねーよ。最近は帰ってくるのも遅いし話してねーな。と、言うか会ってない」

「学長先生すごい働き者だよね。何やってるか知らないけど」

 適当なことを言うのがもも。ドジとか言う前にアホである。

「とりあえず、ホール向かうか」

 廊下に目をやると他の生徒たちがぞろぞろと歩いているのが目に入ったので二人に言いながら席を立った。


         ○

ホール内では学年とクラスごとに座る列が決まっているが席は適当。

友達同士で座るため話し声でざわざわがやがやしている。

 俺、真、ももの順番で適当な所に座り真が早速ポテトチップスを食べ始める。

 この行為は親父さんの言いつけを守る事によって生まれた特権の一つだ。

 三人で集会が始まるまで昨日見た番組の話をしながらポテチをつまむ。

全生徒が集まったのか照明が暗くなる。

 先ほどまで賑わっていた声はなくなりポテチを食べるパリっという音と、生徒会長がマイクテストをしているコツコツという音だけになる。

 生徒会長は周りの教員に目配せすると頷いてから、学校行事について話始めた。

「部長って部活中は真面目に見えねえよな」

 ポテチを食べながら話を振ってくる真。

「そうかな? 真面目だから毎日部活で頑張ってると思うんだけど。生徒会長だし」

 なにやら論点がずれているもも。

「真面目にやってるわりには未だにプログラムには弱いよな」

 と俺。

「真面目に見えない晶はプログラム強いよな」

 大きなお世話だ。

「確かにすごいよね。授業中寝てるのに」

「ももは起きてるのに成績悪いよな」

 アホのももは何故か照れながら頭を掻く。

「確かに悪りーな。けど、部活の出席率悪りー俺っちたちが部長に対して何か言うのは間違ってるかもな」

 ポテチの袋を丸めながら真は言った。

話を持ち出した奴が何を言っているんだ。

「うん、言えないね。手伝ってもいないし。あ、学長先生の話始まるみたい」

 ももと違って俺は手伝っているんだけど。

学長の話はどこの学校でもある。おはようございます。から始まった。

「R委員会からの通達がありました。先日、政権が交代があった事は皆さん知っていると思います。えぇ、それでですね。学校の判断でアンドロイドを辞めさせる事が出来るようになってしまいました。しかし、私は皆さんが好きです。誰一人として私から辞めるようには言いません。ですが、自ら辞めたいと言う方に対して、残念ながらそれを取り消す権利を与えては貰えませんでした。書類を出されたら私はその方をこの学園から去れるように手配しなくてはなりません。書類を書く前に一人で考えないで生徒同士、または先生や私に相談してください。また、周りの方が辞めさせてくださいと言った場合。十名以上の署名を用いることで同じように学園から去ってもらう事になります。この学園において、そのような事が起こる事はないと私は信じています。私はこの学園と皆さんが好きです。これからも学園生活を良き物に出来るよう全力で取り組みます。皆さんよろしくお願いします。私の話は以上です」

 集会が終わり教室に戻る。

そのまま授業が始まり、真はゲームを始めて、ももは真面目に教師の話に耳を傾けている。

俺は机に突っ伏して学長の話しについてぼんやり考えながら寝た。

二時限目の授業は体育で男子はグラウンドでフットサル。女子は体育館でバレーボール。

試合開始までの軽い運動時、俺と真はストレッチをしながら会話していた。

「親父さん熱く語ってたな。お前と違って」

「俺っちにはよくわかんねー話しだったよ」

「お前と違ってロボット大好きだよな」

「そんな話しだったか?」

「親父さんアンドロイドって一度しか言わなかったよ。言いたくなさそうだったし、あの話し途中から聞いたら何に対しての話かわからないぞ」

「そうだっけか? 聞く気もなかったけどよ」 真の顔を覗いてみたが特に何も考えてはいないようだった。

「それだけ好きなんだろうけど学園とかさ」

 親はロボット好きなのに真はそうでもない。

「おれっちには関係ないな」

「そうか」

「そうだ。ほらボール取りに行くぞ」

 真は走ってボールを取りに行った。


2章  昼休み


「久保くーん」

昼食買出し要員を決めるため、クラスメイトの久保を呼ぶ俺。

「今日は何で決めようか」

 身長が低く子供らしい幼い顔つき遠くから見なくても女の子に見える。仕草も女の子そのもの。真曰くおとこの娘とは、久保大志の為にある言葉だそうだ。ちなみに久保君はアンドロイドだ。

「このサイコロで決めようぜ」

 真がポケットからサイコロを取り出し机に転がす。

「久保君悪いけどそのサイコロをスキャンしてくれ真の事だ何か仕掛けがあるに違いない」

「あ、うん、いいよ」

 久保君はサイコロをつまむと右目の前にかざす。

「っちょ、待ってくれ」

 まぁ、落ち着けよ。と久保君からサイコロを取り返そうとする真を椅子に座らせる。

「あぁ、中に何か入ってるね。これは小型マイクかな? とりあえず電子機器が入ってるよ」

「このサイコロは却下だな」

「何だよ。二週間掛けて作ったのによ」

 久保君からサイコロ受け取りポケットにしまう真。

「ジャンケンで決めようか」

 久保君が珍しく提案する。

「それも却下だ」

「久保君の後出しジャンケンに勝てるわけねーし。」

 真は人間がアンドロイドの処理速度に勝てないと言いたいのだろう。

「そんなズルしないよぉ」

 目を潤ませて言う久保君だが、俺は知っている。

「過去に何度かやっただろ?」

「え? 気がついてたの?」

 もちろん気がつくさ、久保君が自分からジャンケンを提案して負け所を見たことがないからな。

「マジかよ。気がつかなかった」

 真も気がついているから後出しの話しを持ち出したと思っていたがどうやら違ったらしい。

「考えても仕方がない。今日のゲームはサイコロの目を当てる事にするか」

「そのサイコロは使わないけどね」

 意気揚々とポケットからサイコロ出す真に久保君が言い放つ。

「信用ねーのな、俺っち」

 信用して欲しいなら、そんなサイコロ作ってくるなよ。

「斉藤サイコロ貸してくれ」

 斉藤はサイコロをこちらに投げる。

サイコロは窓に当たって床に落ちる事無く俺の机の上に転がった。

ちなみに斉藤って言うのはクラスメイトだ。

周りからはミステリアス斉藤と呼ばれている。

髪が全体的に長く鼻まで隠れていて、彼の目を見たものは居ないはずだが噂では目が合うと石になるとか。

下の名前が不確かで教員たちも斉藤としか呼ばない。なんと名簿に下の名前が記載されていないのだ。学園成績が常に十位で必ず教室の一番後ろ廊下側に位置する席から移動しない。不動の斉藤なんてあだ名も合った気がする。

基本無口で何か用がある時はメールが届く。

何でも出来て、何でも持っている事でも有名。質問すれば必ず答えが見つかると女子たちからは恋愛相談の相手としても人気で、告白されることもかなりあるらしい。

アンドロイド説が浮上したこともあったが間違いなく人間であることは健康診断時に判明。だが、一番の問題点はそこではない。

斉藤は男なのか女なのか分かっていないのだ。

体育の授業は男子側に出ることもあれば女子側に出ることもある。

それを確認すると自分の身に何が起こるかわからないので皆真相を確かめようとはしないのだけれど。

 ちなみに、着替えはどこで行っているかも不明。後をつけた男子や女子はかならず途中で見失うそうだ。

そんな頼もしい斉藤に普通のサイコロを借りて今日のゲームを始める。

「斉藤君って、何でも持ってるよねぇ」

 久保君の中では斉藤は男らしい。

「斉藤さんは部活いくつも入ってるらしーな」

 真はどちらでも構わないのだろう。

「今日はサイコロで決めるんだ」

 と、言って購買から戻ってきたももが席に寄ってきた。

「ルールは一度だけ数字を決めて、後はその目が出るまで振り続ける。最後まで出なかった奴が買いに行く」

 俺が提案すると早速久保君が数字を口にする。

「僕は三にするよ」

「おれっちは五」

「じゃあ、二でいいや」

 俺が言うと。

「そこは一だろう。奇数だろ」

 と、真。

「何でもいいだろ。別に」

「運だけで決まるからねぇ」

 と、久保君。

 じゃあ、投げるぜと言いながらサイコロを掴もうとする真を止める。

「真じゃなくて、ももに転がしてもらう」

「そうだね。真君いかさましそうだし」

「本当に信用されてねーな。おれっち」

 涙を拭う真を横目で見つつ、ももにサイコロを振るよう促す。

「行っくよー!えい」

 掛け声にと共に手から離れたサイコロは転がる事を放棄し即座に目が出た。

「最初の目は一だね」

 楽しそうに出目を言うもも。

「晶君一にしておけばよかったねぇ」

「だから言ったじゃねーか」

 久保君と真の言うことを無視してももに言う。

「全員ハズレだ。もう一回振ってくれ次はちゃんと転がせよ」

「うん。頑張る。えい」

 頑張らなくてもサイコロは転がると思うんだけどな。

コロコロと弱弱しく転がるサイコロはすぐに止まった。

「三だね。僕はオムライスとイチゴパフェとオレンジジュース」

 久保君は出目を確認すると言った。

「あのパフェおいしいよね」

 甘いもの好きの、ももと久保君は手を合わせて話してる。女子同士意見が合うのだろう。あ、久保君は男だったな。

 目が出た奴が買いに行くルールにすればよかったな。今更思っても遅いが。

「当たった奴が買いに行くルールにすりゃあ良かったな」

 真が悔しそうに言う。

「俺も同じこと考えてたよ」

「でも、こっちの方が盛り上がるよね」

「勝者は余裕そうでなによりだな」

 悪態をつく真に対して久保君はニコニコしながら言う。

「勝ったからねぇ。今更ルール変更はなしだよ」

「俺っちは牛丼とチンジャオロース定食と」

「勝ってから言ってくれ」

 真の発言ををさえぎってももに振るよう頼む。

「はい。ラスト行きまーす」

 勢い良く振られたサイコロは机の上を転がるのではなく、コマみたいに卓上で回転した。

「どうやったらこうなるんだ」

「ある意味才能だよねぇ」

「もも本当にスゲーよな」

 男それぞれに言われももはえへへと笑っている。

勢いが無くなって来るとサイコロは転がりだし止まった。

「チンジャオロース定食な。行ってらっしゃい真」

「あ、ももにもイチゴパフェ買ってきて」

「行ってらっしゃーい」

「ぐぬぬぅ…… ももまで俺っちをパシリにするとは」

 頭を抱え左右に体をくねらす真。

「この前ももに手伝ってもらってただろ?」

「借りは返さないとねぇ」

「お願いしまーす」

 笑顔で敬礼するももに対し。

「しゃーねーな。行ってくるよ」

 と、言い。下を向いてとぼとぼ廊下に向かって歩く真。

廊下に出る直前で振り返って真は言った。

「太るぞもも!」

「うるさい! 早く行けー!」

 両手を挙げて叫ぶももの声を聞いてから、笑いながら真は走って食堂に向かった。

「久々にまともなゲームだったな」

「そうだね。今日はいかさまなかったね」

「いつも、いかさましての?」

 両手を挙げたまま振り返り質問するもも。

「してるな。主に真が」

「いかさまするけど。一番負けてるよねぇ。真君」

「確かにそうだな。週に必ず三回は真が買いに行ってるな」

「そうなんだ。あ、そういえば、文化祭手伝って欲しいって部長が言ってたよ」

「晶君は、何でも出来るもんねぇ」

「いや、手伝うのは俺じゃないと思うぞ」

「手伝いに呼ばれてるのは久保君だよ」

 両手を挙げたまま久保君を指差すもも。

「え? 僕? 遠慮したいかなぁ」

 苦笑いをする久保君。

「久保君部長に好かれてるからな」

「入部してくれた時とかすごい喜んでたよね」

 頭の上で拍手しているもも。いい加減腕下げないのかな。

「入部って、あんなの無理やり入れられたようなものじゃないかぁ」

「そうだな。入部しないと留年して同じクラスになる。とか、言ってたな」

「あの人ならやりかねないよね」

 何故かガッツポーズをとるもも。

「でも、実際同じクラスになれるのかなぁ?」

「なれるだろ。学校にコネあるらしいぞ」

「先生も恐れてるみたいだよ。部長の事」

 腕が疲れたのか、だらりとしている。

「入部したのは正解だったのかなぁ」

 と引きつった笑いの久保君。

「ちなみに、手伝ってくれないと進級させないって」

 トドメを刺すような発言をするもも。

「頑張れよ。久保君」

「手伝うしかないのかなぁ。いい人なんだろうけどちょっとね……」

 肩を落として久保君は言った。

「お待たせー」

 と両手に袋を提げた真が戻ってきた。

「買いに行く途中で部長見たぞ。久保君久保君言いながらスキップしてたぞ」

 買ってきた物を机の上に並べながら言う真。

「愛されてるな久保君」

 俺は弁当を袋から取り出しつつ久保君を見る。

「勘弁してよぉ。この前、隣のクラスの子が生徒会長と付き合ってるんでしょ? って、聞いてきてさぁ」

 オレンジジュースを取り出しながら困り顔をしている。

「その噂、ももも聞いた事あるよ」

「部長が流した噂だぜ」

 真は疲れたのか、肩をまわしながら答える。

「自分で言ってたのかあの人」

「悪い人じゃないんだけどねぇ」

 と、言いオムライスを頬張る久保君。

「いろいろされても邪険にしない久保君やさしいよな」

「その優しさに漬け込まれてるって気がついた方がいいぜ」

 にやりと笑って言うと牛丼を食べ始める真。

「女の子にその優しさは凶器だよ」

 スプーンを咥えて話すもも。

「その内デートしないと退学って言うんだろうな」

 俺は割り箸を割りつつ言った。

「脅かさないでよ。もぅ」

 頬膨らませて、ストローを咥えオレンジジュースを勢い良く吸った。


 

三章   部活動


「ロボットの彼氏がいいわ」

 授業をすべて終えて部室で作業をしていると唐突にパソコンから目を離さずに部長が言った。

「部長の家ロボット居るじゃん」

 学園祭で発表するロボットのメンテナンスを行いながら真は言った。

「いや、もっと格好良くて最近の良く喋るアンドロイドがいいのよ」

 いつもの妄想が始まったのか、にやけ面だ。

 ちなみに部長の家にあるロボットは旧式もいいところでマニアにはたまらないお宝だ。お父さんとお母さんがマニアでその繋がりで結婚したらしい。 

 しかし、娘は新しい物好きで久保君みたいなアンドロイドが欲しいのだろう。

ロボット研究部部長でありながら生徒会長で成績優秀品行法制で通っている渡瀬弘美。

その実態は傍若無人極まりない暴れん坊だ。

真や俺をこき使い、何かしらで手に入れたコネを使って教師を脅し。部費を巻き上げている。生徒会長になった理由は学校の全体を見渡すためと自ら宣言しているし、見事その手のひらに学園を治めたと言っても過言ではない人物だ。

何故そこまで出来たのかと言えば間違いなく部長の魅力があってこそと言える。

見た目は誰に聞いても美人と答える容姿。猫を被らせれば右に出るものはいない、完璧な百面相。相手に合わせその場にあった自分を作り上げることが出来る頭脳。

良くも悪くも完璧に男を落とせるのだろう。

「子供作れないじゃないですか」

 なんと的外れな事を言うのか真。

「そういう問題じゃないわよ。これだから思春期の男は駄目なのよ」

 部長は哀れみの目を真に向けたが真は気がつかずに俺に話しを振る。

「晶はどう思うよ?」

「思春期真っ盛りなら、子供できないほうがいいんじゃないか?」

 適当に流すつもりで言ったが反応する奴がいた。

「先輩ってそんなふうに考えているんですか、もっとまともな事を言うと思ったんですが」

 一年の小林千恵だ。

小柄でツインテール。スレンダーを突き詰めた凹凸の全く無い体。中学一年生と言われても頷ける久保君より幼く見えるが頼れる後輩だ。

真曰く、妹にしたいランキング上位に食い込むらしいが、もう少し性格がいいと一位だそうだ。

確かにもう少し優しい性格でいいと俺も思う。

だが、これで良いと言うのが真の見解だ。真曰くツンデレ妹最強らしい。知恵は一人っ子らしいが、それは置いておこう。

ちなみに俺も真も知恵がデレたところを見た事はない。

「晶がまともとかありえねーだろ。異常だろ」

 言いたい事を言える仲ではあるがオブラートに包む事を真もそろそろ覚えるべきだろう。

「異常系ロボットか、それもいいわね」

 部長がつぶやきながら、にやけて作業を続けている何を妄想しているんだか。

「俺は異常じゃないぞ」

「部長は先輩がロボットだったら付き合うんですか?」

「そうね。付き合ってあげてもいいわよ」

 何故上から目線で言われているのか分からない。

「おれっちはロボットとは付き合いたくねーな。ロボットに愛情とか持てねーわ」

 真の主張だ。

「真って、ペット飼ってったっけ?」

「飼ってねーよ。あ、お前とももと三人でお祭り行った時の金魚はまだ生きてるぞ」

 去年のお祭りで俺の叔父さんが出した屋台の金魚か懐かしいな。

「あの金魚か。まぁ、いいか。金魚好きか?」

「LOVEじゃなくてLIKEの方でな。そんなに好きでもねーけど」

「真が家に帰ってきた時に、金魚がおかえりなさい。とか、ご飯作ってくれたりしたら、うれしいか?」

「何言ってんだお前。頭打ったのか?」

 こっちに哀れみの目を向けるんじゃない。

「たとえ話だよ。どうだ?」

「うーん。ありえねー想像できん」

 目をつぶって考えている真。

「ありえないかもしれないけど頑張って想像してくれ」

真には悪いが俺も想像したら確かにありえない絵図らだった。

「やっぱりおかしいだろ」

 うん。俺も無理だったすまん。

「じゃあ、それが女の子だったらどうする? 真好みのすごいかわいい子だったら」

「押し倒すな」

 即答するく真。

「思春期というより発情期ですね」

 知恵が言ったが俺も同じ意見だ。

「その子がロアンドロイドだったらどうするんだよ」

「特に何もしねーな」

「挨拶も?」

「会話しないだろう。ロボットだぜ?」

「金魚だったら?」

「俺っちを金魚愛好家だと思ってないか?お前」

 別に思ってねえよ。

「毎日声を掛けてくるかわいいアンドロイドが、送り迎えしてくれて、料理までするんだぞ?返事くらいするようになるだろ」

「無意識にするかもしれねーけど情はうつらねーよ」

「返事してる時点で少しは移ったんじゃないか? 久保君とは普通に話してるだろ?」

「あいつは、女じゃねーだろ」

「女じゃないな。アンドロイドだけどな」

 眉間に皺を寄せてこちらを見る真。少し意地悪すぎたかな。

「何の話?」

 補習で遅れてきたももが部室に入ってきた。

すかさず部室の空気を変えるためか知恵が。

「アンドロイドと恋愛できるかって話しです。もも先輩はできますか?」

「できるんじゃないの?」

「できるわ!」

 部長が声高らかに立ち上がって叫ぶ。

「俺っちは無理」

「千恵ちゃんは?」

 ももに聞かれて少し考える素振りをみせる知恵。

「ロボットですか。出来ないこともないと思いますけど。いろいろ楽だと思うし。でも、できれば人間がいいですね。先輩はどうですか?」

「楽しければそれでいいんじゃないかな」

 俺もできれば人間の方がいいけど。

「一応出来るんだ」

 何に納得したのか頷いているもも。

「子供はできねーだろ」

 そんなに子供が欲しいのか真。

「え? そんな話し?」

 頭に?マークを浮かべて顔を赤くするもも。

「子供は作ればいいのよ」

 部長は拳を握り力説する。

目が血走ってるよ。

「え? え?」

ももは更に赤面し、顔を手で覆いながらも指先から周りを伺っている。

 ももの反応を楽しみつつ俺もいう。

「そうですね。作れば問題ないな」

「部長、作れるんですか?」

知恵が部長に質問をする。

「二日掛ければ作れるわ」

 部長、目が真っ赤だ。

「ふ、二日も続けて……」

 茹蛸みたいなももは手を下ろして放心状態になっている。

 妄想から我に返ったのか部長が言う。

「ももちゃん、何想像してんのよ。顔真っ赤よ? ロボットの子供なんだからパーツあれば組めるって事よ」

 先ほどまで妄想してたくせに、人の事を言える立場ではないだろう。

「もも、俺っちより発情してんじゃねーの?」

 こういう事を言わなければ真はもっとモテると思うんだが、言ってしまうのが真だ。

「女性に向かってその発言最低です」

 言わんこっちゃない。いや、注意してないけどさ。知恵がドン引きしている。

「最低よね」

 部長に同意を求められたので答えておこう。

「最低だな」

「おれっちだけ悪者かよー」

「うぅ……」

 恥ずかしいのか俯いてももは唸っている。

「よし、喫茶店行きましょう」

 皆作業が終わっていることに気がついたのか、ももを思いやってか、部長が宣言すると各自身支度を始め、俺と知恵はそそくさと下駄箱に向かった。

部室の戸締りをした三人が下駄箱に着いた頃には、ももはいつも通りに戻っていて、五人そろって学校を出た。



四章  優しさ


放課後。屋上入り口の誰も来ない場所で眠っていると知恵が起こしに来た。

「先輩起きてください。今日はプログラム手伝ってくれる約束じゃないですか」

 あぁ、うん。と言いながら体を起こす。

 屋上進入を防ぐために並べられた机の上をベッド代わりに勝手に並べ替えている。

階段下には机を三段組にしてそれを二重の壁がある。俺と知恵はそれをくぐって部室に向かう。

目元を擦りながら三年の教室前を通り越そうとした時、知恵が突然立ち止まった。

「あれ」

 そういって教室内を見ている知恵。

俺も教室内に目をやると久保君が三年生にお金を渡していた。

「久保。約束と違うじゃんかよ。金額足りてないぜ」

 黙って俯く久保君に言う三年生。

「何か言えよ。ロボット。人間様が聞いてんだぞ」

 隣に居た他の先輩が言っている。

 二人組みの一人がこちらに気がついたのか声を掛けてくる。

「何見てんだよお前ら」

「その、あの」

 と、知恵はビビッてしまったのか俺と先輩を交互に見ている。

「その人たちは関係ないからほっといてください」

 こちらを見て顔を伏せてから言う久保君。

「久保の知り合いかよ。なんだ? お前もロボットか?」

「違います」

 声を張り上げて否定する久保君。

「お前には聞いてねえんだよ」

 久保君を殴り黙らせる先輩。

 こちらと話していた先輩をAとするなら、今殴った先輩Bは久保君の襟を掴んでゆすっている。

先輩Aが聞いてくる。

「答えろよ。ロボット仲間が殴られてるぞ?お前もロボットか?」

 はぁ、とため息をつきながら教室に入ろうとする俺を知恵は止めようとする。

「先輩あの人たち三年ですよ」

 知恵を無視して教室に入り久保君が居る窓際まで向かう。

「無視してんじゃねえよ」

 教卓を過ぎたところで、先輩Aが近くにあった机をこちらに蹴飛ばす。机にはキャスターがついていて勢いよく進み俺の脚にぶつかった。

俺は言う。

「ロボットでも人間でもどっちでもいいじゃないですか」

 極めて、努めて、冷静に言う。

「だって、見た目でわかんないんでしょ? そんなのわからないんだったらどっちでも同じでしょう」

「は? 何言ってんだお前」

「今、説明したじゃないですか」

「あぁ!?」

 すごんでくる先輩A。

「え?」

 と、俺は間抜けな声を漏らしてしまった。

「お前。馬鹿にしてんのか?」

「ん? 馬鹿なんですか?」

机越しに胸倉を掴んでくる先輩A。

「やめてください。僕は殴ってもいいです。けど、その人は殴らないでください」

 久保君は先輩Bに掴まれたまま言う。

「わかったよ」

 先輩Aが俺から手を離して背を向ける。

久保君がほっとした顔をした瞬間こちらに振り返り殴り掛かってきた。

俺はそれを左手で受け止めた。相手の拳を掴んで受け止めた。

「受け止めるだけかよ」

 受け止められているのに何故か、偉そうな先輩に対して手を離しながら俺は言う。

「痛いのって嫌じゃないですか」

「ロボット法か? そうだよな。人に危害を加えられねえよな」

「ロボット法? いや、関係ないでけど」

「じゃあ、殴ってみろよ!」

 先輩Aは拳を握り大きく振りかぶったので。

「あ、はい」

 と、答えてから机を押す。

机はスーッと進み振りかぶる先輩にぶつかり先輩は後ろによろめいた。

先輩が体勢を整える前に右足を天井に向けてあげる。

先輩がこちらを確認したのを見計らって、思いっきり、渾身の力を入れて、全体重を乗せるようにして、右足を振り下ろす。

踵が先輩にぶつかって戻ってきた机の中心を貫く。

プラスッチクの板を粉砕し。

中に仕舞われていたノートを裂き。

鉄板を千切り割る。

机だった物は俺の踵を中心に左右に飛んでいく。

「殴りましょうか?」

 俺が聞くと先輩Bは久保君を放し。友達を置いて教室から走り去って行った。

久保君は目を瞬かせ、振り返り知恵を見ると口を開けたまま固まっていた。

俺は頭を掻きながら近くにある机に腰を下ろすと久保君は動かない先輩Aに近寄る。

どうやら気絶しているようだ。

「保健室につれて行くね」

 そう言って先輩Aを背負い教室を出ようとする久保君。

「久保くーん。何か言うことは?」

「ありがとう。この人を殴らないでくれて」

 笑顔で教室から出て行く久保君を見送る。

「やっぱり、久保君優しいよな」

 言いながら知恵を見ると、まだ、口を開けたまま固まっていた。

「おーい。知恵ー」

 知恵の顔の前で手を振るとようやく反応した。

「あ、は、はい」

「知恵。悪いけどさ。俺今日部活出ないで帰るよ。部長にそう伝えといて」

 無言で頷く知恵。

「聞いてる? 伝えてきてよ」

「分かりました」

「よろしくな」

「はい」

「部室戻った方がいいんじゃないか?」

「そうですね」

「怒られるかもよ?」

「そうですね」

「分かっているなら早く戻った方がいいぞ」

「わかってますよ」

 しかし、知恵は戻ろうとはしなかった。

俺は何て声を掛けたら戻るか考え始めたら、知恵が口を開いた。

「先輩は帰らないんですか?」

「帰るよ」

「じゃあ、途中まで一緒に行きます」

「いや、考え事したいから先に戻りな」

「私も少し考え事があるので先輩お先にどうぞ」

「いや、俺一人で考えたからさ」

「私はここで考えたいので。先輩は帰った方が落ち着くんじゃないですか?」

「学校で考えた事もあるんだよ。終わったら帰るからさ」

「その足でどうやって帰るんですか?」

 知恵は俺の右足を指差して言った。

「はぁ、やっぱり気がついてたか」

「机を壊した後、一回も右足着かなかったですよね」

「よく見てるなお前。口あけて固まってたのに」

「そんな足でどうやって帰るつもりだったんですか?」

「引きずって歩けない事も無いからな。大丈夫だよ」

 俺は机から降りて歩いてみせる。

「痛くないんですか?」

「そんな心配そうな顔をするな。痛くねえよ」

「本当ですか?」

「大丈夫。問題ない」

 少しふらつきながらも一人で歩けることを見せる。

「大丈夫じゃないですよ。タクシー呼びますから」

「普通に帰れるからさ」

「そんな足でバイクなんて乗せませんよ。病院行かないと」

 すぐに携帯を取り出してタクシーを呼び始めたので俺はあきらめて従うことにした。

足を引きずりながら教室を出ようとすると電話を終えた知恵が肩を貸してくれた。

その肩は位置が低くて余計に歩きづらかったけど俺はその優しさに甘えることにした。

廊下で掃除ロボットを見かけたので先ほどの教室の掃除と机の交換を頼んだ。

頼りなる後輩に俺は言う。

「部長に怒られるけどいいのか?」

「別に作業ちゃんとやっておけば怒られないんじゃないですか? 先輩は普段部室に来ないじゃないですか」

「それでも怒られる事もあるぞ」

「そうですか。じゃあ、今回は一緒に怒られましょう」

 その後は終始無言でゆっくりと学校の門まで向かった。

二人でタクシーに乗り込む。

「おい知恵。何してる」

「何って、着いて行くんですよ」

「もう、大丈夫だから」

「最寄の接骨院まで」

 無人のタクシーはかしこまりました。と、音声を流し出発する。

出発してしまったものは仕方が無いので、タクシーに言う。

「目的地変更」

 知恵がこちらをにらむがそれを無視して自宅の住所を告げる。

しかし、タクシーは思った通りの答えを返した。

そのポイントへ車では行けません。近くのポイントまでならお送り出来ます。

「え? どういうことですか?」

 知恵は不思議そうにタクシーの画面を覗く。

「俺の家。国にちゃんとした申請出てないからタクシー会社のデータには何もない事になってんだよ」

「なんですか、それ。適当な事言って誤魔化してませんか?」

 少し怒った顔で言う知恵に対して答える。

「今更嘘なんてつかねえよ」

 疑いのまなざしを向けられつつ俺は窓の外を見ていた。

タクシーは何の変哲も無い山のふもとで止まると、ここでよろしいでしょうか。と聞いてきた。

 どうなってるんですか? と視線で伝えてくる知恵を手で押しのけてタクシーに言う。

「もう少し真っ直ぐ進んでくれ。右に曲がれるところがあるからそこを右折」

「先輩ここの先って山じゃないですか」

 知恵から目をそらし窓に移る景色を眺める。

紅葉が始まりつつある木々を見てもう秋だなぁと、思っているとタクシーが右折して坂をあがり始める。

知恵も紅葉を見ているのか、俺に無視されているからか、窓の外を見ている。

タクシーは頂上につき言う。行き止まりです。引き返しますか? と。

「ここでいい。降りろ知恵」

 お金を精算機に入れてタクシーを降りる。

先に下りた知恵はまたも口を開けて固まっていた。

知恵が見たものは、テレビか映画。漫画またはゲームでしか見たことのないような建物が目の前にあったからだろう。

 森の中に聳え立つこの時代に合わない建物。

 洋館。

それが俺の家だ。



五章   後輩を家に招く


「ここですか?」

 フリーズ状態から回復した知恵が聞いてくる。

「そうだよ。ほら入るぞ」

 門の前に立つと自動で門が開く。設置されたカメラが俺を家の人間であると認知したからだ。

 門をくぐり真ん中に噴水のあるロータリーを通って玄関に向かう。

 きょろきょろしている知恵に言う。

「ちゃんと肩貸す気あるのか?」

「いや、だってここどこですか?」

「俺の家だって、さっき言っただろ。手入れしてないから綺麗じゃないぞ」

 玄関にはでかい両開きの扉がある。人力で開けるのは無理な大きさと重量。自動で開くからまだいいが、前に一度壊れたときは開けるたびに今回のように足などが壊れた。今になってはいい思い出……でも、ないな。

 扉に近づくと自動で開く。

 中は豪華なロビーで外とは違い掃除が行き届いていて、よくわからない壺や彫刻が飾ってある。

 ロビーに踏み入った知恵は口をポカンしているので俺は自力で歩き入り口から見て左にあるドアを開ける。

 知恵はあわてて後についてくる。肩を貸すのを忘れて、まだ周りを見ている。

 ドアの先には廊下があり左手にはロータリーが見える窓が6つ、右手には4部屋分のドア正面に1つのドアがある。

 正面のドアだけ鉄で出来ていて、残り4つは木で出来ている。

 廊下を真直ぐ進み鉄のドアに手を掛けると知恵が横から開けようとしてくれる。

 力いっぱい押しても反応しないドアを前にして今度は引っ張っている。

「知恵それ押し戸なんだけど」

「いや、開かないですよ?」

 無言で知恵を退かし左手でドアノブをひねり普通に開けて見せると、知恵は恥ずかしそうな悔しそうな何とも言えない顔でこちらを見てきた。

 知恵が先に中に入り聞いてくる。

「整頓された倉庫ですけど先輩は、私をどこに連れて行くつもりですか?」

「着いて来いとは言ってないんだけどな」

 奥に置いてある金庫をまじまじと見つめている知恵に言う。

「そこに、いるとあぶないからこっち来い」

 小走りで近づいてきてから、はっとした顔で言う知恵。

「押し倒すつもりですか?」

「ちげーよ。バカ」

 壁にあるレンガを三箇所タッチしながら言い知恵を引っ張り横に立たせる。

 知恵が驚いた顔でこちらを見つめてくるがすぐに目をそらした。

 その理由は明白で、先ほどまで知恵が立っていた金庫の前の床が下にズレて階段が出てきたからだ。

「先輩何ですかコレ、映画に出てくるような隠し階段は」

「俺の趣味じゃない。親父の趣味だ」

 降りることを躊躇する知恵を残し先に階段をおりる。

 鉄でできている螺旋階段は一歩進むたびにカーンと音が響く。七段ほど降りると知恵も階段を降り始めたのか自分が出している金属音と店テンポがずれた音が後ろから聞こえる。

 鉄を打つ音をしばらく聞きながら足元しか照らされていない階段をゆっくり降りる。

 階段を降りきり知恵を待つ。

 知恵が横に来たのを確認してから先が見えない真っ暗なところへ一歩踏み出す。

 一歩踏み出すと同時に照明がつき真っ暗だった先は蛍光灯で照らされ一本の通路が現れた。

「なんか、実験施設の通路って感じですね。お父さんSF映画好きか何かですか」

 若干あきれた感じの知恵が言う。

「たぶん好きだと思う。俺の前で見てたことはないけどな」

 十メートルくらいしかない通路を進みSF映画に出てきそうな横開きの戸の前で立ち止まり、横にある静脈認証システムに手をかざし戸を開く。

 中には知恵が言ったとおり、実験施設みたいな風貌で人間一人入れる培養器や手術台さまざまな機器が置いてある。

「冗談で言ったつもりでしたけど本当に実験施設なんですか?」

「まぁ、間違ってないかな。研究室って親父は呼んでたけどな」

 俺は手術台に腰掛ける。

 知恵は物珍しそうにうろうろし始める。

「そこの赤い箱と棚にある黒い箱取ってくれ」

 知恵はうなずくと、黒い箱を俺の横にある台に置いてから赤い箱を重そうに手渡してきた。

 どこにいるべきか迷っている知恵に声をかける。

「すぐに終わるから座って待っててくれ」

 部屋の隅にあるデスクの椅子に座るように言ったつもりだったが知恵は手術台の俺と反対の位置に座った。

 別にどこに座っていても同じなのだが、近くにいられると作業しにくいなぁ、と思いつつも二つの箱をあける。

 赤い箱には工具が入っていて、黒い箱にはパーツやスプレー缶が入っている。

 工具を手に取り故障した右足の皮膚を剥ぐ、血などは出てくることなく剥がした皮膚をゴミ箱に向かって投げ入れる。

 機械で構築された右足を観察しどこが壊れたのかを確かめていると両肩に体重が乗せられる。

 ひざ立ちをして肩越しに俺の右足を見る知恵の仕業だ。

 無言で足を見つめる知恵を無視して修理に取り掛かる。

 壊れていたのは踵の部分のパーツで、割れたそれがくるぶしの動作部分に引っかかっているだけだった。

 箱から別の工具を取り出し割れたパーツの一部を外しピンセットで引っかかっている破片を取り除く。

 踵の新しいパーツを箱から取り出し、取り付けて足が動くか確認する。

 今朝と同じように動くことを確認してから、スプレーを吹き付ける。泡状のそれは機械になじんでいき、人間の足そのものの色になると固まった。

 道具をすべて箱に戻したところで知恵が声をかけてくる。

「先輩は、その……あの……」

 言いよどむ知恵に俺は言う。

「幻滅したか?」

「いえ! そんなこと、ないです……けど」

 最初だけ大きかった声は次第に小さくなっていった。

「ないけど? 何か思うことがあるんだな」

 聞いてみると知恵は座りなおして俺に背を向けた。

「ロボットに詳しい理由とかなんとなくわかったのと、久保先輩をかばった理由が同じロボットだったからかな? とか、考えてみただけです」

「友達を助けるのはいけないことなのか?」

「そうじゃないですけど、あの時どっちでもいいって……」

「何の話だ?」

 わからず質問すると知恵は俺に寄りかかり言った。

「見分けがつかなかったら同じって」

「あぁ、それね。見分けつかないんだったらどっちでも同じだろ。一緒にいて楽しいならロボットだってわかったて楽しいことに変わりないと俺は思うからさ。区別ついた瞬間に嫌うって言うのは違うんじゃないかな」

「そう、ですよね」

「ロボット苦手だったっけ?」

「まぁ、でも、それは置いても……私は先輩が人間だと思っていたし」

「そっか」

「はい」

「俺人間だけどな」

「はい……は? え?」

 勢い良く振り向く知恵に笑って言う。

「いや、だから、俺は人間だぞ?」

「でも、その足」

 興奮気味の知恵は俺の右足を指差した。

「ここは機械だけどな。れっきとした人間だ」

「細胞復活手術とか」

「その話は後でしよう。喉渇いてきたしな。部屋移動するぞ。」

 知恵の質問を止めて手術台から降り、近くのコンピューターに踵のパーツを作るようにセットしてから部屋を後にする。

 実験室の通路を通り隠し階段まで不満顔で無言だった知恵に声をかける。

「部長の用事って何だったの?」

「今作ってるアレのプログラムみたいです」

 膨れっ面のまま知恵が答える。

「あぁ、アレね」

 階段を上がりきり倉庫を出てすぐ隣のドアを開けて中に入る。

「図書館ですか?」

「図書室な。四部屋分あるだ、中央の螺旋階段を上って上も図書室だけど、ロビーの階段で二階に上がるのが面倒なときのショートカットとして使うくらいで二階の本はあんまり読まないな」

 本棚から二冊のプログラムの本を抜き出し部屋を出る。

 ロビーを突っ切って、先ほどまでいた西館から東館に向かう。玄関から見て右側のドアを開けて進む。

 西館と同じような作りで右手には窓、左手に四つのドアと正面にひとつのドア。

 西館と違うのは正面のドアも木で出来ている事だけだ。

 ロビーから二つ目のドアを開け談話室に入る。

 知恵をソファーに腰掛けるように促し、ドア横の壁にあるアンティークな感じの電話をとり、紅茶二つと言ってから向かい側に座る。

 知恵が鞄から蝶のシールが張ってあるノートパソコンを取り出しテーブルに置く。

 学校が支給する物と違うのでたぶん、知恵の私物だろう、シールは知恵の趣味かな?

 知恵がパソコンの電源を立ち上げてから口にする。

「先輩さっきの話の続き」

「あ、やっぱり聞く?」

「話したくないならいいですけど、はぐらかして無かった事にされるのは、嫌ですから」

 画面から目を離さず気まずそうに言う知恵。

「いや、構わないけどさ。大した話じゃないぞ? 昔怪我したときに右足と左腕、右目と内臓の一部を駄目にしてな。そのときの余波だよ」

「細胞復活手術しなかったんですか?」

「当時は高かったしな、十年前だし。出来たばかりの技術を当てにする勇気もなかったと思うぞ。今だから言える事だけどな」

「十年前ってあの事件ですか?」

 真剣な眼差しでこちらを見る知恵に対して答える。

「そう、あの事件な。その日出かけた先でロボットに襲われた。工事現場の解体クレーンの暴走。車で移動中の俺たちはよけることも出来ずに、上から潰された」

「よく生きてましたね」

「運転手が助けてくれたんだよ」

「運転手? 一緒に潰されたんじゃ?」

「運転手がアンドロイドでな」

「そのアンドロイドは暴走しなかったんですか?」

「しなかったよ、親父が作った奴でさ。市販されてるやつと違って暴走電波は受信しなかった。」

「そんなロボットあったんですか」

「俺の家にはいたんだよ。で、庇ってくれた。アンドロイドはボロボロで俺は瀕死状態になったけどな」

「その後どうなったんですか?」

「記憶にないけど、ボロボロになった状態でアイツが叔父さんに連絡して助けに来てくれたらしい。起きたら病院だったし、その時には事件は収まってたしな」

「今からでも、体治せるんじゃないですか」

「治せるよ。さっきあった培養器使えば作れないこともないし。勧られもした。けど、断った。この体のパーツはアイツのパーツを基に作ってあるんだ。思い入れもあるし、調整とかも自分でやって慣れたから今更戻す気はないな。勉強にもなったしね。便利だよ」

 笑って答えても知恵の表情は曇ったままだ。

「最初は苦労したけどな。感覚ないし、変な感じだったよ。歩くことすら立つことも出来なかったくらいだ。まぁ、今は神経繋いであるから力加減もできるし感覚もある」

「ロボット嫌いとかには、ならなかったんですか? あの事件のせいでなった人多かったですし、恨んだりとか」

「ならなかったな。助けてもらえたって事は覚えてるんだよ。悪いやつばかりじゃないって割り切った。よくドキュメンタリーとかでもやってただろ。全部が全部暴走したんじゃないんだ。知ってるだろ電波受けても暴走しなかったロボットの話」

「聞いたことはありますけど、嘘だと思ってましたから。それに……」

「それに?」

 言い淀む知恵に続きを促す。

「私は裏切られましたから、家のロボットは暴走して、お父さん怪我したし、お母さんが椅子で殴って壊して、それ以上は何もなかったです。先輩に比べたら大した事件でも何でもないですけど」

「でも、未だに引きずってるだろ?」

 少し意地悪な質問になってしまったと、言ってから思ったが知恵は答えてくれた。

「ないとは言えないですけど。久保先輩は優しいし、先輩が机壊した時は正直・・・」

「俺が人間って分からないのに良く着いてきたな」

「いい加減克服したほうがいいと思ったから」

 先ほどの出来事を思い出したのか手が震えている。

「俺は人間だから大丈夫だと思うぞ」

 そう言って震える手の上に右手を重ねる。

「最近は忘れてきてたんですけど、その、久保先輩にも慣れてきたし、でも……部長が作ったアレが暴走した時とか」

 震えが収まりつつあった手に力が入るのを感じる。

「さりげなく手握ってきたもんな」

「あ、あれは! その、なんて言うか」

 俺の手を振り解き勢い良く立ち上がり声を張る知恵。

 俺は笑って言う。

「誰だって苦手なものはあるよ。特に昔の事件の被害者にはキツイだろ。部長のアレの暴走はさ」

「そうですよ」

 腕を組んでそっぽを向く知恵は先ほどに比べて大分顔色が良くなっていた。

 ガチャとドアが開く音がした。

 ドアに背を向けて座っていた俺には見なくても開けたやつが誰かわかるので知恵の顔を見ていたが、顔を背けた方向がドアだった知恵はその開けたヤツの顔を見たようだった。

 目を丸くして徐々に口が開いていく知恵の顔。

 俺が振り返ろうとしたタイミングでバタンとドアが閉まり、俺はまた知恵の方を見る。

 三秒ほど固まっていた知恵はギギギと立て付けが悪いドアのような効果音がでそうな速度でこちらに向き直る。

 無言でこちらを見つめる知恵に、俺は首をかしげる。

「い、今ドアの向こうに」

 そこまで言ってガチャと再びドアが開く。

 部屋の中に入ってきたのはメイド服を着た見慣れたアンドロイドだった。

「紅茶をお持ちいたしました。マスター」

 静かな動作でカップをテーブルに置きソファー脇に立つ。

 俺はカップを手に取り一口飲む。

 知恵は俺から目を離さないでいたが、急激な動作でメイドに向き直ると言った。

「あの! 今」

「全裸じゃありません」

と、くい気味でメイドが答えた。

「まだ、何も聞いてなかっただろ」

 言いつつメイドを見やると目を逸らした。

「私は服を着ていました。マスター」

「こっちを見ろ」

「決して全裸なんかじゃありません」

「おい、こっちを見て言え」

 知恵は俺とメイドを交互に見てどうしたものかと悩んでいるようだ。

「お客様が居ないからといって、普段から全裸ではないです。それにお客様がいらしているなら、そう、言ってもらわないと困ります」

「俺のせいになるのか?」

 俺が悪い事は何一つ無いと思うんだが。

「でも、今、全裸でしたよね?」

 そこで知恵が今見たであろう事実を突きつけた。

「いえ、今は全裸ではありませんでした」

 目を逸らしたまま答えるメイド。

「ん? たまに全裸なんですか?」

 先ほど言ったことが引っかかったのだろうか知恵が聞く。

 この質問は俺にしているのだろうか? 思案している間にメイドが答える。

「いいえ、しょっちゅう全裸です」

 目を逸らさず、知恵の目を見て答えるメイド。

「先輩。この人大丈夫ですか?」

 知恵が聞いてくる。

「大丈夫に見えるか?」

「見えません。失礼かもしれませんが、全然見えません」

「だよな。俺もそう思う」

 ソファーに深くもたれて答える。

「失礼な。大体この方はどちら様ですか!?」

 何故か憤慨し始めたメイドに答える。

「学校の後輩」

「この人何なんですか!?」

 声を荒げる知恵に答える。

「うちのハウスロイド」

「いいえ、セクサロイドです」

 胸を張って答えるメイド。

 それを聞いて知恵はさらに声を大きくする。

「先輩! この人おかしいです! 修理した方がいいですよ」

「知恵、セクサロイドが実在すると思うか?」

「いいえ、思いません。都市伝説だと思ってました。それに、セクサロイドって法律で禁止されてますよね」

 声が大きいまま喋る知恵。

「よく知ってるな。禁止されてるんだ。あっても、それは正規品じゃない」

「え、じゃあ」

 勢いを失った知恵にメイドが言う。堂々と言ってのける。

「はい、私は正規ではなく、シリアルナンバーを持ちません。故に、ロボット法違反です」

「警察呼びましょう」

 そういって携帯を取り出す知恵。

「待て、警察は無理だ」

「無理ってなんですか!?」

 またも、声を上げる知恵にメイドが答える。

「警察はこの土地に入れません」

「なんでですか!?」

「そうゆう仕組みなんだよ」

「はぁ……」

 勢いを失いソファーに腰掛ける知恵は疲れとも呆れとも取れない顔をしている。

「お分かりいただけたでしょうか」

 フフっと、何故か勝気な顔をして言うメイド。

「これ、先輩が作ったんですか?」

 ハウスロイドを見て聞いてくる。

「私を作ったのはマスターの糞親父です」

 それを聞いてこちらに向き直る知恵に俺は適当に答える。

「俺じゃないから」

「先輩なら直せるんじゃないですか?」

「どこも故障はしておりません」

 と、メイドが答える。

 知恵は目線だけで俺に続きを促してくる。

「無理だ。親父の作ったものだしな。最先端技術過ぎて分けわかんねぇ。国家機密級のAIだろうし、プログラム覗くのも無理だった。防壁は一つも潜れないし。完璧なセキュリティだったよ。お手上げだ」

「お父さん何者なんですか?」

「ロボット開発の第一人者らしい」

「そんなすごい人が作ったのがこれですか……でも、中身は本当にすごいロボットなんですか?」

 じと目でメイドを見る知恵。

 疑いたくなるのも頷けるけどな。

 そんな目を向けられた張本人の反応はというと。

「そんな、恥ずかしいです」

 スカートを押さえて体を左右に揺らすメイド。

「しょっちゅう全裸なんですよね。何を今更……あ、もしかして、先輩……」

 何に思い当たったのか言葉を区切る知恵。

「変なこと考えてるな知恵。何もないからな」

 知恵に言ったのに反応したのはメイドだった。

「はい。何もありません。このチキン野郎、全裸で添い寝しても襲ってきません。あ、襲われてはいます」

「え……先輩」

 とんでもなく冷めた目で見られた。

 俺は近くに置いてあったボールペンを手にとってメイドを見る。

 引きつった笑顔でメイドは訂正する。

「このように凶器や暴力を振るおうとする。と、いった意味合いで襲われます」

 納得したのか知恵の瞳に温かみが戻る。

「なんだ、そんな事ですか」

「襲ってくれないんですよ? 本当に男かよって、あ、すいません。ごめんなさい」

 俺が立ち上がる素振りをすると急に謝りだした。

「あ、先輩部長に頼まれたプログラム診てください」

 急に思い出したかこちらにパソコンを持ってきて隣に座る知恵。

 メイドは作業を始めると部屋を黙って出て行った。

 俺はプログラムを組み、知恵は俺が持ってきた本を読んで勉強を始めた。

 知恵が作ったプログラムに少しの修正を加えてその箇所を説明して一段落していると二杯目の紅茶を持ってメイドが戻ってきた。

 その紅茶を口にしてから知恵が言う。

「この本お借りしてもいいですか?」

「あぁ、いいよ。プログラムの続きは明日診れば終わるから今日はここまでかな」

「では、私のプログラムも診てみますか?」

 メイドが言う。

「良いんですか?」

 知恵がそれに乗っかる。

 俺は黙って成り行きを見届ける。

「では、まず私のスカートをめくりパンツを下ろしてください」

「……先輩。これ、殴ってもいいですか」

 握り拳をつくり笑顔で俺に尋ねる知恵。

「俺も初対面の時。言われたんだよな。無視して部屋に戻ったけど」

「マスターなんで、そんな嘘を付くんですか?」

 恥じらいつつメイドが言う。

「先輩?」

 一度解いた拳を今度は俺に向けて握っている。

「何にもないよ。殴ってから部屋に戻ったけどな」

「何にも無いなら安心……じゃなくて何よりです」

「えぇ、残念です」

 真顔で言うメイドからは残念そうな雰囲気は一切感じなかった。

「これがロボット開発第一人者の作品なんですよね……第一人者?」

 メイドを眺めていた知恵はここでようやく気がついたようだった。

「ロボット開発第一人者。昔起きた事件の発端RAの開発者と同じだよ。俺の親父」

 知恵は黙ってしまった。

「恨むか? その権利はあると思うぞ」

 しばらく下を向いて口を閉じていたが、顔を上げて言う。

「そう……ですよね。けど、何かどうでもよくなりました」

「どうでもいいって」

 俺が笑って言うと知恵は笑顔で答える。

「だって、RAは自立進化型で開発者プログラムを組んで飛ばしたわけじゃないですし。確かに作ったのは先輩のお父さんかも知れませんけど、次の作品がこのメイドですよ? 先輩に話し聞かなかったら誰が作ったとかわからなかったですし、このメイド作った人が悪い人だとは思えませんよ」

「そうか? 悪意に満ちてるだろ、これ」

「そうかも、知れませんね」

 俺がメイドを指差しても知恵は笑って返事をするだけだった。本当にどうでも良くなったみたいだ。

「じゃあ、私はそろそろ帰りますね」

 そう言ってカップを空にした知恵は立ち上がる。

「家まで送ろうか?」

 俺も立ち上がり聞く。

「いえ、大丈夫ですよ」

「こんな時間に女の子を一人で返すわけには行きません。飢えた狼に襲われたら大変です。私が車で御送り致します」

 そう言って、足早に部屋を出て行くメイドに続いて知恵と俺も談話室をでた。

 先を進むメイドが言う。

「車を回して参ります。しばらくお待ちください」

 言い残すと玄関を出て行った。

 俺は真ん中に置いてある待合用の豪華な椅子に腰掛け、知恵はロビーを歩いてあちこちの置物を観察している。

 五分ほど経つと玄関が開きメイドが言う。

「お待たせいたしました」

 二人で玄関を出て知恵がメイドに一言言ってから車に乗り込む。

「メイドさん、家では服着てくださいね」

 メイドが少し強めに車のドアを閉めてこちらに向き直る。

「行ってまいります。マスター」

「よろしく頼むな」

メイドが車に乗り込むと窓が開けられ挨拶をかわす。

「では、先輩。また明日部室で」

「あぁ、また明日」

 ゆっくり走る車は玄関からロータリーを通り門を出て行き見えなくなった。



 




はい。まだ全く書き終わってもいません

友達に始まってもいないし

終わってもいないじゃないか と注意されました


改善点を挙げてもらって随時直そうかと 時間をかけて直そうかと

基本的にずっと作業する人間ではないので続きとか改善とかはまだまだ先の話になります

すいません


以下、イベント時のあとがきとかそんなのです。







あとがきと言うかなんというか、そんな感じの物


どーも、一人ファミレスで作業する赤猫です。

いや、まぁ、最後はパソコンの電池切れたので家で少し書いたんですがね。

今、大体7時間ほど続けて書いてました。いや~私にもこんなに集中力があったとは思いませんでした。

でも、ぜんぜん終わってないんですが?今回のコミケ用の作品ですらないこの作品。

電撃文庫に応募してました。

書き終えてないのに応募しました……一時選考も通るわけがないと。

で、どこまで書いて送ったかというと、晶の家の前に到着したところまで、というとても半端な位置でした。

いや~なんで送ったのか意味わからないですよねぇ。

そんなわけで、今回は無料配布版です。本屋である漫画の少しだけ読める部分小冊子的なお試しのヤツです。

冬コミには終わらせて、オフセットで出したいと思っております。

続きが気になる方は是非サークルにまた寄ってくださいな。

サークル名だけでも覚えてくれニャ。

現在2013年8月5日午前7時とね。どん詰まりのふん詰まりで書いてます。

急いで作成しているので、誤字脱字があるかもしれません。申し訳あありませんが見付けた場合ですね。連絡いただけると嬉しいです。

一回寝て、このデータを一度チェックしてプリントアウトして、ひたすら折ってホッチキスを撃つ作業が始まります。

それが終わると すばらしきこのせかい の書き終われなかったのでお試しという言い訳で無慮配布つくります。

ちなみに、そのデータは一切パソコンに打ち込んでないと。笑えるーマジデワロエン。

手書き原稿からパソコンに移す作業の後、折ってホッチキスという手順をします。

そんな感じで今とても眠くて書くことがおかしくなりそうなのでこの辺で失礼します。

はい、おはようございます。現在一六時です。

起きてからうだうだしたらこんな時間になりまして、急いでページ設定を決め文字の大きさや行間でっページ数を減らしています二〇ページくらい減らしました。あまり重いと運べないんですよ。

一通り設定が決まったので今から刷りたいと思います。

では、本当に失礼させていただきます。

みなさんの少しのお時間拝借いたしました。

ありがとうございました。少しでも笑ったりしていただけたでしょうか?

今後もよろしくどうぞお願いします。


サークル名 

  小説を書かない小説家

代表

  二月 赤猫







ひっさびさの執筆しかも一章足したのみですが、

楽しんでいただけたらなと思います。

話が始まってすらいないと言われてますが、

今回は少し進展が・・・ ないですね

ただ、全貌がぼやーーーーーーーりと見えてきたんじゃないでしょうか?

あ、見えませんね はい

今後も書きたしては行くのでお願いしmす

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